軽可搬ポンプ操法大会と、参加しやすい防災会とは?

※2022/12/2、練馬区議会「総合・災害対策等特別委員会」のレポートです。

令和4年度軽可搬ポンプ操法大会

防災会・市民消火隊に、区から貸与している軽可搬ポンプ。

詳細軽可搬ポンプ(総務省消防庁HP)

その操法訓練の「成果発表と技術交流を目的」として開催されている大会です。
(消防団の操法大会は別にあります)

★久々の開催!

コロナ禍でお休みでしたが、今年度再開されました。

  • 石神井
    • 10月23日@東京学芸大学付属大泉小学校
    • 11隊35名
  • 練馬:11月6日@南町小学校
    • 12隊36名
  • 光が丘:11月13日@べじふるセンター練馬
    • 14隊44名

参加された防災会、市民消火隊の皆様に、感謝申し上げます。

訓練は、2ヶ月前から週に1回、1-2時間ほどやっているとのこと。
(※時間帯なども含め、隊による)

訓練を頑張られていること、すごいなと思っています。

大会があるからモチベーションにつながっている部分もあると思います。

★働く世代が参加しやすいように…

一方で、訓練が負担と感じてしまうと、
働く世代や若い人たちは参加しづらいのではないか?
「大会に参加しなくても防災会の活動ができる」
というほうが、入りやすいのではないか……。

なり手不足のなか、若い方々に入ってもらうために……
という思いで、その旨を質疑しました。

練馬区の答弁は……

  • 大会以外では、年間にメンバーが集まりやすいかたちで訓練している
  • 働く方が訓練しやすいよう、防災学習センターでは土日に訓練
  • 大会に参加していない隊もある
    • 大会以外での訓練:2021年度342回
    • 放水をしない訓練も行っている
      (例)エンジン始動、資器材点検など

とのこと。

★訓練

「放水をしない訓練」という話が出ましたが、地域の防災会の方からは、

  • 消防水利が道路にあり、訓練で使うには、道路の使用許可が必要
  • そのため、訓練で放水訓練ができない

という声を伺っています。

実態に即した訓練も行って頂きたいと、求めました。

  • 練馬区「消防署の講習会などでポンプが使えるようにしていく」

という、答えているようないないような、な答弁でしたが…

★本当に災害が起きたら……

さらに、地域の方からは、

  • 災害、火事が起きたとき、本当にポンプを使えるのか不安

という不安の声も頂いています。

練馬区の課題認識を問うと、

  • 練馬区「防災会のメンバーの高齢化や、人数が増えない課題」
  • 「不安」についても「認識」している
  • もう一つの手段としてスタンドパイプを貸与
    • 各1
    • 追加の希望があれば予算の範囲で追加で渡している
  • 必ずしもポンプが動かせなくても…

との答弁でした。

スタンドパイプ等も訓練が必要ですし、消防水利も必要なはず。

やはり、もっと実際的な訓練がしやすいサポートを
練馬区にはお願いしたいと思います。

参考防災フェスタ&震災総合訓練→よりよい防災に向けて質疑!