練馬区の体力テストの結果は、〇〇が低い…?他【2025/1/28文教児童青少年委員会】
2025年1月28日、文教児童青少年委員会レポートです。
①令和6年度「東京都統一体力テスト」練馬区立小中学校の結果
毎年報告がある案件です。
東京都の結果比較や、練馬区内の経年比較、体力、向上に向けた取り組みなども、あわせて報告されました。
■全体的に、東京都平均より低めの傾向
調査の結果は、こちら(PDF)
【資料】令和6年度練馬区立学校「東京都統一体力テスト」の結果について
全体的に、東京都平均より低いのですが、
特に、反復横とび、立ち幅とびが低めとの説明がありました。
逆に、平均が高い区がわかれば、その区の取り組みが参考になると思いましたが、比較は出していないとのこと。
■表の表し方に疑問!
網掛けの部分は、東京都平均を上回るもの。
下線の部分は、東京都平均を「0.5ポイント以上」下回るもの。
なぜ、「上回る」ほうには、「0.5ポイント以上」の条件がないのでしょうか?
「0.5ポイント以上」の条件をつけると、網掛けは半分に減ります。
逆に、下線部の「0.5ポイント以上」の条件をなくすと、下線部はさらに増えます。
どの項目が、特に上なのか下なのか、わかりやすくするには、両方に「0.5ポイント以上」の条件をつけるべきではないでしょうか?
■入力が負担!「東京ALPHA」
私も今年度、突然、子どもの体力テストの結果を入力するよう求められて、驚いたのですが…
それが、この「東京ALPHA」という新システム。
学校によっては、子ども自身が入力。
それを先生がチェックしなければならず、とても大変だったと聞いています。
ただでさえ忙しい教員。
新しいことをするのなら、
先生の負担にならないやり方をと、求めました。
練馬区は「検討事項」と回答しました。
■ボール投げも低い。遊び環境の改善が必要!
「体力向上検討委員会」にて、様々取り組みを行っているとのこと。
例えば、投げる取り組みでは、子どもが「遠くに飛ばしたい」と思うような、独自の教材を開発。
忙しいなか取り組まれる先生方に、頭が下がる思いです。
一方、ボール投げは、全学年で東京都平均を下回りました。
教育委員会が言うように「お手本動画」を閲覧し、コツをつかむことで、数値が上がることが期待できます。
しかし、根本的に、ボールを投げる経験を増やし、遠くに投げる力をつけるためには、ボールを投げられる環境が、身近にあることが必要です。
公園ではボール遊びは禁止。
ボールを投げる場所がなければ、根本的な改善にはつながりません。
学校や先生まかせにできる問題ではないと思います。
公園担当など、他部署と連携し、子どもの遊ぶ環境を変えていくことを求めました。
練馬区は
「学校だけにとどまるものではない」
「スポーツ振興課などと連携」
と答弁しました。
②学校用務、学校給食調理、業務委託の事業者決定
昨年8月、報告のあった件で、事業者が決定しました。
※参考:2024年8月29日文教児童青少年委員会レポート
■用務
新規委託の光和小学校は、
有限会社日本オルウィッツ(練馬区高松)。
委託は91校
残り7校は直営です
(大六小、大東小、上石神井小、光が丘四季の香小、開一小、練三小、小竹小)
■給食調理
新規委託の南が丘小学校は、日本国民食株式会社(江東区新木場)。
委託は94校。
残り4校が直営です(光八小、石神井小、南町小、小竹小)
■給食調理で3事業者が「辞退」
給食調理では、3年のプロポーザルのところ、まだ2年目の途中で、来年度の委託を辞退する事業者が、3社にのぼりました。
北原小、光が丘春の風小・光が丘第二中、大泉桜学園です。
辞退の理由は、やはりというか、人手不足。
「人事的に対応できない。苦しい」と言う会社が1件。
「親子給食で、片方で作り、片方に配送する、配送業務の手配も調理会社がしなくてはならず、その手配が増えて難しい」
と言う会社が2件。
今後も、人員不足で、事業者が続けられない…ということが増えるのではないかと、懸念されます。
■給食調理は、区内事業者が少ない
練馬区には98校ありますが、同じ事業者が複数委託をしています。
用務で12、給食で14事業者。
また、
用務の委託会社は、区内事業者がほとんど。
(区内11、区外1)
給食調理は、逆転します。
(区内3、区外11)
辞退した一社「越後屋フードサービス」さんは、練馬区内の事業者。
(レストランも美味しいですよね!)
