小中学校の体育館にエアコンが入る…2019&2020年度先行の28校が公表に!
*2/7文教青少年委員会での情報です。
2019年度より、小中学校の体育館にエアコンが入る!
1年14校×約7年かけ、順次導入の見込み(改築予定の学校は、改築と同時)。
暑すぎる練馬の夏、いざという時、避難拠点にもなる体育館にエアコンが入ることについて、「よかった」と思う方は、多いかと思います。
一方で、細かく見ていくと、様々な問題が…
詳しくお伝えします!
2019&2020年度の28校が公表に!
★2019年度
- 豊玉小、中村小○、中村西小○、北町小○、春日小、石神井東小、石神井西小、下石神井小、大泉東小○、大泉南小
- 中村中、北町中、光が丘第三中、大泉中
★2020年度
- 開二小、田柄二小、光が丘秋の陽小○、石神井小、上石神井小、光和小○、大泉第四小、大泉学園小
- 豊玉中、貫井中、豊渓中、谷原中、大泉第二中、大泉西中
○→ガス方式の学校
工事の進め方
- 体育館内部:夏休み期間中の予定(授業に支障がないように)
- 体育館外部、室外機:夏休み後(9月)に工事
……というわけで、「今年エアコンが入る」といっても、使えるのは夏を過ぎてからとなります(ちょっと残念!)。
電気とガス、どう違う?
もともと、10年間ですべて「電気駆動方式」の予定でしたが、前倒しになったため、早く導入できるように、「ガス駆動方式」も加えることになりました。
(前倒しになったのは、議会で、他会派から「もっと早く」との要望がたくさんあがったからもあると思いますが……)
で、電気とガス、どう違うかといえば……
電気のほうが、ガスより災害時の復旧がはやいこと!
災害によりますが、ほぼ復旧(90%以上)となったのが、
- 東日本大震災:電気1週間、ガス5週間
- 熊本地震:電気5日、ガス2週間
- 大阪北部地震:電気2時間半、ガス6日
参考)「内閣府 防災情報のページ」
…と、圧倒的に電気のほうがはやい。
今回は災害対策の意味もあるので、当初、電気方式のみを予定していたのです。
ではなぜ、ガス方式を入れるの?
体育館にエアコンを入れるためには、相当な電気の容量が必要になります。電気の容量を確保できない学校は、プラス1000万円ほど、容量をあげる工事(キュービクルの設置)が必要となります。
練馬区には普通教室、特別教室ともに、すでにエアコンが設置されています。それはすべて、ガスのエアコン。今回、ガス方式になった学校は、この、すでにあるエアコンを移設、再利用するかたちです。
また、電気だけだと設置に時間がかかる、という理由も。
「幹線道路沿いの学校は、ガスが止まらないのではないか」という想定もしているそうです。
ちなみにこのキュービクルは、「30年を目途に取り換える」とのこと。
ガスと電気、その他の違い
- 光熱費:ガス代のほうが安い
- 付随工事やメンテナンス代:ガスのほうが高い
ということで、どちらも同じくらいではないか……との見込みです。
学校、選定の基準は?
今回先に導入されることになった28校。
その基準は、電気の容量がすでに大きい学校(容量の工事が不要な学校)、改築スケジュールと合う学校…がメイン。
リース?購入?どちらが安い?
今回は、リースではなく購入。メンテナンスはメーカー保証+業者に発注するとのこと。
リースであれば、メンテナンスも込みとなりますが、一方で、1個だけとりかえがむずかしい。区の所有だと、1機のみ取り換えも可能となります。
どっちにもメリット、デメリットが…。
ちなみに、教室のエアコンに関しては、当初リースで導入され、現在はリース期間を終え、区の所有となっています。入れ替え時は、再度リースとなるのでしょうか?
どのくらいもつ?
稼働時間は、普通教室ほど使わない=15年以上いけるのでは……?20年以上いける……? という見込みもあるようです。
財源の問題
エアコンの設置によって、他の子ども達にかけるべき教育費が削られることがあってはならない、と高口は考えます。
財源について質問したところ、
- 国、都の補助金を最大限活用
- 区費、単費でまかなう
- メンテナンス代:別途契約。教育委員会で
また、光熱費が増えるぶんは、各学校の予算配当の確保をするそうで、一安心です!
今回のエアコンの問題は、子どもや保護者のみならず、地域の皆さんにとって重要な問題。ほかにも、重要な案件が様々ある文教児童青少年委員会。引き続き、皆さまに、情報をわかりやすくお届けし、一緒に考えていきたいと思います!
よろしくお願いいたします。