「東京オリンピック・パラリンピックの延期または中止を求める意見書」を、練馬区議会に議員提出しました。

2021/6/18、「東京オリンピック・パラリンピックの延期または中止を求める意見書」を、練馬区議会に議員提出しました。
提案議員は、4会派、14名です。
  • 高口ようこが所属する「インクルーシブな練馬をめざす会」
  • 日本共産党練馬区議団
  • 練馬区議会立憲民主党
  • オンブズマン練馬

他1名(ふくし蒼風会)が賛成にまわりましたが、残念ながら過半数に届かず、否決されてしまいました……。

反対討論や議会運営委員会での質疑が出なかったため、反対の理由はわかりません。

感染拡大の懸念を払拭できない限り、東京オリンピック・パラリンピックの延期または中止を求める意見書

新型コロナウイルス感染症は、変異株の拡大等、予断を許さない状況が続いている。

今、何よりも必要なことは、感染拡大の防止に全力を注ぎ、人々の命・暮らしを守り抜くことである。また、生活困窮者や事業者等への支援を最優先とすべきである。さらに、医療従事者の方々は、限界に近い過酷な状況に置かれており、オリンピック・パラリンピックに時間と労働を提供する余裕はない。

感染の収束が見通せず、子どもたちの学校行事等も縮小・延期しているにも関わらず、オリンピック・パラリンピックを強行することは、コロナ対策とも矛盾すると考えられる。

オリンピック・パラリンピックをきっかけに、新たな感染が拡大するおそれもある。本当に、感染拡大を招かないオリンピックは可能なのか。数々の疑問に対して、いまだ説得力ある説明がなされていない。

今の日本の感染状況と、ここから数十日間の想定の中で、人々の命と健康を守ることと、オリンピック・パラリンピックの開催を両立させることは、残念ながら不可能と言わざるを得ない。

この際、オリンピック・パラリンピックの開催よりも、新型コロナウイルス感染症の収束を最優先に考えるべきである。

 

練馬区で進む、オリンピックの準備は…

練馬区だけで、年初予算4500万円をかける東京オリンピック。準備は着々と進められています……

*6月11日の区民生活委員会の報告

①オリンピック聖火リレーセレブレーション

  • 7月17日(土)午後5時~午後7時15分
  • 聖火到着は午後7時頃
  • 区が行うステージ公演

②パラリンピック聖火リレー

  • 練馬区では、昔ながらの方法で火起こし、採火を行う予定
  • 8月18日(水)、区立石神井公園ふるさと文化館にて

③ホストタウンの取組

デンマーク
  • 競技種目:オリンピック射撃
  • 人数:射撃選手4名、コーチ・スタッフ3名=計7名
  • 区内滞在期間: 7 月 17 日(土)~8月2日(月)
    ※選手村には入村しない。
  • 練習場所:陸上自衛隊朝霞訓練場
エクアドル
  • パラリンピック陸上・水泳陸上選手 16 名
  • 人数:水泳選手2名、コーチ・スタッフ 14 名=計 32 名
  • 区内滞在期間:8月 15 日(日)~8月 22 日(日)
    ※水泳は8月 20 日、陸上は22 日に選手村に入村。
  • 練習場所:陸上:練馬総合運動場公園、水泳:光が丘体育館等
新型コロナウイルス対策等
  • 区民と選手等との動線分離や直接的な交流の制限
  • 「選手等受入れマニュアル」を作成

感染が「下げ渋り」を見せるなか、このまま進めていいのか、子どもたちの観戦をどうするのか等、問題は山積み。

練馬区は東京都等に従うとの方針で、この時点でも、明確な答えを出していません。

本当にこのまま開催していいのか……不安はつのります。