【練馬区議会】衆院選執行の補正予算が可決(3億4715万円)/議案・議決等の賛否

衆議院議員選挙執行の補正予算

2024年10月11日、練馬区議会2024年第3回定例会が終了しました。

珍しく、最終日に補正予算が出てきて、
→質疑
→その日に議決…
と多忙な日程に。

それも、解散総選挙が早すぎるせいなのですが、
質疑でも、解散が早すぎる点への指摘が相次ぎました。

↓以下、質疑↓

Q:投票権が間に合わない他自治体があるが?

A練馬区選管:練馬区でいう「選挙のお知らせ」
・解散の日程表明があってすぐ印刷発注
・最短納品が10月17日
・そこから順次発送

・投票用紙は都が一括で印刷→各区に配送
・公示日前に配送されるのが通常だが
・段階に分け、17日に全量が入ってくる

Q:期日前は?

A:郵便局→最短で配達と話をしているが
・今は土日の配達をやっていない
・10月21-22日に届く予定
・期日前投票所は告示日翌日から開設
→選挙のお知らせがなくても投票できる

Q:行事の中止

A:選挙表明後、学校等に会場の相談
・10月27日→小中学校の運動会にあったところ→ない
・地区祭→選管が把握した限りで、6か所該当
・中止→2か所
・日程変更→2か所
・並行して行う→2か所

Q:会場の増減はあるか

A:会場は、当日含め都知事選と同じ

Q:立会人

A:おおむね最低限の職員、区民を確保の見込み

【高口より質疑】

Q:前回の衆院選は、2億9千万の予算、2億1500万の決算。
今回、「投票所設営等委託料」「ポスター掲示場設置等委託料」で約8千万円の増(※決算ベース)となっている。
→なぜ、増額となったのか?

A:前回令和3年度に実施。
前回の差が大きいものが(※予算ベース)
①委託料→人件費や資材高騰→3700万円
②郵便料金の値上げ→1600万円

★高口意見 ~解散が急で、現場は大変!

解散が急なので、人材不足→人を集めるのが大変。
選管も、現場も大変。
国には考えてほしいと、自治体議員として思います。
そして能登、被災地は投票所が19→10か所に減らされるとの報道。
被災地支援こそ必要な時。

※高口の質疑を受けた別議員の追加質問で、
「契約で入札ができない
→随意契約になることも、費用が膨らむ要素」
との答弁がありました。
やはり、解散が急すぎるために経費がかさむことがわかります。

(現場の大変さを思いやれない、現場が振り回されることがわからない方が、総理になると、大変だ……と、質疑の中で強く感じました)

また、地区祭の中止によるキャンセル料については、後日返答をもらうことになりました。

議案・陳情等の賛否

※10/23追記

 

内容

陳情

陳情第59号 外環の2沿道富士街道北部地区まちづくり協議会の開催中止を求めることについて

【要旨】
令和5年12月発行の外環の2沿道富士街道北部地区まちづくりニュース創刊号で開催を宣言し、参加するメンバーを募集した外環の2沿道富士街道北部地区まちづくり協議会の開催を中止するよう、区に働きかけられたい。

→不採択

陳情第66号 石神井川流域、関町・石神井台地域の水害対策を求めることについて

【要旨】
以下の事項について、都及び区に働きかけられたい。
1 石神井川河道整備工事(本立寺橋上流~弁天橋下流400メートル)を停止し、国が推奨するグリーンインフラ推進戦略を取り入れた雨水の再利用を検討、実施するよう都に求めること。
2 区は、洪水を防ぐため、住宅等の雨水処理や再利用について規定した条例を制定し、降水量増加分の処理については、川幅を拡張するのではなく、グリーンインフラ推進戦略を取り入れた水害対策を検討、実施すること。

→不採択

委員会に付託されなかった陳情も…

練馬区議会のルール(20期申し合わせ)が変わり、「同主旨の陳情がすでに否決され、その後の状況が変わらない場合」、陳情が提出されても、委員会に付託されないことになりました。

付託する・しないは、幹事長会で決定します。幹事長会は非公開。

公開である議会運営委員会には、陳情の内容は提出されません。

つまり、どのような陳情だったのか、本当に同主旨と言えるのか、付託しないことが妥当だったのか、区民が判断する術がありません。

「せめて、議会運営委員会で陳情を公開し、区民に判断頂けるようにすべき」と求めました。

議員には、陳情が「情報提供」という形で知らされますが、SNS等で公開してはいけない決まり。

私が読んだ限りでは、陳情者も異なり、当然、書かれた理由も違えば、その後の状況も変わっているため、「付託すべきだ」という点も、議会運営委員会で求めました。

何より、陳情をできる限り扱い、議論を尽くすことが、区民に対して議員が果たすべき役割だと考えます。