2024年度 最終補正予算 64億600万円

2025年3月4日、練馬区議会にて、補正予算の質疑がありました。

最終補正予算は、1年間の清算などもあり、大きな額となります。

主な内容と質疑についてお伝えします!

概要

補正額:64億6百万円

【主な内容】

①保育園の公定価格上昇への対応:約41億
②国の給付金:約19億円
*定額減税の不足分など
③施設整備基金の積立:56億円
④その他:国・都の支出金の精算、年間執行見込み差:マイナス52億

【主な項目の説明】

★注目→入札不調が12件も!

・練馬区役所本庁舎アトリウムの天井改修→3億
→人材不足+金額が折合わず
→来年度改めて検討し、2026年度工事に

・北大泉野球場防球ネット工事→4800万円
→2025年度予算に用計上

・春日町児童館・敬老館除却(2021年度廃した施設の取り壊し)→640万

・民間の特養ホーム、都市型軽費老人ホームも入札できず、オープンのみこみがたたない状況
→今年度予定していた助成金を減額

・他にも…!
道路復旧工事
街路灯省エネルギー化工事
たけした公園トイレ改修設計
ベルデの中庭舗装改修
自動火災防止装置(松の風公園)改修
区民の生活にも関わる工事も契約できず!

保育園のバス借上げができず、徒歩で行ったケースも…

特に電気工事は深刻
→受変電設備、キュービクルの事業者が見つからない施設も複数。
→うち2件は、専門の区職員が「自家設計」することに。

※高口注→予定通りに進まない、見通しが立たない事態が、あちこちで続出!
美術館改築にまわすマンパワーを、こちらに向けるべきでは…

■工事の遅れによる減額(翌年度に持ち越し)

・石神井公園駅前再開発
→予定より遅れ、補助金減額
・仮称環状8号線横断地下通路整備負担金
→工事遅れで減額

■利用や申請件数増による増額

・感震ブレーカーなど防災関連
・産後ケア利用
・石神井休日診療
・児童手当の増額を反映

■その他

・都市整備費→出来型、進捗により増減多数
・議員の報酬月額の改定…など

■基金

  • 79億円のうち24億とりやめ
  • 施設整備基金48億円を全額とりやめ
  • 56億円を新たに積立て
  • 令和6年度末現在高見込み:1210億円
  • 令和7年度末現在高見込み:1110億円

■国保会計

+21億
主な要因:療養所費の増額

■介護保険会計

+8億
主な要因:保険給付費の増

■後期高齢者医療会計

マイナス2億
主な要因:広域連合拠出金の減額


質疑より

■保育士の公定価格引き上げ10.7%

・事業者に支払われる、保育士1人1人に対してではない
・国通知→人件費にあてること、とあり
・区「(支払われているか)確認する」
・さかのぼって支払い(昨年4月から)→41億円計上

■PCB調査

・製造時使われていないと思っていた機器
→微量PCBの混入を否定できないものがあると発覚

・学校→すべて調査
・90校、区立幼稚園3
・2026-2027年度で調査
・R6調査結果これから

■トワイライトステイ

・2025年度~オンライン(ロゴフォーム)での予約可に(2施設)
・石神井学園では検討
・3日前まで予約の理由→職員配置のため

■施設設整備基金

・現在目標10年で327億円
→区「最低限」
これでも「枯渇」するというのが、区の見解
・「急を要する」→積み増す

※高口注:だったら練馬区立美術館を辞めるべきでは…