会派インクルねりまより、練馬区へ、2022年度の要望要望を提出しました。

会派「インクルねりま(インクルーシブな練馬をめざす会)」にて、練馬区へ、次年度(2022年度)の予算要望を提出いたしました。

練馬区がこの要望を、真摯に受け止めてくれることを願います。

↑山内副区長に受け取って頂きました。


2022年度当初予算への予算要望

※PDFはこちら

2021年9月30日   インクルーシブな練馬をめざす会
やない克子 かとうぎ桜子 きみがき圭子 岩瀬たけし 高口ようこ

 

新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見えず、区民の不安は高まっています。

区民、また、区内の団体・事業者から頂いたご要望を踏まえ、区民の命と暮らしを支えるために、

次年度(2022年度)の予算につきまして、以下、要望いたします。

 

【総務費】

■会計年度任用職員

・経済格差、ジェンダー平等の観点も踏まえ、会計年度任用職員は昇給制度を設け、フルタイムや常勤職員への移行を進めること。

・5年目の公募は見直すこと。

・公契約条例を作り、委託や派遣事業者の職員の雇用を守ること。

■ジェンダー、DV、女性支援

・選択的夫婦別姓実現に向けた意見書を、区として提出すること。

・区の女性管理職増加のため、特に管理職職員へのジェンダー研修を実施すること。

・DV被害などに遭い、サポートを必要とする人に提示できる、住まい支援をはじめとする支援メニューの充実をすること。

・利用する人にとって生活の制約が多く使いづらい婦人保護に関わる制度的改善を国に求めること。

■差別解消

・性的マイノリティへの差別、偏見解消に向け、性の多様性を認める条例を制定するとともに、パートナーシップ制度をつくること。

・HIV陽性者への差別や偏見をなくすために、区として情報発信などに努めること。

・子どもや障害者、性的マイノリティ、外国籍住民などへの差別や暴力を許さず、その権利を守る条例を制定すること。
・ヘイトスピーチ禁止条例を策定すること。

■犯罪被害者支援

・犯罪被害者支援は、区としての支援内容をホームページに例示するなど、当事者が相談しやすい情報発信をすること。

・新たに条例策定をした都との連携を進めること。

■としまえん、練馬城址公園

・練馬城址公園でのカルーセルエルドラド設置に向け、都や事業者に働きかけること。

・練馬城址公園計画において、住民が主体的な公園作りに参画できるよう、練馬区が地域団体の取りまとめや支援などを積極的に行うこと。

■公共施設へのWi-Fi設置

区民がオンラインを活用し、安全に地域活動を継続できるよう、Wi-Fiルーターの貸し出しや改修時のLAN環境整備を進めること。

 

【産業経済費】

・ワークシェアリング、コワーキングスペース、協同組合など、柔軟に働ける環境や制度を、区としても積極的に発信し、環境整備に取り組むこと

 

【環境費】

■環境政策

・環境基本計画2020について、目標値も含めた全面的な見直しを行い、具体的な行動計画も示すこと。

・エネルギービジョンにおけるベストミックスを見直し、再生可能エネルギー100%をめざすこと。また、改訂にあたっては地球温暖化対策を軸に、環境基本計画との連携や一体化なども検討すること。

・気候危機宣言を行い、脱炭素に向け、前倒しでCO2排出量削減に取組むこと。

■再生可能エネルギー

・再生可能エネルギー・省エネルギー設備設置等補助金については希望する家庭すべてに支給すること。また、区民の太陽光パネル設置費用の助成の対象件数と金額を拡充し、蓄電池の助成にも取り組むこと。

・本庁舎においても再生可能エネルギーの導入を進めること。

■みどり、緑被率

・地球温暖化対策のためには緑視率より緑被率。みどり30推進計画を復活させること。

 

【保健福祉費】

■エッセンシャルワーカー支援

・介護等従事者給付金等、エッセンシャルワーカーへの支援を継続して実施すること。

・外国人介護職員が安心して働き、自信をもってキャリアアップすることができるよう、研修、相談体制の充実を図ること。

■コロナ対策①医療

・自宅で療養する新型コロナ感染者が適切な医療を受けられるよう、区として責任をもって対策を講じること。

■コロナ対策②PCR検査

・希望した人がPCR検査を受けられる体制を整えること。

■コロナ対策③現場支援

・コロナ禍における貸付等、相談担当職員の感染対策やメンタルケアを十分実施すること。また、現場の声を施策に反映させること。

・子育て従事者等特別奨励金のような、福祉施設への給付金事業を継続すること。

■保健所・保健師

・保健相談所を1所増設、また、保健師を1.5倍に増員すること。

■在宅医療、在宅介護

・コロナ禍における在宅医療、在宅介護の支援に取り組むこと。

■障害者支援

・障害者差別をなくすための具体的なしくみを定めた障害者差別禁止条例を市民・当事者参加で制定すること。

・障害者に配慮した職場環境を改善し、就労の場を創出すること。
・コロナ禍でオンラインによるイベントや啓発事業の動画配信が増えているが、わかりやすい字幕表示や音声ガイド、手話をつけるなど情報のユニバーサルデザイン化を進めること。

