【決算・高口討論】不十分な子ども参画。学校統廃合や美術館計画を見直し、区民の生活支援に注力を!(2025/10/10第3回定例会最終日)
2025年10月10日、練馬区議会2025年第3回定例会、最終日。
高口は、決算に反対の立場で討論をしました。
反対の最大の理由は、子どもの安全と権利が軽視されている現状。
保育園での性暴力対策への懸念、
学校統廃合計画における子どもの声の軽視は、看過できません。
練馬区立美術館の改築計画や、高すぎる社会保険料など、
区民生活を直撃する問題にも注目。
ヘイト・差別根絶の取組みも、強く訴えました。
後日、録画配信も見られるので、ぜひご覧ください。
※高口の討論は1:22:10頃(1時間22分後位)からです。
以下、討論です。
高口
インクルーシブな練馬をめざす会を代表し、
2024年度 練馬区一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険会計、後期高齢者医療会計の4決算に、反対の立場で討論をします。
①こどもに関わる問題
保育園での性暴力…区の危機感の欠如
私たちは決算質疑で、
昨今の保育園での性暴力問題も踏まえ、
保育園のスキマバイトの業務に「着替えの補助」を入れることは
重大な問題があると指摘。
1ヶ月に17日も「着替えの補助」と明記した
スキマバイトを募集する認可園があるにも関わらず、
区の答弁には、危機感が欠如していました。
練馬区では、学校での性暴力事件が相次いだばかり。
子どもの安全を軽んじる姿勢は、到底看過できません。
盗撮防止など、あらゆる性暴力から子どもを守る
対策の徹底を、強く要請します。
子どもがSOSを出せるように
また、SOSを出せない子どもは狙われやすく、
「SOSの出し方教育」も重要と訴えました。
学校でSOSを言えない原因の一つが、
普段から気持ちを素直に出せない教室の雰囲気・環境にあり、
その改善のための、教員の研修や働き方改革を求めました。
子どもの権利が守られないままの学校統廃合
根本的には、子どもの権利遵守の不十分さがあり、
私たちは、子どもの権利条例の制定を求め続けていますが、
区は拒否しています。
その練馬区が進めているのが、学校統廃合の計画です。
ではこの計画で、子どもの権利は守られるのでしょうか?
『区立学校適正配置第二次実施計画』で、
子どもからのパブコメは、わずか17名。
子どもの意見表明権や、「こども参加」の方法に、
大きな課題があることは明らかです。
「子どもの参画」とは
『子どもの参画』については、
環境心理学者ロジャー・ハート氏が提唱した
「参加のはしご(参画のはしご)」が有名な理論。
参考:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ch3/ikusei/kyougikai/sankou3.html#tei04
子どもが主体的に関わる度合いによって8段階あり、
参加度が低い順に、
「①操り、②お飾り、③形だけ」
この、下から3つは「非参加」に分類され、
これでは「民主主義が偽物だということしか学ばない」とさえ言われます。
練馬区のこども参加は、
「形だけ」になっていないでしょうか?
4つ目から先がようやく「参加」の段階で、
最上位が
「⑧子どもが主体的に取り掛かり、大人と一緒に決定する」
です。
今回の統廃合の場合、
これまで「子ども参加」を求められなかった子どもたちが、
いきなり計画に意見を求められても言えない、
という背景が、パブコメ数の少なさに表れています。
子どもに関わるすべての施策において、
最上位のこども参加をめざした改善・努力と、
それを学校教育で実践することこそ、
区が取り組むべきことであり、
こどもの声も聴かない
学校統廃合計画は中止すべきです。
②今後の施設改修のあり方と、練馬区立美術館問題
平和台体育館プールで、ガラス片が落下
この夏、平和台体育館プールでは、
40年前に流行したガラスの天井が原因で、
劣化が速まり、ガラス片が落ち、
3ヶ月の緊急工事となりました。
今後の施設改修のあり方について、
「使いやすく、頑丈で長持ちし、メンテナンスしやすいことが、
公共施設にとって最重要」
と主張したところ、
区は「ライフサイクルコストの削減を図ることが肝要」と反論。
しかし、平和台体育館では
当時の流行のせいで余計なコストがかかったうえ、
もしもガラス片でけが人が出ていたら、コスト以上の問題でした。
美術館改築の「コスト」は?
コスト削減と言いながら、
練馬区立美術館の150億円以上という莫大なコストも
大きな矛盾です。
美術館改築案は、まさにガラス張りで、
使いやすさ頑丈さにも疑問が残ります。
40年前の教訓を活かすことが、
40年後の練馬区につながります。
大規模改修への転換でも、優れた美術館・貫井図書館にできると、
私は、区職員の力を信じています。
③厳しい生活、のしかかる社会保険料
巨額な美術館の裏側で、
物価高、そして高すぎる社会保険料で、
区民の生活はますます苦しくなっています。
困難を抱えた区民の孤立を防ぎ、
権利保障できる地域社会の仕組みをつくることこそ、
今、基礎的自治体が注力すべきことです。
人材不足のなか、指定管理に応募する事業者も減少傾向があり、
指定管理者制度の検証も必要です。
在宅医療や介護を支えるケアワーカーについては、
低賃金の原因は国の制度にこそあり、
引き続き、国に声をあげるよう要望します。
④排外主義との対決
ヘイトスピーチが悪化し、
子どもにまで被害が及ぶ今の状況に
強い危機感を抱くとともに、
交流し、顔をつなげる
地域での多文化共生の取組が、ますます重要となります。
今年は戦後80年。
差別、排外主義がどれほど凄惨な結果をもたらしたか
私たちは歴史の事実を学び、知っています。
そして戦後、人種や国籍等による差別を根絶し、
国際社会を共に生きる努力をしてきました。
区として、ヘイトや心の相談についても
窓口を周知し支援につなぐこと、
区民に対してより積極的に啓発することなど、
差別・ヘイト根絶の取組を一層進めることを求め、
討論とします。