今こそ学びたい『ハラスメント講座』開催レポ

今こそ学びたい『ハラスメント講座』、3/17(日)、開催いたしました。
https://koguchiyoko.net/infomation/20190317harassment/

ハラスメントの専門家・山内さんを講師にお迎えし、じっくりと勉強するいい機会になりました。パワポの資料を使い、とても分かりやすい内容。幅広い世代のかたに、学んでほしい内容だと感じました。

以下、レポートします!

ハラスメントと思ったらハラスメント…は、誤解!

ハラスメントとは……「自分の立場を利用して、相手を軽視し、尊厳を踏みにじること」。権力構造は、社会の秩序を保つうえで必要なものでもありますが、一方で、権力は、乱用されがちなものであります。

つまり、権力とはあくまで、社会的な立場の「役割」に限定して与えられたものにすぎません。社会に対する役割を果たし、その責任を負うために限定的に与えられた権力を、「自分という人間そのものが偉い」のだと勘違いすることから、ハラスメントが始まります。

また、「個別の文脈に応じて、社会的に共同決定される」のが、ハラスメント認定。

ある行為が、パワハラやセクハラにあたるのかの認定は、法律に基づいて行われるのではありません。行為者や被害者が所属するコミュニティにおける「第三者委員会」が調査を行い、その結果に基づいて皆で協議して決定します。

「受け手がハラスメントと感じたらハラスメントになる」というのは、“誤解”。あくまでも、多くの人がハラスメントだと納得できる行為が、ハラスメントだと認定されます。

素直に、誠実に謝罪することが大切

「意図せず不適切な発言をしてしまうことは誰にでもあり、相手の尊厳を傷つけたことに気づいたら、素直に謝るなど、誠意を持って対応すれば大きなハラスメント問題には発展しない」という山内さんの言葉が、一番印象に残りました。

これを踏まえつつ、練馬区長の児童虐待についての区報のコメントを読むと、「区長」という社会的役割は、児童虐待防止の責任を負う立場なのに、自分自身が「未熟な親を指導できる成熟した人間」だと勘違いしていて、自分の発言が、親の尊厳を傷つけていると気づいてない……というようにも読み取れます。

和やかに折りあっていけたら……

参加者からは、こんなご意見も……。

高口ようこさん企画の「今こそ学びたいハラスメント講座」、興味があって聞きにいきました。最近「パワハラ」という言葉が耳に入るようになり、本当の意味はどのようなことなのか、80歳代の私にはついていけないと感じていました。

ハラスメントとは、相手を軽く見て人格を踏みにじることを意味している……とのことでした。強い立場の人が弱い立場の人を抑圧し不快な思いにさせる。会社、学校、地域、いろいろな場面で起きていることが、理解できました。

特に、男性と女性の考えの違いからも生じるとのこと。女性の社会進出も多くなった現在、男女の役割も変化してきています。私の子供のころは、「男の子なのだから泣くんじゃない」とか「女の子らしくお行儀よく」とかの言葉がしつけとして言われていたものです。

「ハラスメント」の区切りは、現在の一般常識で判断されるという点が私には、すっきりとしませんでした。20歳の若者の今の常識、70歳~80歳高齢の常識と、いろいろの世代の持っている常識を、どこで折り合いをつけるのか、戸惑いもあります。

しかし、あまり「ハラスメント」と尖りすぎないで、和やかに折り合っていきたいと思いました。家族にも頂いた資料を見せましたら、「なるほど」と読んでいました。

講座を聞かせていただき、一歩理解できました。ありがとうございました。