減り続ける練馬区のみどり、どう守る?~生産緑地、今年も減少

2021/6/11「練馬区議会・都市整備員会」のレポートです。

練馬区内で「生産緑地」と看板の立った畑を見かけませんか?

畑を「生産緑地」として指定を受けると、固定資産税等の優遇を受けることができます。

都市のみどりを守るうえで、重要な制度なのですが……

生産緑地の面積、減少に

毎年、都市整備委員会には、「生産緑地地区面積」の変更について、報告があります。

2021年度の報告は…

  • 変更前:175.54 ha/642 件
  • 変更後: 172.57 ha/631 件
  • 結果:2.97ha/11件減少

つまり、去年1年間で、約3ヘクタールの生産緑地が失われた…ということです。

↓委員会資料より

生産緑地、区民農園が開発される議案

生産緑地がなくなる理由の多くは、開発です(宅地への転用等)。

一方で……

一定規模の開発の際には、

  • 緑地や公園をつくる決まりや、
  • 開発によって生まれた道路を「特別区道」として提供する通例

があります。

今回の2021年6月議会でも、開発による公園、特別区道の議案がありました。

そのなかには、元が

  • 生産緑地
  • 区民農園(上石神井南町区民農園)

で、開発されてなくなった……という2事例もありました。

買い取らなかった練馬区

買取を検討しなかったのか?

と高口が質疑したところ、

検討したが、財政他の理由により、買取を断念した……との答弁でした。

区民農園は、区民が畑に触れられる重要な場でもあり、せめて買い取るべきだったのではないでしょうか。

財政的な理由はあるにせよ、畑は本当に貴重な資源です。

生産緑地を守るために、練馬区はもっと買い取りを強化すべき、と求めました。