迷惑をかけずに、子どもは育たない。そして…

私の親は、基本的に自由に、好きなことをしていい…という教育方針でした。
だけど、一つだけ繰り返し言われたのが…「人に迷惑をかけなければ、何をしてもいい」。
この言葉がとても私の中に深く根付いているなあ…と今しみじみ思います。
迷惑をかけるのは確かに問題です。だから、なるべく迷惑をかけないように。自分の問題は自分と身内で解決する。20代、子どもを産むまではそれでいいと思ってました。

でも子どもを産んでみて。子育てって、人に迷惑をかけないとできないんだなあ…と。
赤ちゃんはどこでも泣く。こどもは元気いっぱい。失敗しないで大きくなんてなれない。「迷惑」をかけないようにするなら、ずっと家にとじこめるしかない。でもそれでは子どもが育たない。

それに、年をとれば、いずれ誰かに迷惑をかけることになる。迷惑をかけないで生きるなんて無理じゃないかと。
大事なのは、「人に迷惑をまったくかけない」ことではなく、「お互いに、上手に迷惑をかけあう」ことでないか、と。

政治も同じかもしれません。できる限り気を付けていますが、朝から演説をすればうるさいし、場所をとるから邪魔ですし、いきなりピンポンされたら迷惑だろうなと思いながらやっています。

もちろん、行き届かないことがあれば、注意いただければすぐに直します。それでも、“迷惑”をかけずに、政治活動はできない……。「人に迷惑をかけている自分」が、私にとって最もストレスフルなので、そこが悩みでもあったのですが……。

自由な政治活動ができなければ、2世3世、秘書といった、世襲の政治しかできなくなる。
新しい議員が出られず、大きな派閥だけで政治がおこなわれる。
政治が「特別な人だけのもの」になってしまう。

それじゃダメだと、やっぱり思います。

だから少しだけ、政治でご迷惑をかけることを、許していただけたらと思いながら……頑張っていきたいです。

内面的にも、いろいろ乗り越えることがあるんだな…と思う日々です。一つひとつ、頑張ります!