アーウィン・エルマン氏講演会「子どもの声の持つ力」に参加しました
12月2日、武蔵大学にて、「子どもの声の持つ力 青少年の声を聴き続けたエルマン氏に聞く」に参加してきました。
講師のアーウィン・エルマン氏は、カナダ・オンタリオ州にて、「子ども青少年アドボケット」を務めていらっしゃいます。「アドボケット」とは、「自分で社会に発信することの困難な人のために、言葉を聞き取り、社会に声を届ける役割を担う人」のこと。声をあげづらい立場の声を聞く専門家です。そんな専門家が、行政に携わっていること自体が感動的…。カナダには、「子ども・青少年省」という子どものための省があることも、とってもうらやましい!!
「親は、子どもがしゃべらなかったら『何かあったの?』と心配するのに、なぜ学校では、こどもたちがしゃべらなくても心配しないんだろう?」
「子どもの話を聴かなければ、いい話も…『I Love You』だって聴けない」
「子どもは大人から、愛されたい。『聴く』ことは、愛すること。愛を証明すること」
…平易な英語で語りかける、優しさに満ちた言葉に、何度もジーン…。
一番感動的だったのは、つい最近、カナダで起こった実話でした。カナダでは、「子どもに影響を与える法律を作ったり変えたりする際には、当事者の子どもの声を聞かなければならない」という法律が施行されることになったそうです!! これは、児童養護施設の子どもたちが中心になって立ち上がり、アーウィン氏を通じて、政府と社会を動かした結果、できた法律とのこと…!
まさに、「子どもの声」には、社会を変える「力」がある。
私たち親自身が、社会は変えられない、何もできない、仕方ないと諦めてしまうことって、多いですよね。でも、そうじゃない。社会は変えられる。自分たちの声の力で。子どもだって、大人だってできる。
「不可能なことはない」
というアーウィン・エルマン氏の言葉が、希望のように聞こえました。
「子どもの声を聞く」……私はまさに、そんな練馬区にしたいと思っています。子どもに関することは、大人が決めつけるのではなく、当事者である子ども自身の声を聞くべきです。(私自身、親として自戒を込めて言うのですが(^_^;)、大人って、子どものことをわかっているようで、わかっていないですよね…)何より子どもの声には力があります。社会に必要だと思うからです。
今度2月頃、詳細が書かれた本が発売されるそうなので、どのような経緯で制定に至ったのか、きちんと読んで勉強します!