学童&ねりっこクラブの委託業者決定…10/12文教児童青少年委員会

10/12文教児童青少年委員会です。

学童クラブの委託業者決定

  • 開進第一小学校→社会福祉法人 北町大家族
  • 開進第二小学校→NPO法人 保育サービスぽてと
  • 石神井東小→NPO法人 グランマ富士見台
  • 大泉小→(株)マミー・インターナショナル
  • 八坂小→(株)明光ネットワークジャパン
  • 大泉桜学園→(株)パソナフォスター

問題1:引継ぎが短い!

学童クラブの引き継ぎは、3ヶ月(ちなみに保育園は1年)。

区は、「他区は1か月半~2ヶ月だから、短くない」と言いますが、3ヶ月なのは所長のみ! 常勤職員は2ヶ月、非常勤職員は1ヶ月にすぎません。

↑は高口が質問して明らかになったのですが、ただ「3ヶ月」としか言われなければ、全職員が3ヶ月引き継ぐのだと思ってしまいますよね…?

引継ぎは、午前は座学、午後は学童に混じって子どもたちの性格などを把握するそうですが、実際に現場にいて子どもに接する職員は、1~2ヶ月しか引継ぎをしないのです。

問題2:選定が非公開…

保育園は、委員会に選定基準の資料が出されるのですが、学童の委託では選定資料もなく、判断のしようがありません……。

委員会資料=区民に公開OK!なので、WEBにのせてもコピーしてもOKです。だから、委員会資料であることが、重要なのです。

情報公開で閲覧できるそうですが、請求して2週間かかりますし、何より、契約締結後しか開示されません!

ちなみに選定委員は、保育専門の学識経験者、主任児童員、区の管理職で構成されます。

保護者の傍聴は不可。保育園ではこちらもOKになっています。

区は、「保育園が例外措置」といいますが、学童も「保育」ですから、保育園に準じるべきではないでしょうか。

問題3:人事異動

営利企業が学童や保育に関わる大きな問題が、人事です。

上記のような引継ぎを受けたあと、人が短期間で変わったら意味がありません。

「保育の質=人が重要。人は変わらないのか?」と高口が確認したところ、

区は、「事業者の経営や会社内の人事、労務などの制約があり、契約上縛るのは難しい」と回答。

運営を開始してからの異動のないように強く伝えている、とのことですが、「契約として可能」なのですから、区の手が届かなくなる=保護者の意向も聞かれなくなる、ということです。

ちなみに区立の職員も、数年で異動がありますが、電話して他の職員に状況を尋ねたりといった、横の連携があるとのこと。

どんなに「質は守られる」と言っていても、「契約上」、「区立」のはずの学童クラブで、練馬区の保育の質を守り続けていくとは言えなくなる……それが、民間委託の問題です。

保育の質の鍵を握るのは、「ひと」!

こどもと同じく、ひとは、簡単に育ちません。
何年、何十年積み重ねてきた学童の職員の経験を手放すのは、区の大きな損失だと思います。

 

聞けば聞くほど、学童クラブの質が心配です……

ねりっこクラブの委託事業者決定

  • 豊玉東小→NPO法人 グランマ富士見台
  • 田柄小→(株)アンジェリカ
  • 上石神井小→(株)小学館集英社プロダクション
  • 立野小→(株)明日葉

問題1:定員が多すぎる!

ねりっこクラブは、1ユニット45人×2ユニット。

ですが、こどもがいつもきっちり2ユニットに分かれているワケがありません。スタッフが、常に「90人」見る必要があるのは、明らかです。

しかし区は、2ユニットだから大丈夫、詰め込みではない、との答弁を繰り返すのみ…。

問題2:ねりっこ=民間委託がセット

区は、ねりっこクラブを全学校で導入としています。民間委託の問題は、上記であげたとおりです。

問題3:子どもたちの、居場所とは……

私自身が、ねりっこクラブの最大の問題と感じていること。それは、子どもの居場所の問題です。

子どもの世界を、想像してください。

学校は、もちろん楽しいに越したことはありません。でも、「学校が大好き!ずっといたい!」という子どもばかりじゃありません、よね? 自分の子ども時代を思い返したって……。学校にいたくていたくてたまらない、という子どもが大多数、だなんて言えないと思います。

