リサイクルセンター、四季の香ローズガーデンの指定管理、更新へ【2025/6/18みどり・環境等特別委員会】
2025年6月18日、みどり・環境等特別委員会のレポートです。
(1)指定管理者制度適用施設のモニタリング
指定管理の施設は、毎年モニタリングが行われます。
指定管理の期間が終わる最終年度のみ、特別なモニタリングもあって、より重要度が増します。
今回、この委員会に係る施設すべてが、最終年度。
結果はすべて「良」でした。
最終年度が「良」だと、次期選定を、公募にせず、「特定」というかたちで、
継続できるようになります
*「特定」は、原則2回までの回数制限あり
ちなみに、モニタリングを行っているのは所管の管理職なので、
そうそう厳しい判定はつかない構造にもなっています。
(自分の評価にも響くし、厳しくつけたくないという心理も働く構造)
(2)練馬区立四季の香ローズガーデンの指定管理者の選定
モニタリングの結果が「良」のため、
特定(公募なし)で、同じ事業者が5年間継続する、という内容。
指定管理者:第一園芸みどりのまち共同事業体
構成団体
①代表:第一園芸株式会社(品川区)
②株式会社西部緑化(練馬区上石神井南町)
③フロンティアコンストラクション&パートナーズ株式会社(港区)
質疑①収入について
高口Q:利用料金収入91万円(2024年度)、近年の推移は?
区A:年々若干あがっている
R6:91万円←R5:68万←R4:42万
年々上がっていることを見込んで予算だてしている
高口Q:区の収入となるのか?事業者の収入か?
A:練馬区に戻るかたちではない
予算から、今年度収入として見込まれている分を差し引いて契約金額で算定
収入が少なくても多くても区からの補填はない
あくまで見込み
高口Q:昨年度の予算の見込みはいくらだったか?
A:金額の見込みは、令和6年度70万
高口:実際の収入があがっていることはよいことと思う。
ローズガーデンは人気で、喜んでいる声も伺う。
ただ、施設にかかる予算が大きいことが課題。
91万円はそれに比べると少ない。
質疑②キッチンカーは区内店舗か?
高口Q:イベント等でのキッチンカー
→練馬区内の事業者を優先してほしいが、実際はどうか?
区内、区外、何割か?
区A:基本、区内事業者を優先
イベントの回数などを考えると、区内事業者だけで回すことが難しい
いつも同じところになるので、区外にも入っていただいている
高口:区内のお店に広く声をかけたら、「やれるよ」「やるよ」ところもあると思うので、新しいところに声をかけて、区内事業者ができるようにしてほしい。
※委員会後の確認では、
・キッチンカー:区内5-6割(区内事業者少な目)
・ブース出店:区内8-9割
→しかし、ブース出店の場合、保健所の届出が必要で、かつ、年5回までという縛りがあります。
キッチンカーは、移動式「店舗」という扱いなので、回数の縛りがありません。
結果、キッチンカーを減らすわけにはいかないものの、
キッチンカーの区内保有率の関係で、キッチンカーにすると区内事業者が減る
……というジレンマがあります。
質疑③区内雇用率の低さ
高口Q:区内雇用率が3−4割台、低いのではないか?
リサイクルセンターは6−7割台、他施設と比べても低い。
A:どうしても特性上、ガーデナー、剪定する職員が人数を占める
技術の関係もあるので、区民だけで対応が難しい
区内雇用率は全体的に低い
高口Q:あげる工夫などは?
A:反面、事務員やイベントをまわす職員はできるかぎり区内在住者を使うよう指定管理者にお願いし、対応いただいている
今後も働きかける
↓他委員の質疑より
Q:閑散期・繁忙期で人員体制を変えて対応
A:繁忙期はパート、アルバイトを増やしている
Q:苗、肥料、花木類等の予算
A:460万円
Q:景観上カバーのかけた自動販売機はあるが、給水機にしたらどうか?
