区立障害者福祉施設職員のコロナウイルス感染/3/10医療・病院整備等特別委員会

3/10医療・病院整備等特別委員会、レポートをお届けします。

区立障害者副施設の職員が、新型コロナウイルスに感染した件

*区の報告、詳細はこちら
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/kansensho/2019-nCoV/hoken_fukushi/kansen.html

★練馬区の「濃厚接触」の定義とは?

  • 今回は、施設の職員で、同じ職員室にいた時間や、エレベーター等共有スペースもありましたが、利用者は9人、職員は4人を「濃厚接触者」としました。
    • 利用者は障害者で疾患への対応力もあり、特例でPCR検査(全員陰性)
    • 職員は検査せず、自宅待機(健康観察を2週間続ける)
  • 13人とした理由について、区は
    (保健所職員が)「施設に赴き、各部署でどう過ごしたかを伺った結果、定義に該当するのは、居室で過ごした13人のみ」と判定した…とのこと。

★正確な情報とは、風評被害とは、何か?

施設名を公表する自治体もあるなかで、公表しないことによる区民の不安は、起こって当然のことだと考えます。それは「風評被害」とは異なります。

不安を抱える区民への方への対応について伺ったところ、区は、

「必要な方々(利用者と近隣住民)には連絡。そうでない方に公表は考えていない」
「対策にしっかり取り組む」
「周知に努める」

との回答でしたが、「検査したくてもできない」という報道や情報があるなかで、区民の不安とどう向き合うのか。

「風評被害」「誤解」と一蹴せず、誰もが不安になって当然だと認め、不安と向き合っていくことが、重要だと感じます。

★関係者には連絡したのか?

  • 解熱剤をもらいにいった病院には連絡
    区「状況を伺い、安全な診療をしていることを確認」
  • 公共機関については
    区「どの車両、どのあたりかは解明が不可。公表の効果も認められないと勘案」

★「検査をしてもらえない…」

検査をしてもらえない、という実例、相談について…

  • 区「保健所が断ることは一切ない」が、
  • 「都との調整で(検査を受けられない)ケースは否めない」
  • 「都の検査は、1日200件くらい」「件数に限りがある」
  • 「それを本人に伝えて、保健所が断った(ということになるのでは…)」

★練馬区で、検査を受けた数は…非公表

  • 感染者の数など、都が一括で対応している
  • 練馬区民で検査を受けた方の数も…
    区「受けた受けないの数を申せば、陽性が何人かにつながる」
    「公表控える」
  • 練馬区内の対応病院も「非公表」

*非公表ということことと、「正確な情報」との関連をどう考えるのか?
*情報が出されないことと、不安は表裏一体の関係だということも、考えなくてはいけないと思います。

★マスクなど、備蓄の残りは?

  • 練馬区で33万枚備蓄
  • 各部で必要な数を調査し、配布
  • 高齢者、介護、学童の施設は個別に配布
  • 都総務局より5000枚
  • そのうち、指定用途(放課後デイサービス)が2000枚
  • こぶしハーフマラソンの中止で使わなかったマスクが1000枚
  • 消毒用ミストがトータル13本来る

★その他質疑で判明したことのまとめ

  • 発症は2週間をさかのぼり、2/10頃
  • 2週間をさかのぼり、本人に聞き取り
  • ジムやライブハウス、屋形船に行ったことはないか?など。
  • 調査は保健所が行う
  • 患者:入院時も重症でなく、現在も維持
  • 今後、退院までの流れ
    医療機関から要請
    →入院
    →特別な治療薬はないので対処療法
    →熱が下がり、肺炎も改善
    →もう一度PCR検査を受け、陰性
    →2回目の検査を受け、陰性
    →退院
  • 医療機関→防護服、マスク、アルコールなどを区から提供