練馬区のPCR検査…目標数は設定せず

7/28保健福祉委員会レポートです

PCR検査の状況…74か所

  • 練馬区は、PCR検査センターを廃止
  • 区内診療所で唾液検査に変更
  • 74か所+申請中10か所(7/27時点)
  • 検査数442件、結果判明413件、うち陽性35件(7/25時点)
  • 検査費用:無料(初診料等、自己負担あり)

★フローチャート


★検査は足りているのか?

  • センターを超える件数が可能(センターでは1日40件上限)
  • 多い日で1日72件(実績)
  • 平均で1日2-3件、多いところで10件以上
  • 84か所の機関を設置している区→「ほとんどない」
  • 練馬区「現状ニーズに対応できている」

*今後の感染者増加に対応できるかが大きな問題ですが……

★かかりつけ医からのルート

  • コールセンター以外に、医療機関から問い合わせるルートがあるとのこと
  • コールセンターにて、かかりつけ医がいれば、ご案内する
  • 直接かかりつけ医を受診し、かかりつけ医がPCR検査を実施していない場合→医師会(医師会医療連携センター)に相談し、ご案内する

*一方、質疑でも、「かかりつけ医からPCR検査を申請したが、断られた」という事例があがりました


Q 高口
重症者でいっぱいで検査が受けられない、という練馬区内の医師の発信や新聞報道もあった。「保育園でも発熱等はあっても検査を受けた子はいない」との話。
微熱がある、少しのどが痛い、といった症状の出始め、軽症でも、検査は受けられるのか?
A区
●症状は様々。基本は主治医の判断
●「風邪」ならPCR検査は必要ない

Q 高口
●検査が足りているかどうかは、濃厚接触者の定義とかかわっている。布マスク、つけ方などは考慮していない。
●練馬区内の都立高校でも、昼食を食べていても濃厚接触者からはずれた。
●他区で保育園のクラスターが出たり、不安が多い。
●濃厚接触者の基準、根拠は?
A区
●厚労省の定義にのっとっている

Q 高口
●不安が差別を生む
●ネット等でも様々な情報が飛び交う
●しっかりとした情報の出し方、リスクコミュニケーションを
A区
●ネットは確認していないので、コメントは難しい


これからの見通しは…不明

★検査数、上限や目標は「定めていない」

  • 医師が必要と認めたら検査
  • 区「上限、目標は定めていない」
  • 事前の医師会のアンケートで、「100近く」「自院でやる」と回答
  • 「他の様子を見てから」と検討中のところがある
  • 各病院から、日々申請書が届いている
  • 区「区としては、何百という目標はかかげていない」「できるだけ多くの診療所で検体をとれるようにしたい
  • 帰国者外来では、鼻からの検査もまだやっている

*診療所まかせにせず、練馬区として、必要数を見定め、目標を定め、責任をもって検査数を増やすことが重要だと思いますが…

★検査数、陽性数、開示せず

  • 練馬区「正確な数が数えられないので、出していない」
  • 「自費の検査も増えている」「どのくらいか把握できない」

*23区中12区が、発表していますが…

保健相談所、毎日帰宅は夜10時、11時に…

★PCR検査センターの再設置は「検討」

  • 練馬区「インフルエンザの流行期、ニーズ増予想」
  • 区「PCR検査センターの設置は検討」

★保健相談所の「調査」とは?

  • 病院なら、病院から管轄の保健相談所に陽性の発生届を提出
  • 保健相談所から陽性の発生届が出される
  • 近隣の市区で検査した場合→発生届は近隣市区が出す→練馬区に送られる
  • 届が出ると、患者に連絡し、「行動調査」を実施
  • 職場、友達など→濃厚接触者になるか判断
  • 濃厚接触者と判断すれば、健康観察を行う
  • その他、管轄の保健相談所に送る

★保健相談所のひっ迫状況は?

  • 練馬区「7月の発生数が多く、日々22時~23時までかかっている」
  • 人員確保は「難しい」「部の中から応援を頼み対応」
  • 「前兆あげ、応援の人数を増やし」「都からも何人か派遣」
  • 「先を見据え、シミュレーションし、体制確保を並行で考えている」
  • 一方で、「専門性が必要」「全庁といっても、他部署には少ない」「確保には問題」

*平時からの人員の少なさ、体制の問題が、顕在化したのがわかります。

  • 部長「失敗は許されない仕事」「体制確保」など「やりとげなきゃいけない覚悟でやりたい」

*精神論ではなく…数値、データ、客観性を踏まえて頂きたいなと思います…

 

その他の問題

★抗体検査

  • 練馬区「厚労省の認可状況を確認し、考えたい」

★練馬区が保有する陰圧車

  • 区」「現在も様子を見ている」
  • 「救急車などで、使わずに済んでいる」
  • 「使うのは心もとない」

★ハーシス(HER-SYS)の移行は?

  • 感染者が多く、データの移行が遅れている
  • 8月初旬から使い始める
  • 医療機関への問い合わせはまだしていない
  • ネットの入力作業が必要
  • 全部の機関がやるかはなんとも言えない
  • 電子カルテ等を入れていかないといけない