工事の不調による補正予算2つ①貫井福祉園・貫井福祉工房、②平和台駅地下通路(2025/12/9)

2025年12月9日、補正予算の質疑をレポートします。

補正予算 概要

項目は2つのみ。

どちらも、工事の不調が発生してしまい、
その対応のための補正予算です(債務負担行為)。

質疑は、項目が少ないこともあり、
「質疑したい議員のみ挙手をして発言する」
という例外的な進行となりました。


①貫井福祉園・貫井福祉工房の改修工事

変更内容

期間が1年の延長となります。

(前)2026年度
(後)2026〜2027年度

変更理由

  • 2027(令和9)年度にオープンする予定だったが、9月の入札で機械工事が不調に
  • 再入札には議決が必要のため、来年度からのスタートになる
    →1年後ろ倒しに変更
  • 今年度〜来年度で実施する「債務負担」とする

事情

  • 障害福祉施設が改修工事をする場合、工事中は光七小跡地に移転することにしているが、他計画も詰まっている。
  • これ以上遅くなると、他の改修計画に影響が出る
  • 今回の議会で議決できれば、令和9年夏には工事が終わり、次の施設の移転予定時期にも間に合う
    →補正予算に

質疑より

Q:入札不調の経緯

  • 区A:建築工事の入札を実施、こちらは落札者があった
  • 機械工事は、参加を希望した1JVが辞退し、不調に
  • 2回目の入札→2事業者が参加希望したが、辞退→不調に
  • 2回にわたる不調

Q:機械工事、辞退の理由は

  • 区A:1回目、1JVが希望→辞退理由
    • 予定していた技術者の配置が困難なため
  • JVを前提にしていた
  • 参加しなかった事業者にヒアリング→「JVではなく単体なら可能」
    →条件を1事業者単体でも認めた
  • 格付けのランクを変え、より多くの事業者が参加できるようにした
  • 2回目:2事業者参加希望→辞退の理由
    • 積算超過、予定価格をこえた:1社
    • 他の工事案件を優先したい:1社

Q:機械工事の予定価格は適切だったのか?

  • 区A:おおむね適正だったと認識
  • 2回目の聞き取りでは、価格超過を辞退理由にあげた事業者があった
  • (次回は)最新資材の単価、予定価格を算出し直して実施する

Q:過去に、機械工事の不調で本体工事ができなかったことはあったか?

区A:遡って10年調べ、過去に事例はなかった

Q:医ケアの受入の予定はどうなるのか?

  • 区A:実施もずれ込む
  • 今後は再度協議

Q:利用者らへの説明は?

  • 入札不調以降、利用者や家族に説明
  • 「やむをえない」「早くしてほしい」の声
  • 「今までどおりのサービス受けられる」という安心の声も

高口より質疑・要望

高口Q:他施設への皺寄せはないか?

障害者施設の改修は、工事中に光七小の跡地を使っている等の関係で、他施設と連動しており、一つが遅れると、他も遅れていくことになります。
今回の議決で、他施設の工事スケジュールへの皺寄せはないということでよいですか?

  • 区A:工事中の移転先となる光七小跡地
  • 次に大泉福祉園が予定
  • 大泉福祉園の工事に影響はない

高口:予定価格引上げなど、不調対策を

他工事でも、積算オーバー、
つまり予定価格の金額が低いことによる辞退などが散見されます。
金額が低いことによる入札不調で工事が延期することのないよう
今後もしっかりした対応を求めます。


②仮称環状8号線 横断地下通路 整備工事→1.5億円の増額

概要

平和台駅につながる地下通路の工事。

昨年の補正予算で、東京都の工事の状況に合わせ、
2026〜28(令和8〜10)年度の「債務負担」にしていました。
今回はその期間は変わらないが、限度額が上がる、という内容。

約1.5億の増額です。

2点の増額理由

①重機を小さなものに変更
  • 今行っている土留溝(どどめこう)の作業スペース
  • 広くとっていたが、警察から「交通安全のために狭める」との指導があった
    (*掘削機が道路にはみ出ていた)
  • 工法を見直し
  • 当初予定していた大きな重機から、小型のものを何台も使う変更

→それにより、費用がかさむことになりました。

②NTTの埋設物
  • 土留めに向けての試掘をしていたら、NTTの埋設物=管が、図面と異なるところに入っていた
  • 図面(台帳)では工事個所にかかっていなかったが、実際にはかかっていた
    (※大昔の工事だと、図面と違うことは、ままあるそうで…)
  • 補強したり避けたりする必要が出てきたため
③地中の地盤改良(今後施工)

工程の見直しにより、地中を掘削
→一部軟弱地盤があり、安全性を確保するため

質疑より(高口含む)

Q:現状、進捗

  • 区A:2028年(令和10)完成めざして工事を進めている
  • 東京都の道路工事のスペースを利用して進める
  • 階段の土留め工事をしている

Q:契約変更は過去何回あったか?

