新型コロナウイルス対策最新情報/5/15医療・病院整備等特別委員会レポ
5/15、医療・病院整備等特別委員会のレポートです。
↓動画での解説はこちら! youtube「高口ようこ広報部」
【1】新型コロナウイルス、練馬区の対応
★新しい支援策
子育て世帯への臨時特別給付金
- 児童手当の対象者に1人1万円を給付
- 区報5月21日号でお知らせ
- 6月下旬の給付に向けて準備を進めている
- 特に申請や手続きは必要なし
ひとり親家庭への臨時特別給付金
- 区独自に5万円
- 5/21の区報、HPで周知
- 個別に通知を発送
- 特に申請や手続きは不要の予定
妊婦さんに、「こども商品券」1万円
- タクシー利用や、こども関連商品に使用できる券
- 5/21区報、HPで周知
- 5月中に開始
- 都の100%補助事業(10/10)
- 6月補正予算に計上
=6月に補正予算が出ることも明らかに - 区「生まれると対象外」「スピード命」
Q 高口
妊婦面接を受けた方が要件。この機会に、オンラインや電話面接など、面接につなげる工夫が必要と思うが?
A 区
オンライン、電話、アンケートでも可。
この機会に、申し込んだ方を面談につなげる。
感染防止ははかる。
医療従事者応援プロジェクト
- 感染症の治療にあたる医療従事者に、宿泊先の確保、食事の提供、特殊勤務手当の補助を行う
- 陰圧装置などの設備整備を支援
★特別定額給付金、状況は?
- 申請書の家庭への発送は、本日「5/15」から順次郵送
- 約38万件
- 5/13時点の申請件数
- オンライン:16,831件
- ダウンロード:4,879件
★改造車の提供
- 区「自動車メーカーから、改造を施した車の提供」があり
- 「お試し」「貸与」
- 「民間救急のように完璧な改造ではない」
- 「完全な輸送ができるかははかりかね、こわごわ」
- 「リスク評価がついていない」「搬送に使えるか判断できない」
- 自宅→陽性患者を運ぶ際などに使用している
- 貸し出しは車のみ、ドライバーは区の職員
- 4月のうちに貸し出されたが、運航を始めたのは最近
- 患者を運ぶ職員に不安があるため
★PCR検査センター
- 4日間、5/14までで「103検体」
- 5/12までに結果が判明した63検体→すべて陰性
- 1検体6分
- 5/14より、1日40件に上限を引き上げ(+10件)
- 今後+複数設置に関しては「予約状況を見極め、医師会と協議し検討」
予約状況は?
- 5/16(土)40件
- 5/19(火)16件(5/14昼時点)
移動手段の対策は?
- 車:6-7割
- 区「検査の足ない方、一つの課題と思っている」
- 「できるだけ交通機関を使わないで」と言っているが、「どうやって行けばいいの?」との声
- 「タクシー利用をすすめるのははばかられる」
- タクシーを改造する都の支援事業があるが、「どういう改造かわからない」
- 「ビニールカーテンだけなら、ウイルスを防ぐには不十分」
- 「どういう解決策があるか、研究が足りていない」
- 「重症、高熱の方は、保健相談所から接触者外来の近いところを案内している」
雨天時
- 現場のテント、強風でも耐えられる
- ウォークスルーの方、優先案内などを検討
近隣への説明は?
- 5/1、都営住宅全世帯1800に、開設のお知らせを配布
- 数人から「感染するのでは?」等の声
- 5/8に直接会い、概要を説明、意見をきき、回答
- 5/8、1800世帯に再度「対策を施しているので安心を」のチラシ
- 区「問い合わせには丁寧に対応する」
区内の民間医療機関の検査との整合は?
- 区「区民だけではないので集計が難しい」
- 「実施医療機関から情報提供されていない」
練馬区生活衛生課にも、PCR検査機があるが…
- 区「部屋のセーフティレベルが十分ではない」
- 「民間検査機関フル稼働」すれば「直営でやらずとも」足りる
医療従事者等への優先検査は?
- 社会的インフラを支える方々
- 症状のない方を検査しても陰性
- 症状が出たら早めに検査→現在も調整している
★抗体検査、抗原検査
- 区「詳細な情報は得ていない」
- 「今後情報が入ったら検討」
★軽症者の自宅待機数は?
- 区「一時期は半数」
- 「当初、病院がかなり混んでおり、軽症者の自宅待機が多かった」
- 「その方たちの健康観察機関が終了」
- 現在の自宅待機の数は「30名」
- できるだけホテルに行って頂きたいが、「自宅で大丈夫という方が多い」
- 「1日1回連絡、体調を確認」
飲食の提供サービスは?
- 自宅待機の方には、2週間買い物行けない点も伝えている
- 「なるべくホテルへ」というが、「近所に親がいるから大丈夫」などの返答
- 練馬区は、食料の配布サービスは行っていない
★医療機関の支援策は?
- 国が診療報酬の改定(+3000円の加算措置)
- 区「応援Project」立ち上げ
*3000円では十分ではない、という問題も……
Q 高口
医療従事者への差別の報道、「自粛警察」等の報道もされていますが、差別に対する練馬区の対応は?
A 区
(医療従事者への差別の)声は、今のところない。
★練馬光が丘病院の問題…
感染の範囲は?
- 西病棟2階、4階で複数患者が出ている
- 症状ないスタッフにもPCR検査
- 疑わしい方も早く隔離
- 濃厚接触者→特にスタッフは自宅で様子、症状が出ればすぐ検査
なぜ感染が拡大したのか?
- 区「感染に対する考え、甘い部分が少しあった」
- 「本来きちんと手指消毒など→欠けていた」
- 「光が丘病院の狭さも影響」
- 「うまく同線が作れなかったと伺っている」
対策は?
