台風6号、sigfy(シグフィー)トラブル…今後の対策は?(2026/6/12文教児童青少年委員会)

2026年6月12日、文教児童青少年委員会のレポートです。

台風6号における区立小中学校および幼稚園等の対応

台風6号の際、対応が遅かったことや、シグフィーのトラブルで連絡ができなかったこと等への報告がありました。
9:27までアクセスしづらい状況でした。

新たな対応方針を7月上旬に策定するとのことです。

委員会資料

区の資料要約

※チャッピーに要約させました。

概要

6月3日に練馬区へ最接近した台風6号について、教育委員会は区立小中学校・幼稚園の一斉臨時休業は実施しないと判断しました。しかし、保護者向け連絡システム「sigfy(シグフィー)」や学校ホームページに障害が発生し、保護者への周知が十分に行えませんでした。

当日の経緯

  • 6月2日、自然災害時の対応について改訂版を保護者へ通知。
  • 学童クラブの対応についても別途通知。
  • 6月3日午前7時時点では「大雨警報(レベル3)」であり、一斉休校の基準に達していなかったため通常対応とした。
  • しかし、各学校・幼稚園が保護者へ連絡しようとした際、シグフィーに障害が発生。
  • 学校ホームページも更新できない状態となった。
  • 幼稚園3園は独自判断で休園し、電話などで保護者へ連絡した。
  • 教育委員会は区ホームページやSNS(X、LINE)で、
    • 一斉休校はしないこと
    • 学校ごとに休校等の対応があり得ること
    • 気象状況を理由とする欠席・遅刻は扱わないこと
      を周知した。

システム障害の原因

  • シグフィー、学校ホームページともに、アクセス集中によりサーバーの処理能力を超えたため障害が発生した。

今回明らかになった課題

  1. 台風接近が予測されていたにもかかわらず、従来どおり当日午前7時に休校判断を行い、前日判断など柔軟な対応を取らなかった。
  2. 保護者への連絡手段がシグフィー等に依存しており、障害発生時の代替手段が整っていなかった。

今後の対応

  • シグフィーのサーバー増強(既に実施済み)。
  • 事業者へさらなるシステム強化を要請。
  • 学校ホームページの抜本的な強化を検討。
  • シグフィー障害時の代替連絡手段を検討。
  • 「当日午前7時判断」の見直しを検討。
  • 学校判断と連動した学童クラブの対応も見直す。

スケジュール

  • 6月中旬~7月上旬:保護者・学校・教育委員会等の意見を踏まえ、新たな対応方針を策定。
  • 7月下旬:区議会委員会へ報告予定。

ポイント

教育委員会は今回の混乱について、「休校判断のタイミング」と「情報伝達手段の脆弱さ」が大きな課題だったと認識しており、今後は前日判断の可能性や複数の連絡手段の確保を含めて見直しを進める方針です。

【他委員の質疑より】

Q:保護者からの問い合わせ

区A:区のほうへ30−40件電話問い合わせがあった
主な内容:休校しないのか、シグフィーが動いていない
メールで約100件の苦情・意見
大きく分けて3つ
①シグフィーがつながらず、困惑した
②当日朝の判断は遅すぎる
③複数の代替手段を用意すべき

Q:事故などは

区A:児童生徒の事故報告はない

Q:再発防止、事業者の説明は

区A:事業者が謝罪と説明に来庁した
(以下、事業者の説明)
10分間に全国で22万2000件のアクセスがあった
65%、14万4000件が練馬区のユーザー
その結果、練馬区以外の自治体もシグフィーが利用できなくなった
6月4日(以下の対応をした)
1分間に1万リクエスト
→1分間に6万リクエスト
6倍に増強
→6万人が一斉にアクセスしても処理できる
今回と同規模のことに対応できる
万全を期すため、台風接近などある程度予測できる場合、区からの事前要請にもとづき、暫定的に12万リクエストまで増強する
また、短時間に再読み込みでもサーバーに負担がかからない、他自治体に及ばない対応を検討
完全に想定不足が原因だったこと
災害時、システム側で完全に処理できるように改善したい

Q:今後の対応は

区A:新たな対応方針策定まで、大きく運用を変更すると混乱する
これまでの対応を基本にする
7時に集中しないよう、6;45などずらす工夫をする
当日だけでなく、台風の進路など影響を予測し、積極的に臨時休業の判断をしたい
その場合、保護者に連絡する
HP、クラスルームの連絡ツールも活用
積極的に情報発信する

教育長:(お詫びの言葉)
単にシグフィーが機能しなかっただけでなく、一斉休校の判断に至る過程、情報発信のあり方についてさまざまなリスクが内在
今回のシグフィーに不具合によって顕在化したと思っている
シグフィーのサーバー増強、もしもの場合の代替の通信手段の整備
内部の連絡体制の確認
今できるものは早急にとりくんだ
そのうえで、判断の運用を速やかに見直したい
見直しにあたっては、保護者、PTA連合協議会、学校の意見を

Q:7時は遅いのでは?