A:自動販売機で
(3)リサイクルセンターの指定管理者の選定
リサイクルセンターは、区内4ヶ所。
2つずつ、2事業者が指定管理を受けています。
★関町リサイクルセンター
★春日町リサイクルセンター
指定管理者:練馬エコみらいプロジェクト
構成団体
①代表:株式会社小学館集英社プロダクション(千代田区)
②テルウェル東日本株式会社(江東区)
特定(公募なし):2回目の更新
指定期間:3年間
*関町RCは2028年度に大規模改修→休止日まで
★豊玉リサイクルセンター
★大泉リサイクルセンター
指定管理者:アクティオ・練馬リサイクル共同事業体
構成団体
代表:アクティオ株式会社(目黒区)
練馬区リサイクル事業協同組合(練馬区豊玉北)
特定(公募なし):3回目の更新*
指定期間:3年間(豊玉RCが令和10年度に移転予定のため)
*更新3回目の理由
リサイクルセンターは、「総合的な環境学習拠点を目指す」ことと、練馬区は示しています(第3次みどりの風吹くまちビジョンにて)。
通常、特定(公募なし)の継続は2回までですが、
上記の理由で、豊玉・大泉の更新の3回目を可とした、とのこと。
質疑①区内事業者は4社のうち、1社のみ
脱炭素のためには、足元の地域から変えていくことが重要です。
施設の目的としても、練馬区に根ざした、区内事業者が重要と考えます。
実は、リサイクルセンターができた当初も、それをめざしていました。
しかし、区内団体での受託を続けることが難しかった経緯があります。
高口Q:区内事業者の育成が難しい理由は?
A:環境啓発の施設
→ 施設の管理もふくめて、専門的な知識ノウハウがないとできない
区内事業者から手が上がらない
前回公募もこの団体のみ
担い手がなかなかいない
一方、練馬区の場合は特色として地域ボランティアが活動をして、RCを育ててきてくれた経緯がある
ボランティアと協力し、活用する条件で公募している
公募で事業者が変わっても、ボランティアの方150名と一緒にやっていく
高口 Q :総合的な環境学習の拠点にすることは必要と思う。
→一方、事業が広がると、ますます区内事業者ではできなくなるのでは?
A:我々としても区内事業者がダメというわけではなく、手をあげていただきたい気持ちはある
一方、環境施設→専門的なところも重視したい
ボランティアと一緒にやっていく
質疑②ボランティア高齢化等の課題
高口 Q:ボランティアの高齢化の課題もある
A:関町が平成8年に誕生
30年、当時から活動されている方もいる
新しい方、興味もって講座に参加し→スカウト
入れ替わりもある
現役世代、ボランティア難しい面もある
講座を通じて、勧誘、継続できる体制とっていきたい
高口:ボランティアは重要。
一方、現役世代は仕事や生活が厳しく
なかなかボランティアができない事情もある。
ボランティアのあり方は課題と思う。
質疑③環境学習の拠点…啓発だけで十分か?
高口 Q:また、環境学習による行動変容は大事だが、
それだけでは区の目標(CO2ゼロ)達成は、なかなか難しい。
同時に、制度や条例などで、規則をつくっていくことも考えるべきではないか?
A:CO2は家庭が大半
省エネ再エネ普及啓発事業の拡大
新しくすることで、区民の行動変容につなげる
ごみ削減、減量など、CO2発生抑制にも努める
A:今の時代に古いところもあるが
環境条例や練馬区環境都市宣言もある
大きな方針、基本的な姿勢は変わらない
区の方針→ゼロカーボンシティ宣言
規範性というのも一つあると思うが、
区民の行動変容に向けて一つ一つ事業、数字に結びつけていく
効果的なものを取り組んでいく
↓他委員の質疑より
Q:ボランティアについて
A:ボランティアが自主的な勉強会を開いたりもしている
Q:大泉の区内雇用率が高い理由は?
A:常勤職員がどこも3、5人
大泉は全員区内
→もともとの母数が少ないので、押し上げている
非常勤も10人中9人が区内
地理的な条件的に(遠くから)通いづらい
地域密着
Q:モニタリングで、「苦情への対応」とあるが、どのような苦情があるか?
区A:万一に備えてのマニュアル
大きな苦情はない
マイナス意見:人気の講座に当選できない、ネットで施設申し込みができない(今度の新システムでオンライン予約できるようになる)
Q:関町RCで「メール誤送信」が起きている(モニタリング)
A:BCCのところ、TOで送ってしまった
対応:外部に送るときは強制的にBCCになるシステムにした
Q:関町RCで「雇用保険」の「手続きの不備等」があったとあるが?(モニタリング)
A:本社の時は本社でやっていい
非該当の届出を失念していた
Q:豊玉RCで「管理業務費の見積りに誤り」があったとあるが?(モニタリング)
A:予算、二重計上をしてしまった
途中でチェックし、払い過ぎて返還を求め、支払われた
原因:担当者が代わり、引き継ぎがうまくいかなかった
また、
「公募で事業者が変われば、引き継がれてきた、蓄積されてきたことがなくなる
指定管理の課題がある」
という指摘もありました。