- 区「感染症対策チームがきちんと指導」
- 助言を聞き入れ、対策
- 「チームが入って話が進み、感染の意識をきちんともって頂いている」
- 「残念だが、どこでも起こりうること」
- 「感染防護グッズや指導、情報提供など、できるかぎり支援したい」
感染症の指導は?
- 定期的な指導は行っていない
- 都の書簡が、数年に一度、立ち入り検査
→感染症についても確認、必要があれば指導を行う
再開の見通しは?
- これまでの経過は…
- 4/17に光が丘病院から連絡があった
- 区、都、クラスター班が調査
- 感染症対策チームが助言
- 5/2の新規患者発生が最後
- 5/16で2週間たつ
- 区「そろそろ収束と考えてよい」
- 5/18(月)、都の医療安全課の医療監査が入る
- 「その状況を見ながら、再開になっていく」
- 「院内感染を受け、対策を投げかけた」「検討が出た際は、委員会に報告する」
現在の外来の状況は?
- 4月から外来がストップ
- 4月の外来患者数は「11261名」
→昨年4月より「マイナス7000人弱」
産科の対応は?
- 近隣のセンターや産婦人科を紹介
小児医療の対応は?
- 電話診療
- 対面が必要な場合、近隣の診療所を紹介
透析は?
- 病棟で行っている
- 西病棟2階・4階とは分けている
★里帰り出産をあきらめた方への支援は?
- 区「保健相談所に相談があれば、対応している」
- 区「妊婦、PCR検査は優先的に受けている。今後もそうする」
★公園再開、区の方針は?
Q 高口
国が、公園や図書館再開の方針を出した。
遊具の科学的リスク、研究データ等は?
A 区
遊具を子どもが手で触り、ウイルスがくっつく→うつる危険性により、封鎖。
Q 高口
公園の子どもたち、親子連れに「うるさい」「帰れ」などの声…あたたかく見守っていただけるよう、区からもメッセージを。
A 区
様々な意見をふまえ、検討を対応、区の方針をつくっている。
★学校再開、区の対応は?
Q 高口
学校再開に向け、保健相談所や専門家が現場を見て、医療的な助言、指導をする体制が必要では?
A 区
区の施設を含め、対策本部で予防策を検討。段階的に再開。
抑制がはかれるか等、考えをめぐらせ、方向性を決める。
★自殺リスクへの対応は?
Q 高口
追い詰められている人が増えている。自殺防止の対策は?
A 区
精神的にまいられる方、自粛、経営など、頭を抱える問題。
相談→心の健康相談、鬱の専門家相談など、継続している。
そこにつなげる保健相談所の窓口もあけている。
気軽にお尋ねていただき、話を伺い、つなげるなどし、負担を軽くする。
【2】順天堂練馬病院、練馬光が丘病院の月別利用状況
- 2019年度の利用状況
- どちらも、外来・救急患者数が減少
- 特に、2-3月の外来、救急が減っている
減少の理由(病院による分析)
- 通常、2-3月はインフルエンザ患者が残る
- 新型コロナウイルスの影響により、手洗いうがいが励行されたため
- 3月学校が休みで、子ども同士の感染が少なかったためもある
順天堂練馬病院、新外来棟開設の影響は?
- 今年1月、外来棟ができた
- 待合室が広くなり、ゆったり待てる
- 区「待つ状況がよくなったと聞いている」
- 病床が増えていないので、医者も増えていない
- 患者がすごく増えているわけではない
- 今後、病床も90床増える
- 病床数が1.2倍=患者も1.2倍を見込む
救急の受け入れ数、光が丘病院のほうが多い
- 区「手術する先生のタイミング、受け入れ後のベッドの確保などあるが」
- 区「順天堂病院には頑張っていただく必要がある」
【3】東京都保健医療計画上の基準病床数と既存病床数
★練馬区に病院が少ない理由=病床数の制限
- 練馬区は「区西北部」の「第2次医療圏」=豊島区、北区、板橋区、練馬区の4区
- 「東京都保健医療計画」で、医療圏ごとの、病院の病床数が規制されている=増やしたくても勝手に増やせない
- 区「練馬区の10万人あたりの病床数は、平均の1/3」
★今回の、計画見直しの意図
- 今回、基準病床数が、「196床」増えた(令和2-5年度)
- 結果、病床数が「444床」不足している状況
=新しく444床、病床を増やせるということ - 練馬区では、今年度、関町病院が2床、申請予定
- 都の優先配分は2点…①災害時、②感染患者の受け入れ
- ②は、今回のコロナウイルスを受けての追加と思われる
★新たな病床の確保と課題は?
- 区「病床数の確保は、区の最大重要課題の一つ。今後も取り組む」
- 「さらなる病床の確保が必要」
- 「進まない要因は、用地の確保や経営」
- 「2次医療圏の規制も課題」
- 「クリアできるよう汗をかいて頑張りたい」
- 「用地の確保は、情報を頂きながら検討したい」
★新型コロナウイルスと医療圏の関係
- 区「(新型コロナウイルスでの)入院や宿泊は、都が一括して調整」
- 「第2次医療圏に限らず、都全域で」対応している
*各自治体ごとに検査などを行い、医療圏が機能していない現状があるが、
- 区「今回のコロナウイルスは感染者が急激に拡大したため」で、
- 「感染症対策の基本は、2次医療圏単位で調整。枠組みはできている」
★今後の感染症対策は?
- 区「練馬光が丘病院に、新しく陰圧室ができる
→感染症患者を受け入れる」 - 「結果として、今後、感染者対策の病棟が増えていく」