「得衆動天」

夫の書が、控え室に飾られています。

私は書道はとんとわからないけれど、私が見てきた夫の書のなかで、これは特にすき。
ただ形が整っているとか、力強いだけじゃなくて…
痩せ細って、歩くのもやっとのなかで、力ではない「魂」で書いたような作品だなあと。

文字通り「生き生き」と机に向かい合っていた夫の姿を思い出しつつ…
まさかこの書の前で、働く日がくるとは……

車椅子を押し、一緒に書道用品店に行ったのも思い出。
額縁、装丁まで、こだわって仕上げました。

「生き続ける」って、こういうことを言うのかなあと……

たくさんの人に見てほしい書です。