区A:他区、6時の判断が多い。
7時の判断を見直す。

Q:障害のお子さん

区A:各家庭の判断でお休みされたと思う。

Q:各学校と、レベル3・4の判断について

区A:状況に応じた判断を校長にはお願いしている。
迷ったところもある。レベル3。
今まで大雨警報は休校の判断基準に入っていない。
特別大雨警報で休校。
レベル3〜5まで分かれた場合、レベル4は大雨警報なのか、特別大雨警報なのか。
レベル4は特別大雨警報と考えた。
レベル3は含めなかったが、それを入れるかを協議する。
前日の判断ということもある。
基本的には、当日朝7時にレベル4が出るおそれがある、ということで決める。
今回はレベル4は出ないということで判断した。
レベル3を含めるか、今後協議する。

Q:移動教室、修学旅行

区A:移動教室
帰ってくる3校
出発5校
予定通り出発した学校、遅らせた学校がある
岩井方面→施設内で過ごす対応
それ以外は無事行程を終了できた
修学旅行:出発1校
たまたま石川県

Q:保育園の対応は

区A:社会的基盤になっている側面
前日の段階で、各施設には開園を前提に指示を出した
ピーク時に風雨強くなる
保護者・子どもの安全を最優先にした対応をお願い
それに合わせた職員体制を指示
保護者にも開園の報告、無理に通園せず安全を最優先に。お迎えが遅くなることも対応する旨連絡

Q:区立幼稚園の対応は

区A:朝7時、3園の園長で休園を決定
シグフィーが使えず、電話で連絡
連絡担当の保護者にもお願いし、他保護者に連絡してもらった
登園したお子さんは1人もいなかった

Q:区立幼稚園は休園の判断について

区A:区内の幅広いところから通っている
保護者の送迎
保護者、お子さんを最優先にと、区立幼稚園には常に言っている
適切な判断と思っている

Q:通学路

区A:3年に1回、安全点検を行なっている
(浸水の危険性の)安全も確認している

Q:教職員

計画運休、路線が止まるということがなかった
教員が間に合わないから授業を遅らせたい
遠いところからくる関係で、通常通り授業開設が難しいという話も伺っている
臨時休業でも教員は勤務
有給をとって休む

保育園
登園できなかった報告は入っていない
練馬区職員→危機管理対応は練馬区共通ルール

Q:各校の状況

区A:登校見合わせ3分の1〜4分の1
家庭に連絡1件1件電話し、状況確認した
話を聞いたのは小学校
中学校はクラスルームで
自分の判断で登校時間遅らせた
どのくらいかは(まだ把握していない)

Q:シグフィー

区A:事業者も責任を痛感しているとお話を伺っている
10分間に22万件
画面がぐるぐるする再読み込み、短時間のうちにアクセス集中した
事業者が完全に想定していなかったと聞いた
地震その他の災害で突発的に、連絡手段として活用が想定される
事業者が自主的に、検知した時点で、増強すると話を頂いている
一義的に、今のシステムの増強
しっかり使えるようにしていただくのが本来
事業者からは返金、使えなかったわけですから、返金の意思が示されている
適切に処理をしていく

その他の指摘や、問題点

・給食事業者→食材納入が大変だったの声
・食材ロスの問題
・学校が、保護者のメールアドレスを持っていないので、シグフィーがとまったら一斉メールができない
・私立幼稚園は自由登園に

【高口からの要望】

高口からは、まず以下の点を要望しました。

①できるかぎり前日に判断すること。

状況によって当日になる場合も、7時より早く、たとえば午前5時など、保護者や教職員が対応できる早朝に判断を決定し、保護者に配信できるようにすること。

②シグフィー以外の代替手段を確保し、それを事前に保護者に周知しておくこと。

例:HP、SNS、タブレット経由でクラスルームでの配信など

PTAメールが別のところは、PTAメールで配信したところもある。
シグフィーと学校メールが連動しているために、一斉メールもできなかったのではないか?
(*学校からの一斉メールにかわるものとしてシグフィーを導入した)
一つの方式に頼る脆弱さを痛感します。

③オンライン授業の実施と、日頃からできる体制を

今回のように休校にしない場合、
安全を理由に欠席した子どもにオンライン授業をできるようにしていただきたい。
そのために、不登校生徒へのオンライン授業など、日頃からオンラインでの配信ができる体制を整えていただきたい。

④レベル3でも、状況によって休校があり得るように、方針の変更を求める。

⑤アナログの手段も検討を

学校に電話も殺到して繋がらなかったという声を頂いています。

保護者間の連絡網がなくなった中で難しいが、「アナログの手段も何らか必要ではないか」という意見も頂いていますので、その点も検討をよろしくお願いします。

【高口質疑】

要望をした上で、以下、質疑しました。

Q:学校HPの対策は?

