臨時災害放送局の周波数は「77.1MHz」に決定です!

※2022/9/14、練馬区議会「総合・災害対策等特別委員会」のレポートです。

臨時災害放送局の周波数が決定

いざという災害時、頼りになるのがやっぱりラジオ。

練馬区では、災害時、「臨時災害放送局」を開設します。

その周波数が「77.1MHz」に決定

ぜひ防災グッズに、ラジオを入れて頂けたらと思います。


以下、詳細をお伝えします!

練馬区の経緯

★臨時災害放送局とは

  • 大規模災害時、自治体が臨時に開局できるFM放送局
  • 阪神淡路大震災の経験を踏まえ、平成7年に制度化
  • 東日本大震災で30、熊本地震で4→開設

★2015年、機材・アンテナを購入済

  • 臨時災害放送局を開局するための「機材・アンテナ」
  • 平成27年(2015年)、練馬区役所本庁舎屋上に設置
  • 当時、周波数は、災害時に開局申請した後、総務省から付与される仕組みだった
  • それだと、「事前に周知が行き届かない」等の意見があがっていた

★77.1Mhz、78.8Mhzが使用可能に

  • 放送大学が使用していた「77.1Mhz」「78.8Mhz」
  • 2018年9月末で終了に
  • この2つの周波数が、関東エリア(1都6県)の臨時災害放送局の周波数に決定
  • 練馬区は、「77.1Mhz」
  • ちなみに「77.1Mhz」→東京タワーから出ている電波

★開設方法

  • 「第二級陸上無線技師」の有資格者がいないと、開局申請できない
  • 練馬放送、日芸、JCOMと協定締結済み(2018年)
  • 災害時、練馬放送の有資格者(1名)が来て、申請する予定

※高口注:有資格者がいないと申請できないとは…大変重要な役割ですね…!

課題は?

★練馬区内全域に聞こえるか?

  1. 2021年、総務省との合同訓練
  2. 20ワット
  3. 77地点で、聞こえるか確認→聞こえた
  4. 外付けアンテナだと聞き取りやすいと判明

★電波干渉が起こり得る

  • 東京都全体で同じ周波数
  • 近隣区が開局した場合、聞きづらい、ハウリングなど起こる可能性
  • 現在、総務省が検証中
  • タイムシェアなど、運用を検討中

★近隣自治体の状況

  • すべての自治体が機材・アンテナを有しているわけではない
  • 23区→文京区、北区、足立区、練馬
  • 埼玉→国分寺、所沢など
  • 委託契約の自治体もある
  • 機材はなくても、総務省に相談等し、開設することも考えられる

★流す情報は

  • ライフラインの被害、物資供給情報など
  • 公的支援に関する情報
  • ↑こちらがメインですが……
  • 被災者の精神安定、安らぎとなる音楽や、被災者の声など
    →復興に向けた情報提供もしていきたい