中学校より、道路優先!!?/6/20文教児童青少年委員会
6/20文教児童青少年委員会の案件です。
ついに動き出す…!? 大泉第二中学校(大二中)を分断する道路計画
「練馬区立大泉第二中学校の教育環境保全および都市計画道路の整備に関する有識者委員会提言」が、委員会でも報告されました。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/kaigi/kaigiroku/kouen/kankyouhozen-douro/yuusikisyateigenn.files/teigenn.pdf
まとめると、有識者委員会の提案は、「イ <現敷地を活用した校地の再形成案」(資料P10)です。
画像を見て……教育環境を大切にしたと、誰が思うでしょうか?
人も車も減る時代が確実に来るなかで、大切なのは子どもではなく、道路、車中心の社会で、本当にいい……ワケがありません!
高口Q
どう考えても教育環境がよくなる案だとは思えない。
「教育環境保全の評価」では、ア案がイ、ウ案よりも高い評価。「実現性、地域とのかかわりの評価」で、イ案が選ばれている(資料P14「各案に対する事項別評価一覧」参照)。
→「教育環境」を優先していないのは明らか。
区
有識者委員会で、のぞましい案が示された。「すべて可能」と示した案に基づき、検討した結果。
高口Q
先日の議会で、この有識者委員会が「専門的」であることを強調していた。
有識者委員会の名簿を見ると、「専門的」な有識者(大学関係者)は4名(巻末資料3)。
そのうち教育が専門の有識者は1名のみ。
→教育環境を重視していない証拠では?
区
建築、教育、土木、都市計画に造詣が深い方々。
地域、PTA、教育関係者(学校長)もいる(から問題はない)。
高口Q
飛び地になることにより、事故、事件に巻き込まれる危険性があがる。子どもの事故のニュースが続き、問題になっているところ。
*このあたりで、委員長より、今回は有識者の提言であり、中身の議論はまた別の機会に…と止められる。
高口Q
安全性、防犯・防災、避難拠点、バリアフリーなど、様々な問題がある。
A
安全面、防災面は検討する。
東西の敷地は渡り廊下になっているので問題ない。
課題だらけの提言
ほかにも、疑問は多々……。質疑したいことは山ほどあったのに、残念です……(結局この日の委員会は、他委員会より早く終わりました)。
◇敷地面積が3200㎡、運動場面積が3300㎡マイナスになる
→第二運動場でカバーする計画だが、それでいいのか?
◇飛び地の問題
児童の交通安全、事故が社会的に大問題になっている。
「生徒の見守り体制の確保」が、「望ましい教育施設機能」にあげられているが、飛び地は、見守り体制が薄まり、事故や事件の可能性が高まると感じるが?
◇道路で区切られていることを、「セキュリティ面」で評価しているが、そのように区切ってセキュリティを確保している学校が、どのくらいあるのか? その他のやり方では、セキュリティを確保できないのか?
◇避難拠点としての機能
→校舎と道路を挟み、距離が離れる問題点。
◇「望ましい教育施設機能」で「バリアフリー化の推進」と書いてあるが、道路を渡り廊下でつなぐ前提。
→緊急時、エレベーターが使えなくなる可能性も考慮すべきだが?
……いくらでも疑問がわいてきます。
みなさんもぜひ、子どもの環境を守るために、一緒に声をあげましょう!