パブコメで子どもを守ろう!「第2期練馬区子ども・子育て支援事業計画(素案)」12/6文教児童青少年委員会
12/6文教児童青少年委員会にて、「第2期練馬区子ども・子育て支援事業計画(素案)」が発表されました。
産前から産後ケア、一時預かり、保育園・幼稚園~学校~青少年期まで……練馬区の子育てのあらゆる事業が網羅された、とっても!!!!!大切な計画。その「素案」です。
……が、気になるところがいっぱい!!!(苦
練馬区の子育ての方向性が決まってしまう前に。
「パブコメ(パブリックコメント)」という意見を、区に送りましょう!
メール1本で簡単に送れ、実はとっても簡単なんですよ♪
★期間:12/11~1/17
★練馬区HP→区の計画(素案)へのご意見を募集します(全8計画)
→「第2期練馬区子ども・子育て支援事業計画(素案)」へのご意見を募集します
★参考:練馬区子ども・子育て支援事業計画
パブコメを受けて修正をし、2月頃「案」として発表され、4月からスタートです。
下記ブログを参考に、ぜひ、意見を送ってくださいね!(しつこいくらい言っちゃいます!)
★子育てスタート応援券、事業者拡張へ!
12/11の区報で、「応援券対象事業:産後ヨガを実施する事業者を募集」の記事が!
これまで、たくさんのお母さんから「応援券、使えない」「使いたいところがない」との話があり、区に要望し続けてきましたが、一歩前進!
マドレボニータ、産後ドゥーラなど…産後を支えるNPO法人などがあり、今後も、事業を拡大&利用しやすくして頂きたい、と求めました。
「多胎児家庭へのサポート」が盛り込まれたけれど…?
今回、初めて計画として、双子以上の家庭への支援が盛り込まれ、一歩前進! でも、
「負担の軽減を図るため、育児等のサポート体制の充実について検討」
と、内容がないようというか、不透明な中身…。きちんと予算付けして事業を行うために、もっと書いてもらう必要があります。
そこで高口は、双子ママから、何に困っているか話を伺い、お伝えしました。
★1人ではOKなのに、2人以上だとアウト…「双子あるある」
1人のときはできること、使える制度が、2人以上だと困ることがたくさんあるそうです。
- ほぼ高リスク出産となり、病院が見つからない
・受け入れ病院のリストや連絡先一覧、見つからなかった(拒否された)場合の行政支援があればいい - 多くが管理入院。一卵性は必ず管理入院→早ければ半年から
→兄弟のケア、援助がほしい - 低体重児、体が弱く生まれることが多い
→就労などの基準が前提だと、保育園にいれるのは難しい - フォローアップ外来→ベビーカーでつれていくが、バスやタクシーで拒否された経験
・どうしても一人じゃなきゃいけないとき。バスも仕方なく使っているが、
・はたからみると、「こんでいるときにベビーカーで乗り付けるなんて」とみられる
・周囲の理解の不足を感じる - 夜間の育児困難→とにかく眠れない
・夜間の受け入れ態勢
・助けを求めやすい窓口
・すぐに限界を迎えている保護者にリーチする施策がほしい
・たとえば中野の助産院では、多胎児の親子を安価で受け入れる支援を行うと聞いた。そこに補助などがあれば。 - 枠があっても、2倍お金がかかる
・ただでさえお金がかかるのに、いいや…と我慢する。
・ファミサポ→北区は2人目~半額制度がある - 一時預かり→2人同時には、あきがないので、「頼れなかった」
今、社会問題にもなっている多胎児支援。充実した施策を求めていきます。
★外国人保護者の相談支援の充実
こちらも、今回初めて入った項目。
高口は先日、外国籍ママに話を聞く機会を設けたばかり。その困りごとを、区にぶつけました。
- 予防接種、病院関係、母子手帳、乳幼児健診の発達チェックなど…
書類が日本語のみで、「つかまり立ち」「くびがすわる」など特殊な用語が難しい。 - 子育て情報が届かない、ぴよぴよも知らなかった
- 特に悩むのは、小学校をどうするか
・区立はいじめられるのではないか?という悩み
・言葉の問題
・差別の問題…実例も聞いた。
悩みに寄り添い、しっかりと支援を!と、求めました。
★保育園の民間委託…「ニーズ調査」にも、ニーズがなかった!!?
この計画のもととなるニーズ調査の結果も載っています。
P63「教育・保育事業の利用意向」について、「認可保育所」は「区立・私立」がひとまとめにされていますが、実際のアンケートは「区立、私立」を区別して、希望を聞くチェック欄がありました。
情報公開請求で、どちらの希望が多かったか調べた情報を頂いたのですが……
公立1,891、私立1,139
公立が約62%、私立が38%
*チェックを付けた数
公立園を希望する割合は、2/3…という優位な差のつく結果に。
しかし区は、「データに信ぴょう性がない」「把握していない」と、驚きの答弁。
アンケートに答えさせておいて、把握をしていない? というか、信憑性がないことは、集計しなければわからないのですから、集計はしたはずですが…。
しかも、アンケートの文面に「希望がある場合(はチェックを)」と、条件を狭めた責任もあります。
こういったやりかたで、
「延長保育のある認可保育所へのニーズが高い」という調査が出ている
(*本来は、公立の認可保育所へのニーズの高さのはずが)
→延長保育のために民間委託だ!
(*やろうと思えば、区立直営でも延長保育は可能です)
…と、都合よく、ニーズ調査の結果を使っているのです…。
練馬区は今、本当に、区立直営園をすべて民間委託し、さらに、民営化にまで踏み込もうとしています。すべて公立直営とは言いません。
しかし私たちに必要な選択肢として、高いニーズとして、直営園をしっかり残していくべきではないでしょうか?
★性教育も、計画に入れて!
今、様々なニュースを見て、勉強をしていると、幼稚園児、保育園児からの、性教育の重要性がわかります。
性教育とは、「自分の体と相手の体を大切にする」大切なもの。性被害を防ぐうえでも重要です。
「水着でかくれるゾーン、プライベートゾーンは誰にもさわらせない、さわらない」という性教育を、計画に盛り込むべき、と求めました。
皆さんもぜひ、「計画に性教育を盛り込んで!」と、パブコメを送ってください!
★「児童相談”所”行政」→傍点の意味は?
「児童相談行政」と「児童相談所行政」
……違いはわかりますか?
……わかりませんよね(;^_^
「児童相談所行政」は、その名のとおり、「児童相談所」に関わる事業。
練馬区は「児童相談所はつくらない」と主張し、これまでは「児童相談行政」の強化などを謳ってきました。
しかし、この計画には、「児童相談所行政」と、わざわざ「所」に傍点をふって、強調しています。おそらく、今後は都と共同でやるから、「児童相談所行政」なんだ…と言いたいのだと思いますが。
しかし、区立の児童相談所があるのと、都のサテライトオフィスを置くだけでは、全く役割が違います。措置だけでなく、一時保護、障害児の認定、里親委託…様々な役割を担うのが児童相談所。
「所」の一文字を入れて、本当に児童相談所と同じことができるのか?
児童相談所はなくていいのか……?
皆さんもぜひ、一緒に考えてみませんか。