・福祉園の終了時間の延長をすること。

・区として障害者事業所の販路拡大など仕事確保へのより一層の努力をすること。

・特別支援学校卒業後一般就労した人への就労支援をすること。

・共生型サービスが有効活用できるよう、区としても研究を進め、周知を図ること。

・移動支援は個別給付として扱うべきとの国の議論がある。現状で利用しづらい側面もあるため、給付化を国に働きかけつつ、区としても移動支援の制度の改善を進めること。

・知的障害等によりPCR検査、ワクチン接種を受ける際にパニックが起きる人に配慮したドライブスルー等の会場設置をすること。

・居住支援協議会に、障害者団体を入れ、当事者の声を聴くこと。

■聴覚障害者支援

・意思疎通に関する条例の策定は多様な障害に対して実効性のあるものにすること。特に手話言語は日本語とは別の言語であることの理解を進めるという点がほかのコミュニケーション支援と異なることに留意し、練馬区手話言語条例を制定も検討すること。

・手話通訳者設置事業を拡充すること。

・区登録手話通訳者の待遇改善を図り、後継者育成に努めること。

■高齢者支援

・実質利用者の負担増となった配食サービスや紙おむつ支給等のありかたを、今一度見直すこと。

・サービス付き高齢者向け住宅の住環境と費用負担の改善に取り組むこと。

■ひとり親支援

・ひとり親への食糧支援、学習支援、資格取得中の生活支援を拡充すること。

■出産支援

・助産師・医療機関の連携を広げ、安心して出産できる体制を整えること。

■多胎児支援

・ピアサポート事業、ベビーシッター事業などを実施し、多胎児家庭支援を拡充すること。

■生活保護

・生活保護申請後、保護費が支給されるまでの間実施される法外援護緊急たすけあい資金の貸し付けは、貸付額の基準を明確に当事者に示し、透明性のある運用をすること。

■生活困窮者支援

・福祉事務所のケースワークは多職種連携によるカンファレンスの実施を基本とすること。

・就労サポーターなど福祉事務所業務の従事者への福祉的視点からの研修や事例検討の場を設置すること。

■生理の貧困

・生理用品の配給は補助金頼みではなく継続的におこなうこと。

 

【都市整備費】

■道路事業

・事業未着手の都市計画道路は、必要性から住民主体で見直すこと。

・特に以下の道路計画については、計画を見直すよう、国や都に働きかけること

・外環の2(地上部街路)

・外環青梅街道IC

・大泉第二中学校を分断する補助135号、232号

・放射35号線(延伸部分)

・補助172号線

・補助156号線

■石神井公園駅前再開発

・大型道路と巨大ビルを柱とした石神井公園駅前南口再開発計画および道路事業を中止すること。

■その他

・西武新宿線の立体交差化事業については、沿線住民の合意形成を十分にはかる努力を続けること。

・小竹向原駅エレベーター2基目の早期整備を、事業者に一層強く働きかけること。

■公園

・子どもがのびのび遊べる公園となるよう、ボール遊び禁止等の一律ルールの見直し、プレイワーカーの配置などに取り組むこと。

■住宅支援

・若い世代の定住と地域参加を支えるために、家賃補助を実施すること。

・空き家・空き地を活用し、福祉と地域コミュニティの拠点とすること。

 