練馬区学校のホームページもダウン→つながる学校、つながらない学校があった。

区A:学校HP、シグフィーと同様に短時間に集中アクセスがあった
サーバーが耐えられなかったことが原因
シグフィーは、事業者のクラウドサービスをライセンスを取得して利用
学校HPは区で構築し、練馬区の共通基盤にシステムがのっかっている
いわゆる抜本的にサーバーを増強するとなると、構築設計が必要になる
短時間で増強が難しい
ただ、もし明日こういう状況になって、動かないことがあってはいけない
暫定的な対応として、一時的アクセス集中した場合、写真・画像、表示するだけで負荷がかかるものを除いて表示する機能を取り込んだ

Q:災害時も学校HPがつながらないことが考えられる。

前橋市HPが、災害時の練馬区のHPの代わりになることの周知をすべき。

区A:学校に限らず、全区民に周知していくべきもの
危機管理室と連携して対応する

Q:学校との情報共有について2点

①シグフィーがつながらないことを把握していない学校もあった

→保護者から聞いて把握した学校があると聞いている。
→学校からはわからない仕様になっている?
→その点も改善が必要と思うが、見解は?

区A:学校から、保護者に最低限の連絡ができないことは課題
今後、障害時に、学校がシグフィーの(サービス上?)で見ないとわからないのではなく、シグフィー上でわかるように、情報発信ができるようにしていく
災害時も情報が届く仕組みを構築すると、事業者から報告を受けている
区として注視する

②学校に電話したところ「欠席扱いになる」と言われ、
危険と思ったが「出席した」という声も頂きました。

→情報が錯そうしていた。
事前にしっかりと共有が必要だが、短時間で刻々と変わる状況において、学校との情報共有をどのように行うのか?そのためにも前もっての判断が重要と思うが。

区A:災害時の家庭の判断で欠席にならないこと
→今回の件でなく、常日頃、学校に周知している
教員や事務が対応したかもしれないが
校長会で確認、しっかり周知する

Q:実際の天候の状況よりも、事前にリスク管理をどう見積もり判断するか、の問題だという指摘がある。

リスク管理という観点を重視すること、
子どもと教職員の安全確保を最優先にすべきと考えるが、見解は?
先生は出勤しないといけないのも疑問。
先生の安全も大事。きちんと休めるように考えてほしい。

区A:校長がリスク回避のために休みとなったら大きな問題
教員だけ休みください
校長としては言えない
子どもたちが学習の時間なら、教職員の負担はやむを得ない
いろいろ教職員と話をしたい

Q:足立区のように、オンライン授業への切り替えはできないのか?

事前にできるように、検討しておくべき。見解は?

区A:できます。
やる方向で考えないといけない
(電車が)運休されていれば出勤できない、計画運休などがあり電車がとまっている場合はできないが、電車が動いていれば出勤してください、となる。
逆に運転、電車は通常どおり運転しており、教員が学校に来る状況なら、オンライン授業もできる。
今後学校にも伝えていきたい

*オンライン学習は、教員は基本的に学校から(教職員が来ないとできない)

Q:保育園や学童の対応

学校が休校だった場合、学童は開く運用としているが、
レベル4だった場合、保育園や学童実施も危険ではないか?
電車が止まって職員が来られなかったり、
教職員にとっての危険性はどう考えるのか?
そこも合わせて見直していただきたいが。

区A:保育園、学童の対応について
こども家庭部としても、いくつか区の地域防災計画にとった防災タイムラインが発動された場合、区立施設の休止も想定している
計画運休レベルの災害が予測される場合、区全体の休止は予定している
今回気象庁が新たに設定した災害情報
災害情報のレベル1〜5について、自治体の対応
新たなものが、区の災害対応のどこにあたるかわかりにくい
みなさんにわかりやすく整理をしようという根底の考え方で整理をした
これまでの警報の範囲が、レベル3と4に分かれた
学童・保育園も、検討のなかで対応をきちんと検討していく

区A:特別警報は計画運休になる
そうなったら学童、保育園も対応がとれないので、基本的には休止として準備する
そこまで至らない場合、今のルールのもとで7時判断
前日までに休校するかもしれない、計画運休にいたらない場合は、対応できるように職員体制をとってくださいと(いう対応)


委員会の質疑は以上です。

7月に出てくる新たな方針が議会で報告されるので、またしっかり質疑したいと思います。ご意見をどうぞお寄せください。