練馬区でも…製品プラスチックの回収、開始へ(2025/10/7みどり・環境等特別委員会)
2025年10月7日、みどり・環境等特別委員会のレポートです。
【1】製品プラスチックの回収
練馬区でも、製品プラスチックの回収・リサイクル・資源化を始めることとなりました。
2026年10月から。
回収日は、今実施している「容器包装プラスチック」の同じ日です。
具体的には、何がどう変わるのか?
質疑の内容などを解説します!
概要
※議会資料

背景
- 2022年4月『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』が施行(通称『新プラ法』)
- 区市町村の責務として、製品プラスチックの分別回収・資源化に努めなければならないことが規定
回収対象
- 大きさ30cm角以下
- プラスチックだけでできている物
再商品化
- マテリアルリサイクルによる再商品化を行う
(現在、認定を申請中) - 想定している再商品化事業者
- 株式会社富山環境整備
https://www.tks-co.jp/
- 株式会社富山環境整備
説明会・オープンハウスを開催

質疑より
【回収・事業者について】
Q:回収の仕方
A:
・容器包装と同じ袋に入れてもらう
・「プラスチックの日」と名づけようと思っている
・小型車で回収する
Q:どのような回収ルートで、再商品化事業者まで持ち込まれるのか?
区A
・区内集積所から回収
・柳金属、和光市にある中間施設で、金属類など分別
・1メートル四方の四角い塊にし(ベール化)、大きなトラックに積み替えて運ぶ
Q:柳金属とは?
区A
・今、容器包装プラスチックの受け入れもしている会社
・施設を拡張し、練馬区の受け入れをする
・来年5月に施設完成予定
・現在工事中
Q:株式会社富山環境整備はどのような会社?
区A
・大きな受け入れのできる会社
・マテリアルリサイクルを条件に回収
Q:ケミカルリサイクルを条件にしなかった理由は?
*大田区ではケミカルリサイクルを実施
区A
・製品が何に生まれ変わっているのか、わかりやすい
・ケミカル:コークスローなど
・ケミカルの事業者が圧倒的に少ないのも理由
【分別・周知について】
Q:間違った出し方をされていたら?
区A
・現時点でも同じ
・基本的に間違っているものはシールを貼り、一定期間のこす
・それ以上のものは粗大ゴミ
・同様の対応、シールを貼り残す
Q:わかりづらい?
・製品プラスチックはプラマークがない
・その人の判断
・実際のものやイラストを見せながら周知
Q:子ども向けにも
・ふれあい環境学習、全校でやっている
・周知啓発していきたい
【お金の問題】
Q:生産者責任者と自治体負担
・これまで:再商品化は99%事業者、1%自治体の負担
・新プラ法:再商品化まですべて自治体の負担になっている
・再商品化含めて委託料を決めている
*結局、自治体への負担=住民の負担として返ってくるわけですが、
今の方式だと住民にはわかりづらいですよね。
価格への転嫁などのほうが、削減しようと思える
Q:他区は
・収集運搬は各区事項
・何を分別回収するかは練馬区の判断
・23区すべてやっていないと補助金がもらえない
・練馬区としては全区にやっていただきたいが…
高口の質疑より
【事業者について】
Q:「株式会社富山環境整備」を選んだ理由は?
区A
・プロポーザル
・複数社応募あり、選んだ
①経費→有利な条件
②33条認定→他自治体で実績あり
・契約はこれから、予算もまだ
・「予定」している事業者(という段階)
Q:工場も富山にあると聞いている。
富山まで運ぶ燃料費やCO2などかかるが、
近場の企業や工場はなかった?
区A
・今の容器包装もそうだが、
基本的に、都内に再商品化できる事業者がないのが実情
・千葉、神奈川、工業地帯に
→今も千葉まで運んでいる
・いろんな条件を加味した結果
CO2削減効果も含め、ここがいいと設定した
【目標など】
Q:リサイクルの量や率は、何年かけて、
どのくらいを目標にしているのか?
区A
・発生抑制→出てこないのが一番
周知していく前提
・ごみとして出るものは確実にリサイクルしていく
・回収率の目標は特段ない
・マテリアルリサイクル49%実施できる
今の容器包装は45%がめやす
Q:マテリアルリサイクルのみ?
・主にペレット化、パレットになっていく
・公園の柵、建設資材など
・最終的な残さいは熱回収する
【分別・周知について】
Q:おもちゃなど、金属が混じるものの分別の難しさもある。
どのように周知啓発していくのか。
区A
・現時点でも分け方出し方、HPなどで周知している
・原則は不燃ごみ
・主におもちゃ、
外側プラスチックで中が金属の製品たくさんある
・はずせるならプラで出していただきたい
・動画や説明会で周知していく
Q:そもそも現段階でも、容器包装リサイクルを出さない、
可燃ごみにまわしてしまう人も少なくない。
製品プラスチックでのリサイクルが始まっても、出さないひともいる。
区A
・分別への協力のお願い
基本的には粘り強く周知していくしかない
・興味をもつとやっていただける
やっていただけない方にどう周知していくか
区の事業全てでの課題
・『分け方、出し方』10年ぶり全戸配布→周知はかる
【2】(仮称)みどりフェスタ開催
2つ目の案件は、口頭報告(資料なし)。
来年3月22日の「こぶしハーフマラソン」とあわせて
「(仮称)みどりフェスタ」を開催するとのこと。
現状
区の説明
- 区民団体、事業者の協力をいただきながら実施
- 取り組みを紹介、発信
- 楽しみながら知っていただける、裾野を拡大するきっかけになるよう工夫
- 意見を聞きながら、準備を進めているところ
…とのこと。
質疑しようと準備していたのですが、
案件として出てきたときに…となってしまいました。
残念…………
みどりの啓発は重要なことですが、
一方で、イベントをやると、その分
CO2の排出量が増えるジレンマもありますね…
啓発グッズがプラスチックだったり…
またレポートします。