一日じゅう、勉強して、ようやく、待ちに待った放課後。学校を出て、ふーっと解放される……子どもが学校という場から、自由になる時間や空間が、とても大切なのです。

私なら、自分に置き換えます。一日議会の控室にこもって、仕事が終わった!さて、リフレッシュしよう!控室で打ち上げをしよう!……なんて思いません。場所を変えて、飲みに出かけます(笑)。

どうして、大人と子どもは違う、と言えるでしょうか。

だからこそ、放課後は、学校ではない場所があることが、大切なのです。

なぜ、学童クラブが、もともと、地区区民館や児童館に作られてきたのか。そこが、学校ではないからです。子どもの気持ちを尊重して、学校でない場所に学童クラブを作ってきた歴史があるのです。

しかし、ねりっこクラブは、学童の子も、ひろばの子も、「放課後も、みんな、学校にいなさい!」という、「全児童対策」の一貫です。その結果、どうなってしまうのか。子どもの多様な居場所が奪われていかないだろうか……。

私は、こどもの世界がどんどん狭くされているのではないかと、危機感を抱きます。

もちろん親として。学校のほうが安全だとか、学童に入りやすくなるなどの思いも、とてもわかります。それでも。

子どもの姿が、地域にある。そういう地域にするために、本当にねりっこクラブを進めるだけでいいのか。それが本当に、子どものためになるのか。

しっかり立ち止まって、考えなくてはいけない、と思います。

次年度の子ども子育て支援事業計画のニーズ調査

就学前児童家庭、小学校児童家庭、中高生のなかから、それぞれ対象者を無作為抽出して、ニーズ調査を行います。

このニーズ調査がとっても重要!

たかがアンケートではなく、区はこれを「区民のニーズ」として、計画の量や基準を決めていくのです。

だからこそ、対象にこだわりたいところ。

東大泉での事故が問題になったばかりの無認可保育所や、事業評価がきちんとされていない練馬こども園など、各保護者がきっちり区分けされるかと思いきや、まとめて「無作為抽出」なのです。

この調査とは別にしてでも、無認可保育所や練馬こども園といった、のニーズ調査をしっかりと行うべきです。

幼児教育無償化の説明資料の配付

内閣府が決定したこちらの資料を配布する、とのことですが。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youchien/1409735.htm

区としての対応は決まっておらず、国が発表した以上のことは回答できない、とのこと。でもこれを配られたら、誰しも、「区がこれをやるんだ」と思いますよね?

でも、まだ委員会で、これについて質疑したわけではないのです。実際に問い合わせを受けても、「決まっていない」としか答えられないと思うのですが……。

図書館の貸し出し点数

これまで本10点、CD5点までの計15点だったところ、
→本とCDあわせて15点に変更

*DVD2点まで、布絵本2点までは変わらず。

現在練馬区には10万組のCDがありますが、貸出し点数が増える分、蔵書数を増やしてほしいですよね!

ちなみに練馬の図書館は、他区に比べて蔵書が少ないそうですよ…。

乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学時などの緊急把握

7/20付けの国の児童虐待防止対策の「緊急総合対策」を受け、行われたもの。

6/1時点の住民登録していて、乳幼児健診を受けていないなどの児童について、安全確認を行う調査です。

  • 0~3歳児 2人
  • 4~6歳児 75人
  • 7歳~ 45人
  • 計 122人

が、確認できず。

外国籍の子どもも多く、現在、転出先や、入国管理局等に問い合わせているとのことでした。

12月1日まで調査され、その後、最終的な数字が出ますので、引き続き注視したいと思います。


他にも、給食費未納など、問題山積みでした…。

次回は11/20です。