【高口質疑】梅毒患者が急増。対策は?(2026/2/25予算③)

*2026年2月25日、予算特別委員会「保健福祉費」での高口の質疑です。

梅毒が流行している…
そんな報道を目にすることが増えました。

その背景には何があるのか。
練馬区の状況は?
区としてできる対策は?

問いました。

↓以下、質疑です↓


梅毒患者が急増。対策は?

梅毒が流行しています。

歴史の古い性感染症ですが、
日本では、1967年の約11000人の報告以来、減り続け、
「撲滅されたと言っていい水準にまで減少」していました。

しかし近年、2011年頃から増加傾向となり、
2021年以降、急増。

2023年の報告は約1万5千⼈に達し、注意が必要な状況が続いています。

東京都保健医療局によれば、
「都内における2024年の梅毒報告数は3,760件で、4年連続で増加、
感染症法に基づく調査開始以降、過去最多」

練馬区では検査や発生届の報告を行っており、
『ねりまの保健衛生』にて
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/tokei/kenkou/hokeneisei.html
HPで現在見られる中で一番古い
2012年(H24)から発生届数を見てみると、

  • 2012年:0
    2013年:2
    2014年:1

2015年から10倍に急増します。
2015〜2018年まで、10〜18で推移。

2019年、令和に入り、さらに2倍、20人台に突入。

コロナ禍の2020−21年は一旦10前後に減るものの
2022年から20人台に戻り、

最新の2024年はついに31と、30人台に達しました。

参考(『ねりまの保健衛生』より高口まとめ)

高口Q

梅毒の流行に対して、練馬区ではどのような対策をとっているか、
今後どう対策を強化するか、伺います。

A【保健予防課長】

都内では、梅毒の報告数は依然として高く、20代女性や、20~50歳代男性を中心に、感染が続いている状況です。

区は、梅毒などの性感染症対策として、早期発見、早期治療の観点から、
HIV検査と一緒に、月に一度無料検査を豊玉保健所・相談所にて行っております。

この検査は、匿名で検査を受けることができ、即日結果が出るものです。

梅毒検査で陽性となった方には、診療可能な皮膚科、泌尿器科、産婦人科などの
医療機関を紹介しております。

今年度、予約枠を最大20から25名に拡大して実施しております。

昨年度の梅毒検査の実施件数は、167件で、うち陽性数が2件、
今年度は1月までの実施件数は141件で、うち陽性者は0件でした。
ここ2、3年は、年間約170件前後で横ばいで推移しております。

11月~12月のエイズ予防月間には、集中的にポスター掲示やパンフレット配布を
行い、性感染症全般の正しい知識と、理解と、予防行動の促進を図っております。

引き続き、性感染症に関する知識の普及啓発や検査の周知について、
区報、区ホームページ、SNS等を活用して進めてまいります。

大人の性教育が必要

練馬区としては、検査数を増やして対応しているということでした。

一方、「梅毒の感染拡大には、性感染症に対する知識・認識不足が必ず背景にある」との指摘があります。

女性が20代や10代の若年層の感染が高いのですが、
>特に若い女性の貧困
によって、
>性風俗店への従事
>SNSを通じた援助交際で日々の糧を求めるなど
貧困が梅毒の感染リスクを高める一つの要素になってはいないか
と分析する産婦人科医もいます。

一方、男性は幅広い年代で感染傾向にあります。
日本は「買春容認社会」と指摘され、
買春者への対策も求められていますが、

高口Q

えーるには足を運ばない層にも、保健所での検査のタイミングならリーチしやすく
他部署と連携しつつ、大人向けの性教育を、
保健相談所等で取り組むことを求めますが、見解を伺います。

A【保健予防課長】

区は、成人が性感染症に関して、正しく理解していただく事は重要である、と
認識しております。

区ホームページ等を活用した情報発信、エイズ予防月間における、
ポスター掲示等の集中的な啓発活動を実施し、
幅広い世代に向けて、性感染症に関する
正しい知識の普及に努めています。

SNS等を効果的に活用するなど、必要な情報が届くよう、
工夫しながら周知しております。

また、普及啓発と併せて、保健所及び保険相談所にて、
性感染症に関する電話相談を、随時受け付けております。
専門職が、個別の不安や相談に応じる体制も整えております。

更に、中学校、高等学校を対象に、希望校へ出向いて、エイズ、性教育に関する
講演会を毎年実施しており、若い世代に向けた、
正しい知識の普及に努めております。

【高口】学習指導要領のはどめ規定撤廃も必要

学校での性教育、今おっしゃっていただきましたが、
学習指導要領改定時のはどめ規定撤廃が望まれます。

梅毒急増の実態を鑑みて、大人向けの性教育の強化が必要と申し上げます。