練馬区ひとり親家庭情報メールマガジン
私は2016年夫をがんで亡くし、ひとり親になりました。
当事者のひとりとしても、練馬区がどのようなひとり親の政策をとっているのか、注視しています。
「練馬区ひとり親家庭情報メールマガジン」に登録していて、新年のメルマガが届きました。
その冒頭…。
その冒頭…。
>今年の目標を立てましたか?
>2018年、各自で目標を立てて、家族で協力し合い、がんばっていきましょう!
もちろんその通りなのです。目標をたてること、がんばること、とても大切です。耳が痛い(^_^;)
私もライターなので、工夫して書いたんだろうな…という想像もします。
でも…そもそも、これ以上がんばれないから、行政の支援を求めているのではないかと思うのです。
ひとり親に限らず、親は子どものために、すでにめいっぱい「がんばって」いますよね。
「2018年、がんばっていきましょう!でも、がんばりすぎないで、大変な時はすぐに相談してくださいね!」とか、
「がんばっていきましょう!そのために、私たちもがんばります!一緒にがんばりましょう!」とか…
そんな一言が出る姿勢こそが、大切なのではないか、と思います。
揚げ足取りみたいですが。
文章には、書き手の姿勢があらわれるのです。
ほかにも、
「ひとり親家庭の就活・生活Q&A~こんなとき、どうする?~」というコーナーが。
>Q毎日忙しくて、常にイライラしています。特に朝子どもを保育園に送り届けるまでが大変なストレスです。
>出がけにグズるのでつい大きな声をあげてしまい、あとで落ち込みます。 こんなに怒ってばかりいたら、子どもも可哀想。
>どうしたらよいでしょう?
>どうしたらよいでしょう?
という読者?の相談に対する回答が
①寝る時間・起床時間を30分早めて、出掛ける前の親子時間を作るというのはいかがでしょう?
②自分で自分を褒めてあげるということで、自分へご褒美をあげちゃいましょう。
③ストレスは「溜まったな」と感じたらすぐに解消して、いつも明るく前向きな気持ちが保てるようにセルフコントロールすると、自分も子どももハッピーでいられます!
という3つ。
もちろんこれも、間違いではないと思うのですが…。
行政の回答が、「セルフコントロール」とか「自分へのご褒美」でいいの…?という違和感がつきまといます。
常にイライラしてしまうほど、毎日忙しく、その結果、子どもに「つい大きな声をあげてしま」うほど追い詰められている、という状況ですよね。
毎日忙しいということは、睡眠時間も削っているでしょうから、そんな人に、毎日1時間早く行動しろ、というのも酷な話です。
この相談をしに行って、窓口で「セルフコントロールでハッピーに!」「自分にご褒美をあげてくださいっ!」と、言われるのでしょうか…?
やはり、根本に、「もっとがんばれ」「がんばればなんとかなる」という発想があるのでは…と思います。先日、私自身も、ひとり親家庭の相談に行き、そこでの違和感をずっと考えているのですが。ひとりの力では何とかならない、がんばってどうにもならないから、行政の支援があるのでは、と。
たとえば、送り迎えを手伝ってくれるファミサポの紹介など。行政らしい回答があると思います。メルマガの読者も、民間とは違う、行政だからこその情報を求めていますよね、きっと。
ここもやっぱり、ひとり親への支援に限らない姿勢かもしれません。行政の福祉が何のためにあり、どんなふうに応えていくのか。その姿勢の問題なのかもしれないと、思います。