少数派の練馬区内の給食事業者が委託を続けられるよう、何らか練馬区として支援できなかったのかな?とも思います。
■委託自体の問題も
長年指摘されていますが、業務委託には「偽装請負」の問題があります。
また、直営職員に比べて、給与が低くなることも明らかです。
練馬区では、「退職不補充」という方針を取り、直営の職員が退職し、数が減ったら、委託に切り替えています。
一方で、委託先は、
練馬区答弁によれば、用務業務の経験を培った職員が、委託の仕様書を作ったり、委託先を訪問し、きちんと業務が履行されているか、協議内容が行われているかなどを確認しているそうです。
もし、現場経験のある直営の職員がいなくなれば、誰がどのように、その職務を担うのでしょうか?
練馬区は、マニュアルを作り、チェックリスト、ポイントをまとめ、将来的には、直営職員同様のアドバイスができる体制を作るとしています。
しかし、現場を知らない職員が、マニュアルだけで、同じような業務ができるのかは、疑問が残ります。
③練馬区二十歳のつどい(成人式)開催の報告
参加者は3549人(50.1%参加率)といった概要から、
ゆかりの著名人からのお祝いメッセージで
永野雄大さん、
平岩優奈さん、
そして、増田貴久さんらが登場したことも、報告されました。
練馬区の課長の口から
「アイドルグループNEWS」
の名前を聞くのは、新鮮でした…
高口からは、以下の点を質疑、要望しました。
●主役は二十歳、新成人
●式典も、20歳の方が主役になるように
●同級生と久々に再会し、盛り上がり、おしゃべりしたい気持ちは理解できる
●式典の挨拶も、新成人が聴きたくなる、惹きつける話を
●パンフレットに記載された予定時間より超過。時間内に収まるように
●「二十歳のメッセージ」はとてもよかった
●動画や抽選会が盛り上がった
●最初から、新成人スタッフの進行でよいのでは?
●動画は、字幕がなかったので、アクセシビリティーの観点から、目が不自由な参加所でも楽しめる配慮が必要と、新成人スタッフに、練馬区が伝えるべきだった
●昨年まで、会場には、字幕スクリーンがあったが、今年はなかった(毎年ご協力いただいていたが、今年はUDトークのQRコードを配布して手元のスマホで見るだけに)
→せっかくご協力いただいてきたので、区民との協働が続くように
●帰りにマイクが必要。拍手で聞こえない。
区長の挨拶も聞き取りづらかった。
音響の改善を
④ねりま子育て応援アプリ愛称「ねりはぐ」に
10月から11月、募集していたアプリの愛称。
応募総数99件のなかから、
「ねりはぐ」に決定しました!
一方、似た名前の「ねりすく」(母子手帳アプリ)との混同が心配…
DL数は、
- 「ねりはぐ」3880件(2024年12月22日時点)
- 「ねりすく」8028件(2024年9月時点)
と、どちらも、練馬区の子育て世帯数を考えれば、少ない状況。
一元化を求めつつ(個人情報の観点で難しいとの答弁あり)
アプリ利用者が使いやすくなるよう、求めました。
本当にアプリがいいのか?
という点もありますが……
ちなみに、他委員からの質疑で、最近あった練馬区の子育てや教育に関する計画のパブコメを、「ねりはぐ」ではお知らせしていないことが発覚!!!
何のためのアプリなんでしょうか……!!?
せっかく、子育て真っ最中の区民にアプローチできるチャンスなのに……
もしや、パブコメが少ないほうがいいとでも思っているのでしょうか……!?
と、疑いたくもなります……!
⑤練馬こども園→大泉幼稚園(3-5歳)で実施へ
2024年9月に、低年齢型(2歳児)での保育が認定された大泉幼稚園。
人員確保ができたということで、3-5歳児に拡大し、11時間以上の保育を実施することになりました。
定員は、80人(幼稚園定員は280人、在園児は143名)。
委員会では、給食提供についての質疑がいろいろと出ていました。
次回は、2025年第1回定例会の開催中で、2月13日です。
またお知らせしてきます!