【こども家庭費】

■こどもの権利

・練馬区こどもの権利条例を制定すること。

■保育園、待機児童

・保育園の潜在的待機児童解消に取り組むこと。

・保育園の民営化、民間委託の計画を見直すこと。

・保育士の労働環境・配置基準、面積基準の改善など、保育の質向上に努めること。

・全ての認可園で看護師を配置すること。

・保育士が定期的にPCR検査を受け、安心して働ける環境を整えること。

■障害児、医療的ケア児

・私立園での障害児受け入れ拡大にむけて、更に働きかけをすること。

・医療的ケアを必要とする幼児の保育園での受け入れについて、専用枠を設けること。

■家庭的保育

・家庭的保育について認可保育園(連携保育園)での代替保育制度を確立すること。

・1-2月の利用調整の締め切りが11月と早すぎるため、見直しすること。

・欠員対策費の増額をすること。

■子育てひろば等

・民設子育てひろば、おひさまぴよぴよについて、開所時間、日数を拡大し、そのための補助を拡充すること。

・一時預かりについて、直営のぴよぴよや現在実施していない民設子育てひろば、日祝日の区立保育園等の活用などを至急検討すること。

■学童クラブ

・学童クラブの待機児童解消に取り組むこと。

・大規模なねりっこクラブになじめない子ども等にも配慮し、学童クラブは直営を残し、かつ増設すること。

・ねりっこプラスによる待機児童対応を改め、待機児童が発生する場合は、休止している直営学童クラブを再開すること。

・人員配置を手厚くする、委託費における人件費の増額、こども一人あたりの面積基準の増加など、保育園・学童の保育の質向上に取り組むこと。

・ねりっこ化にあたっては、保護者の声を十分に聴き、丁寧かつ早期の説明を行うこと。

■その他

・中高生、若者の居場所を充実すること。

・子ども自身が自分がヤングケアラーだと気付けるよう、学校等にポスターを貼る等、啓発事業に取り組むこと。

・現在の練馬区の児童虐待防止の取組を随時検証しつつ、区立の児童相談所の設置も検討すること。

・外遊びの場提供事業の予算を拡充すること。少なくとも令和2年度の予算額に戻すこと。

 

【教育費】

■オンライン授業

・オンライン授業の実現に向けて学校のWIFI環境を整備すること。

・小中学校で、登校を控える児童生徒に対し、希望する児童生徒がオンライン授業(ライブ配信)を受けられるよう、体制を整えること。また、学級・学年閉鎖、休校時に備え、オンライン授業の準備を進めること。

■教員支援

・多大な業務を担うことになる教員に対し、教育委員会は意見を聞き取り、必要なサポートを行うこと。

・教員の有休取得の状況について実態調査を行い、取得に向けた働きかけをおこなうこと。

■コロナ対策

・コロナによる出席停止の児童生徒に、教育委員会が責任をもって心のケア、学習指導、授業のライブ配信を行うこと。

■給食

・各種団体と連携し、有機農業を支援しつつ、地産地消の有機給食に取り組むこと。

・区内生産者が学校給食に農産物を納入しやすい仕組みをさらに検討すること。

・学校給食の公会計化を進めるとともに、無償化するよう国に求めること。

■性教育、ジェンダー教育

・外部講師を招いての性教育の授業を、全校で実施すること。

・全校で、男女混合名簿を日常的に使用すること。

・男女混合名簿の導入意義や人権問題としての取り組みを児童生徒や保護者、学校関係者に広く伝え、啓発すること。

■校則、制服

・校則は生徒主体で見直しを行うこと。

・校則での下着指定は人権侵害。生徒主体で見直すこと。

・髪型の規定や制服の廃止も含め、ジェンダー・性的マイノリティの視点から、制服のあり方を見直すこと。その際は生徒も参画すること。

■インクルーシブ教育、障害児支援

・普通学級という選択肢もあることを丁寧に説明し、かつ、普通学級に入学した児童に対し、丁寧な支援を行うこと。

・学校生活支援員の増員、教育方法の改善、教員の増員、少人数教育などにより、インクルーシブ教育を推進すること。

・発達障害、学習障害の生徒を個別支援するソフトを導入すること。

・学校生活支援員は、登校日は毎日入れるよう制度を見直すこと。

■図書館、学校図書館

・中央図書館の整備や、学校図書館の司書配置を進め、図書館を文化と自治の拠点にすること。

・図書館の継続性・公共性の観点から、指定管理を改め、直営に戻すよう検討すること。少なくとも練馬図書館の指定管理は中止し、直営のままとすること。

・学校図書館の司書は、練馬区の直接雇用とすること。

■幼稚園

・新制度園以外の園では、保育料の助成が償還方式。6か月分を先に保護者が払う必要があり、改善すること。

・幼稚園の預かり保育、利用者は1か月固定の保育利用料を負担。他方、国からの現在の補助は出席日数に応じて支給。休みが多ければ多いほど、保護者の負担が大きくなる。区として改善すること。

■その他

・学校私費負担の軽減、就学援助費の拡充など「子どもの貧困」対策に取り組むこと。

・小竹小学校の廃校を前提とした小中一貫校計画は見直し、小竹小を早期に改築すること。

・CAPを全学校で取り入れること。

・大学生の給付型奨学金の拡充を国に求めること。

・ギフテッドと呼ばれる子どもたちへのケアについて検討を始めること。

 


以上、次年度の予算に反映することを求めます。

よろしくお願いいたします。