【高口質疑】桜台東部地区の防災道路と補助172号線の問題(2026/3/5予算①)

*2026年3月5日、予算特別委員会「全款」での高口の質疑です。

防災道路が地域から大きな反発を呼んでいる、
桜台東部地区の防災まちづくり事業。

一般質問で質疑したとおり

*参考:https://koguchiyoko.net/nerima/20260210ippanshitsumon_koguchi1/

桜台区域での補助172号線が、
東京都の第5次優先整備路線に入る見込みです。

補助172号線があれば、この地域の消防困難活動区域の47%が解消。
防災道路の必要性が、根底から覆ります。

それなのに、区は、優先整備路線になっても、
今の防災まちづくりの方針を見直さないとしています。

その理由を質疑しましたが、とても納得できる答弁ではなく…

しかも、高口の母校である開進第三小学校の敷地まで、
防災道路で削られる予定。

そのことを、まちづくり協議会にも明かさず、
関係者も知らないまま、
今期の協議会を終えてしまいました。

そもそも補助172号線自体、
本当に必要なのでしょうか?

根拠となるデータも曖昧であることを、
質疑からも明らかにしました。

このままだと、地域住民、開三小の保護者や児童は、
防災道路でも補助172号線でも、両方で苦しむことに…。

↓以下、質疑をご覧ください↓


①桜台東部地区:補助172号線が優先整備路線に入ったら、防災道路の前提条件が変わる

桜台東部地区の防災まちづくりについて
一般質問で、

補助172号線の桜台部分が優先整備路線に入る見込みで、
補助172号線を前提にすれば、防災道路の必要性が覆る、

という質疑をしました。

参考:再開発・道路問題〜補助172号線と桜台東部地区の防災道路
https://koguchiyoko.net/nerima/20260210ippanshitsumon_koguchi1/

練馬区は、「補助172号線を前提にしている」という答弁でしたが、

2022年発行の『桜台東部地区重点地区まちづくり計画』には

「補助172号線周辺の土地利用については、
整備時期が未定であることからゾーン分けをしておりません。
今後、補助172号線の整備が具体化される際には
土地利用方針を再度検討していく必要があります

と明記されています。

つまり、現状の案は、
補助172号線を踏まえないゾーニングとなっており、
補助172号線が優先整備路線に入るということは、
現在の方針の前提条件が変わると言えるわけです。

高口Q:

①補助172号線が優先整備路線に決まったら、
土地利用方針を再度検討するのか、しないのか、明確にお答えください。

②しないのであれば、しない理由をお答えください。

A:防災まちづくり課長

議員お尋ねの土地利用方針図でございますが、こちらは桜台東部地区の重点地区まちづくり計画の中で定めているものでございまして、それぞれ地区内を、駅周辺ゾーン、千川通り・桜台通りなどの沿道ゾーン、そして住宅地区の低層住宅ゾーンなどに分けて、それぞれのゾーンで目指すべき方向性を定めているといったような趣旨のものになります。

ここで定めております「補助172号線の整備が具体化される際には土地利用方針を再度検討していく」といった事でございますけど、ここで言っている「具体化」と言いますのは、172号線であれば、整備に向けた具体的なスケジュールが示されるなどとした場合の事でございます。

ここで定めている「見直し」というのは、都市計画道路の整備が見込まれる場合には、当然その沿道についてもゾーニングを見直すといった趣旨で書いているものでございます。

一方で防災道路に関しましては、元々、地域の防災性のために必要となるところがございまして、道路には規模や幅員に応じた役割がございまして、それぞれ都市計画道路・生活幹線道路・地域の生活道路など、ネットワークとして整備をする事で初めて、充分に効果が発揮される、という考えで進めてございます。

従いまして、補助172号線が優先整備路線になるといったところで、防災道路見直しということを考えていく必要はないというふうに考えてございます。

高口

この計画と計画道路は別だという回答だったと思うのですが、消防活動困難区域は、補助172号ができれば47%解消されるということで、関係しているわけです。

②開三小の校庭も、防災道路で削られる…!!

2月27日に開催されたばかりの「桜台東部地区まちづくり協議会」で配布された活動記録集には、
これまでの参加者の主な意見がまとめられていますが、

「172号線の優先度や扱いを明確にすべき」という意見が、3回にわたり出ています。
他にも172号線についての疑問は複数、何度も記録に出てきます。

メンバーにも扱いが明確にされないまま協議会が進められてきた、と言えます。

高口Q

①この状況を踏まえ、補助172号線がどの段階に入ったら方針を見直すのか、
「具体化される際には」という具体化とは何をさすのか、明確にお示しください。

②また、先日、今期のまちづくり協議会が終わりましたが、
防災道路の拡幅により、
開進第三小学校の校庭の一部が削られることの説明が、一切ありませんでした。
開三小関係者も知らないままでした。

なぜ、何の説明もせず、協議会を終わらせたのか?
また今後どのように説明するのか?