  • 過去3回
    • 1回目:インフレスライド
    • 2回目:地上部の都事業に関し、都側の工事の進捗の影響が出た
    • 3回目:下水道の切り回し→地中から所有者不明の管が出てきて、対応に時間がかかった

Q:予定より時間がかかっているが

  • 今回の工事、環八と放射35号線という2つの幹線道路が交差し、地下を掘る
  • 専用事業者、警察、四建など様々な関係事業者と調整
  • インフラの間を縫うように…
  • 難易度の高い工事
  • 加えて、人通りが多い
  • 階段部の掘削も夜間の限られた時間で、矢板を地中に打ち付ける工事をしている
  • しかし、影響を受けるのは地域の方々、駅利用者
  • 今回工事、予定工期より3年程度延伸
  • ご迷惑をかけている
  • これから本格的な掘削を進める
  • まずは安全第一
  • 利便性が地域に発現できるよう工事を進める

Q:今後も想定外の埋設物が出てくるのでは?

  • 区A:工期末までまだ2年9ヶ月ある
  • さらに精査し、できるかぎり効率的に進める
  • 今後も様々(埋設物の)可能性ある
  • 施工条件は難しい工事、作業時間も限られる
  • 現場の職員にも苦労をかけている
  • 施工は丁寧に進め、現地の実態把握、安全第一で工事を完遂したい

Q:総事業費はどう変わる?

  • 区A:元は、総事業費約24億円
  • 今回、1.5億円上積み
  • 総事業費25.5億円を見込む

高口Q:今回工事での増額、内訳は?

今回の変更によって、補正予算としては1.5億円ですが、
工事費用としてはいくらの増額になるのか?
2種類の工事があるが、どちらの工事がいくらかなど、内訳含めて伺います。

  • 区A:24億円の範囲内で契約→限度額のなかで対応している
  • 大きく、①現地の工事費用、②管理業務委託の2点
  • 最新の契約の合算:19.5億円
    →今回25.5億円になる
    =約6億円
  • 内訳
    • ①土留め、作業スペースの縮小
    • ②NTTの管対応
    • ①②トータル4.6億円程度
    • ③今後施工→地中の地盤改良→1.4億円

Q:NTTに工事費の負担はお願いできるのか?

  • 区A:工事設計の段階で、図面や試掘、適切に進めてきた
  • 工事を進める上で支障となる企業のインフラは、後から整備する区側の施工者責任で、移設や撤去などの費用を担う
  • 今回、NTTの管が当初と違うところに入っていたための変更
  • 本来かかるはずのない余計な費用がかかるのか精査して、NTTに求めていく考えもある

Q:図面と実情が違っていたのは、なぜか?

  • 環八、都道の図面を入手
  • どういったものが埋まっているのか確認
  • さらに各々の企業者に照会をかけ、企業者が有する管の図面、資料を取り寄せ、設計に反映
  • 今回は図面と1.7メートルずれていた

Q:なぜそんなにズレていたのか?

  • 区A:現地の話、推察も含まれるが
  • NTTに確認
  • 敷設→昭和50年代後半
  • 当時の航空写真→環八は現在の形状には整備されておらず、細い生活道路のよう
  • 暫定的な利用をされていた
  • 40年以上前。正確さは今よりやや大らか
  • 専用図面→本来は一致すべきものと認識
  • 古い管などのズレ、一定程度反映

Q:増額分の区の負担はないか?

  • 区A:2018(平成30)年に都市計画決定した地区計画
    →歩行者専用の地区施設に位置付け
  • 一般財源は財調の算定対象(なので、区の負担はない)

Q:今後、委託料の変更もあるのでは?

  • 区A:財調は各年度の実績、執行ベースで算定
  • 変更があっても補足される仕組み

Q:管理委託業務の変更は?

  • 区A:一部の変更
  • 業務自体の変更は考えていない

高口:氷川台駅の地下通路もぜひ!

高口からは最後に、氷川台駅地下通路についても、以下の要望をしました。

いろいろ大変な難工事とわかりましたが、
氷川台駅のほうは、環八のような大きな道路が2つあるということではありません。

氷川台駅のほうも、「地下通路をつくってほしい」という、
練馬区の姿勢は変わりないということでよろしいですよね。

引き続き、東京都や東京メトロに対して要望するなど、
よろしくお願いします。