【決算・高口質疑】平和台体育館プールのトラブルに見る、公共施設改修のあり方(2025/9/19①)
練馬区議会、決算特別委員会。
昨年度決算の質疑をする貴重な機会。
2025年9月19日、区民費・地域文化費で、高口が質疑を担当しました。テーマごとに4つに分けて、報告します。
まずは、平和台体育館のトラブルから、練馬区の施設のあり方を問いました。
平和台体育館、天井ガラスが割れ、3か月の休館に
高口
全区的に施設が老朽化するなか、昨年度も、必要な改修や補修は行ったことと思いますが、
今年7月、平和台体育館のプールの天井が割れてガラス片が落ち、約3ヶ月の緊急工事となりました。
最もプール需要の高い夏休み時期にかかったという形です。
その原因と、今後の対策について伺います。
スポーツ振興課長
平和台体育館のプールの休場について、お答えいたします。
7月7日、平和台体育館の屋内プールにおきまして長さ約1センチ程のガラス片が落ちているのが見つかりました。
平和台体育館のプールは天井が全てガラス張りとなっておりまして、ガラスには飛散防止用の網が入っております。
この網入りガラスは直射日光を受けますと「熱割れ」という現象でヒビが入ることがありまして、このヒビからガラスが落下いたしました。
利用者の安全面を考慮いたしまして、同月14日からプールを休場することといたしました。
現在、ひび割れたガラスの復旧作業をしておりまして、10月上旬までには運営が再開できる見込みです。
今後、これまでも実施してきました日常点検、定期点検をさらに徹底し、落下の恐れのあるガラスは適宜交換するなど対応してまいります。
高口
今日は涼しいですけれども、暑い時期にプールに入りたかった近隣の人も多かったのではないかと思います。
★公共施設では、デザイン性より機能が最重要
高口
この天井のガラスは、大泉学園町体育館でも使われていて、当時のデザインの流行りだったそうです。
過去の設計の流行で経年劣化が早まって、約40年後の今の区民に迷惑がかかったのかなと思います。
そう考えると、公共施設において大切なのは、やはりデザイン性より機能。
使いやすく、頑丈で長持ちして、維持補修、メンテナンスしやすいことが、公共施設にとって最重要項目と考えます。
所管となる総合体育館をはじめ、今後の各施設の改修改築において、その点を重視すべきと思いますが、所管の見解を伺います。
スポーツ振興課長
平成5年竣工の平和台体育館ですが、当時、自然光で明るく、開放的な空間となるといったことからガラス天井を採用した経過がございます。
一方、現在の体育館に求められるのは、誰もが気楽にスポーツを楽しめる機能でユニバーサルデザインを取り入れた施設が主流となっています。
改築を予定しております総合体育館につきましても、現在公共体育館を取り巻く環境の調査を実施しております。
ユニバーサルデザインを取り入れた他自治体の先進事例を研究してございます。
施設管理課長
建物にはライフサイクルコストという考え方があります。これは企画、 設計から、建設、維持管理、そして最終的な解体、廃棄に至るまで、建築の生涯にわたってかかる総費用を指しています。
区立施設については、必要とされる機能を確保するとともに、施設の用途や町並みにふさわしい外観としつつ、ライフサイクルコストの削減を図ることが肝要と考えてございます。
最近では、太陽光発電設備や高効率の空調設備の採用などによって、施設のデザイン性を維持しながらランニングコストの抑制を図ることが可能と考えています。
したがいまして、デザインを画一的なフォルムにすればメンテナンスを抑えられるとは一概には言えないと考えています。
引き続き、様々な検討をしながら区立施設の整備を進めて参ります。
高口
画一的なデザインにしろとは一言も言っていないです。長持ちする機能ですよね。ガラス片が落ちてきたりしないような。
ガラスの天井にしたからそうなったということなので、区民の安全性が、ちゃんと(次の)改修まで保たれること。
今後も点検を日常的にしていくということなので、メンテナンスとか、維持補修がしやすいということが重要。
それはライフサイクルコストを削減することにも繋がりますので、
長持ちして頑丈な、そういう施設にしていただきたいと思います。
美術館もガラス張りなので、その点気をつけていただきたいなと思います。
質疑は以上です。
時間が全体で14分なので、項目を増やすと一つが短くなります。反論は山ほどありますが、次のテーマに移りました。
今回、天井のガラス片が落ちたために、余計なコストもかかっているのに、「ライフサイクルコスト」を持ち出しながら、メンテナンスのしやすさや、使いやすさに言及しなかったことは驚きでした。
幸い今回は人的被害はありませんでしたが、万一人に当たったりしていたら、コストの問題にとどまりません。
練馬区立美術館の改築案も、とてつもなく不便な設計ですが、使いやすさや維持補修については、練馬区は二の次にしていくつもりなのでしょうか?
施設全体の今後の方針について、非常に疑問と不安の残る答弁でした。