以上2点お答えください。

A:防災まちづくり課長

まず、土地利用方針図の見直し、計画道路整備の話が具体化ということでございますが、先ほども答弁した通り、道路工事の年次スケジュールがはっきりした時、具体的に言うと整備に向けて測量等を着手した時と言うふうに考えてございます。現段階ではまだその段階にないと考えております。

次にまちづくり協議会について言及がございました。

まちづくり協議会が地域の皆様と桜台東部地区のまちづくりについて意見交換をかわすために、令和2年度に立ち上げて行ってきたものでございます。今回で終了すると言いますか、3年の任期が終わったといったようなところでございます。

この間の3年間に関しましては主に地区計画の策定に向けた話し合いを、まちづくり協議会の中で行ってまいりました。今高口議員が仰った、防災道路の開三小学校の関係につきましては、地域への影響をなるべく少なくし、できるだけ早く住民の皆様の暮らしの安全に繋げていきたいという風に考えておりまして、その為、道路の拡幅にあたっては公共用地である学校用地の活用をさせていただく方針で道路後退は開進第三小側のみにするということについて教育委員会や学校関係者とも相談しながら検討を進めているというところでございます。

開三小や、PTAの代表の方とは個別にお話をしておりますので、一方的で、全く説明してないというわけではない、承知をいただいたよといったように認識をしております。

高口

承知をしているか、まだそういった回答ではないと思うのですが、

協議会で今期が終わる前にきちんと説明して意見を聞くべきだと思いますし、

開三小というのは本当に地域にとっても大事な学校で、
とっても大きなことで、
関係者が膨大な数の保護者にまで膨らむわけですよね。

その点はきちんと地域に説明するべきだと思います。

地域にとっては172号線も防災道路も一緒なのですが、このままだと桜台東部地区は防災道路拡幅によって住民も開三小の関係者も保護者も児童も苦しんだ上にさらに補助172号線の計画も出てくる

両方にかかる人も出てきて、二重
三重に苦しむことになります。

③補助172号線は必要なのか?

では、その補助172号線そのものの必要性ですが、
ここは現道がなく、何十年とかかることは必至。

数十年後には旧耐震基準の住宅はほぼ建て替わり、
防災性は向上済だと予測できます。

人口減少がさらに進む数十年後の未来、
この道路が本当に必要なのか、
もっとリアルに将来を思い描くべきです。

補助172号線の整備の意義について
「人身事故密度の高い住宅エリアへの通過交通の抑制」
と(一般質問で)答弁していますが、

警視庁の「交通事故発生マップ」を見ても、
交通事故が集中するのは幹線道路沿いであり、
桜台の住宅街はほぼ交通事故の危険性なしのエリアです。

高口Q

補助172号線が通れば、逆に、
住宅街に事故を呼び寄せる要因となり得ます。

このことは地元住民の方々の主張とも一致します。

この警視庁の資料を否定するような資料を
練馬区が持っているならば示していただきたいのですが、
今回の選定の根拠となるデータについて伺います。

A:交通企画課長

お話のありました172号線、こちら昨年12月に都市計画道路の新たな整備方針の案の中で東京都が優先整備路線に選定したものになります。

東京都の選定理由といたしましては2つございまして、交通と安全の二項目に該当してございます。

安全の視点で先ほど議員からも質問にありました、人身事故密度の高い住宅エリアといったところで、こちらは東京都に聞きますと、警察庁の交通事故統計情報のデータを用いて抽出していると聞いてございます。

こちらにつきましては、当然今生活道路に新たな車が入ってくるといったところがございまして、そこでの、人、または自転車の事故があると認識してございます。
こちらの172号線ができることによってですね、車道・歩道がちゃんと分離したものができるといったところで、地域の安全性が高まると、我々は認識しております。

高口

おっしゃったデータは、あくまで全体的、全域的なデータのみ、
桜台の個別の交通事情などの資料は東京都から示されていません。

本当に、選定理由にある状況があるのか、
交通事故がそもそもない地域で、歩道ができたらいいと、そういうわけでも全くないと思います。

地域の理解が得られると思えません。

練馬区が「この道路が必要」と説明していくのであれば、最低でも、
根拠となる地域のデータを区として把握し、公表すべきです。

*参考:警視庁の交通事故データ

こちらは警視庁が発表している交通事故のデータ。

↓死亡事故は、大きな幹線道路に集中している実態がわかります
(×の黄色い印)

↓黄緑色が塗られたところが、事故発生のエリア。
こちらも、幹線通りと周辺に集中。
桜台の住宅街、まちなかには、事故が発生していないことが、明確にわかります。

したがって、「補助172号線ができたら、桜台に事故が増える」
という高口や住民側が主張する予測は、
事実と根拠に基づいているのです。