①避難場所の見直し&②土砂災害訓練→2つの防災案件!

※2022/7/27、練馬区議会「総合・災害対策等特別委員会」のレポートです。

今回は避難場所&土砂災害訓練→2つの防災案件についてお伝えします!

東京都が指定する「避難場所」が見直し

★「避難場所」とは?

参考東京都HP「震災時火災における避難場所及び避難道路等の指定」

「避難場所」は、「避難拠点」や「避難所」とは違うので要注意!

東京都が指定するもので、大地震が起きた場合

  1. 自宅や周辺が安全でなくなったら
  2. 「避難拠点」(練馬区の小中学校)へ避難
  3. 「避難拠点」に大規模火災が迫った場合
  4. 区、消防、警察、地域などが協力して
  5. 「避難場所」へ誘導

…という想定のものです。

それぞれの区域で、どこが避難場所かが指定されています。

(もちろん、命の危険が迫った際に、決められた避難場所じゃないと逃げられない、なんてことはないのでご安心ください)

避難場所には備蓄はナシ

この流れをみると、

「避難拠点が大規模火災になって使えなくなる可能性があるなら、避難場所にも備えが必要では!?」

と思うのですが、実際にはそういった場合の備えは、特にされていません。

この点、委員会で意見を述べました。

★今回の変更点

避難場所を指定するのは、東京都。数年に一度見直しが行われます。

今回、大きくな変更点は2つ!

(変更は2022年9月1日から)

①新しい避難場所「学芸大附属大泉小学校」
  • 東大泉1・5・6丁目(前回:石神井公園)
  • 東大泉4丁目(前回:大泉中央公園)

↓↓↓変更↓↓↓

  • 東京学芸大付属大泉小学校一帯

遠方だった前回から、近いエリアとなり、よかったなと思います!

②避難場所の変更→練馬総合運動場
  • 早宮1・3丁目(前回:光が丘団地、光が丘公園)

↓↓↓↓変更↓↓↓

  • 練馬総合運動場

★避難場所の不思議…近い所とは限らない

たとえば桜台6丁目は、目の前が練馬総合運動場の方もいるけれど、かなり遠い「城北中央公園」が避難場所です。

一方、桜台6丁目より遠いのに、早宮1丁目が「練馬総合運動場」が避難場所に変更となりました。

その理由は……?

  • 練馬区「避難場所は5ha以上」「収容できる人口の逆算で決まる」
  • 具体的には「東京都が指定する」「判断基準はわかりかねる
  • 町会など「地域単位」を考慮

……練馬区では「わからない」とのこと……。

練馬区が意見を言っても、都の案の通りになることが多い、との答弁もありました。

★終わっていない、としまえんの避難場所問題

としまえんが閉園となり、工事中で立ち入れなくても、豊島園は避難場所のままでした。

今回の見直しで、どうなったかというと……

やはり「豊島園」が避難場所のまま!
なぜ「(仮称)練馬城址公園」としなかったのでしょうか?

工事中の避難場所でだけ、としまえんの名前が残る、何とも言えない気持ちですが…

ちなみに

  • 避難有効面積:4,445㎡減少( 97,668→93,223㎡)
  • 一人当たりの面積は:0.09㎡減少(1.53→1.44㎡)

避難有効面積は減少しています。

 

 

大泉町1丁目、3丁目で「土砂災害訓練」

参考練馬区HP「土砂災害訓練」

練馬区に「15か所」ある、「土砂災害警戒区域」。

人が住んでいない区域、近隣区域をあわせると、「6つ」の地域があります。

2020年度から、6月の出水期に、「土砂災害訓練」をスタート。

高口も昨年の桜台地域に参加しました

3年目の今年は、大泉町1丁目、3丁目が対象。

  • 地域住民14名
  • 町会18名
  • 他関係者(警察署、消防署、消防団、区など)
  • あわせて59名

が参加しました。

★課題1:若い世代の参加が少ない

今回、お子さん連れは1世帯。子育て世帯や若い世代の参加が、いつも課題です。

★課題2:区域内の参加者が少ない

今回、実際に区域内の世帯は、11世帯。

そこからの参加者は、2名に留まりました。

練馬区は「さらに工夫をはかっていきたい」と答弁しましたが……

一方で、戸別訪問などを行い、「これ以上ない努力」をしている、とも答弁(これ以上ないなら、これ以上はやらないということ…?)

努力はなさっていると思いますが、実効性のある、成果の出る工夫をしていただきたいな、と思います。


大雨の季節が続きます。
皆さま、備えをしつつ、どうぞお気をつけてお過ごしください。

まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした。