文教児童青少年委員会レポート【2024年9月12&17日】

2024年9月12日&17日、文教児童青少年委員会レポートです。

学童クラブ入会申請→オンライン手続き開始

  • 令和7年度申請(一次受付分)から
  • 受付期間:10月21日-11月15日(終日)
  • 「ロゴフォーム」の専用画面にアクセス
  • 就労証明書等の必要書類も添付可能
  • 不足書類の追加提出もオンラインで手続き可能
  • 窓口受付も従来どおり
  • オンラインで2000件の申請見込み

→便利になってよかったなと思います…!

練馬こども園に6園追加

①低年齢型(4園)

  • 3歳未満対象
  • 大泉幼稚園
    • 10時間(8-18時)
    • 定員:12人
  • 上石神井幼稚園
    • 9時間(8-17時)
    • 定員:25人
  • 石神井南幼稚園
    • 9時間(8:30-17:30)
    • 定員:5人
    • 3歳以上の練馬こども園も認定済み
  • 練馬幼稚園
    • 11時間(7:30-18:30)
    • 定員:10人

②短時間型(2園)

  • 3~5歳児対象
  •  寿福寺幼稚園
    • 10時間(8-18時)
    • 定員:20人
  • 寿福寺第二幼稚園
    • 10時間(8-18時)
    • 定員:15人

練馬こども園の状況

  • 2025年4月より
  • 今回で、練馬こども園が、「34園」認定に
  • 今回の認定が多かった理由
    →今年度、開設準備経費、家賃手当をつけたため
  • 家賃手当は国の保育園への基準を参考にした
    →採用から10年以内
  • 今後→区「各園の意向を尊重しながら、引き続き交渉を続ける、(練馬こども園認定を)進められるものは進める」

区立保育園の委託事業者決定

  • 準備委託:2025年4月~
  • 委託開始:2026年4月~
  • 応募事業者数:上石神井10、貫井11

①上石神井保育園:社会福祉法人武蔵野緑会

  • 関町第二保育園を委託している事業者

②貫井保育園:社会福祉法人杉の子保育会

  • 世田谷区で11か所運営、練馬区で初
  • 「かねてより練馬区の区立保育園を受託したい」意向があり
  • 世田谷区では人件費率50%ルールあり
  • 現在は60-70%の事業者
  • 練馬区の区立保育園の人件費率は決算ベースで8割(直営、委託ともに差なし)

練馬区の区立保育園を受託したい理由については、委員会後に確認をしました。

  • 「応募を通じて練馬の保育を知り、中身を勉強すると、ぜひこの区で委託したい」と考えたため
  • 「世田谷区で民営化経験を踏まえた対応ができる。民営化の実績あり」

……練馬の保育というのは、練馬区の区立保育園が積み重ねてきた歴史ということでしょうか?

一方で、民営化を見据えた委託……というところまで踏み込んでいることに、驚きました。

高口より質疑

委託で気がかりな点を質疑しました。

Q:0歳児保育はどうなるのか?
区:今もやっておらず、委託でもやらない
※0歳児保育実施を、委託の理由にすることはやめることにしたのかなと思います。

Q:他の委託園で、引継ぎを行ったリーダー保育士が2-3年でやめる話を聞いている。そのようなことが起こらないよう、対策は?
区:基本、選考の際に、直営を引き継ぐことをかくにん。継続勤務を、巡回支援等でバックアップ

→バックアップしてきた結果で、やめるリーダー保育士が出ているわけですが…

区立保育園の民営化→状況

石神井町さくら保育園、東大泉第二保育園→次回公募へ

  • 「委託を継続し、令和7年度に再公募を行う」
  • 意欲がないわけではなく、「この時期かの判断」
  • 「民営化を引き続き研究・検討を重ねたいという判断」
  • 2025年度:事業者の公募へ

光が丘第六保育園→公募せず

  • 「事業者が民営化への意欲を示していることから再公募は行わず、民営化の協議を継続」
  • 公募をせず、協議を続ける

対応の差

3事業者とも「民営化への意欲」はあるけれど、「再公募するorしない」で、対応が分かれました。

もちろん、事業者にそのようなつもりがあるということではなく、制度として、「民営化への意欲」を示してさえいれば、公募なしに委託を続けることが可能になってしまいます。

そのような制度設計自体が、公平ではない感じがします。

保護者への報告→これから

この3園の保護者には、まだ民営化の意見は聞いていません。

今回の議会報告後、各保護者に通知するとのこと。

保護者の意見を聞いてから、決めるものではないのでしょうか……。

民設子育てのひろば→2つ新規開設

①ろんろんのひろば

  • 運営団体:ろんろん
  • 石神井台7-28-10
  • 10月上旬開始予定
  • 週5日(水~日曜)、10~15時
  • 自主事業としてやっていた
  • 登録8名→1日3名を配置

②しろくまひろば

  • 運営団体:社会福祉法人多摩福祉会
  • 谷原5-16-38(しろくま保育園内)
  • 非常勤3名で運営
  • 10月上旬開始予定
  • 週3日(火・水・金曜)、10-15時
練馬区初の保育園内の子育てひろば

「しろくまひろば」は、谷原保育園に隣接する、しろくま保育園の運営です。

保育園内で子育てひろばを行うメリットを聞いたところ

  • 区「子ども・子育ての地域の拠点である保育園、ふさわしい場所」

と答弁。
谷原保育園も同じ、地域の拠点であり、その地域の拠点を閉園しようとしているわけですが……

事業者としては、「地域貢献」「虐待防止や権利保障」の場所にと考えているそうです。

場所は、2Fの吹き抜けそばの廊下ホール

ひろばを行う場所は、2F、吹き抜けのある「ホール」……と、区は答弁しましたが、
図面を見ると「廊下」とも書いてありました。

他の部屋をつなぐ吹き抜けの廊下をホールとして、子育てひろばを実施するそうです。

施設(部屋)として余裕があるのか?と聞くと、余裕があるわけではない、との答えでした。

園児への影響は?

しかし今、しろくま保育園は開設したばかり。
谷原保育園の1歳児も受け入れて、大変な時期です。

他に、1歳児1年保育も実施。さらに子育てひろばをやるなら、1歳児の枠を増やす等ができないのか?と発言しました。

子育てひろば、区東側少ない問題→解決策を提案!

今回で16か所となる子育てひろば。

区東部に少なく、空白地域があることが、各会派から指摘されました。

高口が事業者から聞いた理由は、やはり、家賃。

区東部は家賃が西部より高く、家賃が低いと物件が古く、「2方向の避難経路確保」といった要件を満たすのが難しいとのこと。

やりたくても場所が見つからない、見つけるのが困難、という問題です。

区は来年度、さらに1か所、子育てひろばを募集するそうですが、場所探しは、事業者まかせ。

それでは、いつまでも、区東部に少ない問題は解決しません。

そこで、

  • 家賃の補助金を上げる
  • 物件探しから支援する
  • 物件を確保して事業者を応募する

……という、具体的な解決策を提案しました。

練馬区からは前向きな答弁はありませんでしたが、事業者まかせで、「今子育てひろばのない地域につくって」といっても、限界があることを踏まえて、踏み込んだ対応をとるべきです!

 

子どもに関わる施策の進捗状況

【参考】練馬区HP

KPIとは?

練馬区は、毎年、練馬区が進めている施策の進捗状況を、「重要業績評価指標(KPI)」というかたちでまとめています。

ぶっちゃけ、ほとんどが「A」。
「A+」が少し、「B」はほとんどない、という感じです。

小学校の成績表で言えば、「A+=よくできる」「A=できる」「B=もうすこし」というイメージでしょうか。

たとえば今回、旭丘の小中一貫教育校の工事で、南棟に4か月の遅れが出ましたが、それでも評価は「A」。

4か月も遅れてAなら、一体何がBになるんでしょうか……
(この場合、最終的な完了に変更がないから「A」にしたとの答弁。
ミスを受け止め、反省していたら、Aにはならないと思うのですが……)。

結局、区の管理職が評価をするので、「これって意味あるのかなあ」と思うことがありますし、何より「そもそもその計画を進めてほしくない」ものが「A」や「A+」だったりすると、複雑な気持ちになります。

以下、高口が気になって質疑した点をお伝えします。

【疑問1】中3勉強会

「80回」という回数だけで判断するのではなく、基礎学力だけでなく、応用、もっと上を望める、望みたい子ができるように、質にも力を入れてほしい、と要望しました。

【疑問2】英語スピーキングテストESAT-Jに関わる、英語4技能検定(GTEC)

英語スピーキングテスト(ESAT-J)と連動して、区が行っている英語4技能検定。

今年度、ESAT-Jはベネッセが撤退し、ブリティッシュカウンシルに事業者が変更になりました。

こちらの検定はどうなったのか聞いたところ、

令和5年度はベネッセのまま。

今後「進め方、内容含めて検討」「履行者も検討」との答弁でした。

【疑問3】子育て計画に「0歳児保育」は書かれていない

突然、休止を発表した0歳児保育。

【参考】高口ブログ:0歳児保育が休止に…他【2024/8/2文教児童青少年委員会】

大元となる『第2期練馬区子ども・子育て支援事業計画(令和2年度~6年度)』には、0歳児保育を休止することは、書かれていません。したがって、パブリックコメントも受けていません。

計画にないことをやってしまえば、計画の意味、必要性を損ねてしまいます。

需要量の元となるニーズ調査で、0歳児保育の必要性について、個別の質問を用意したわけでもありません。

Q:いつ方針を変えたのか?

  • 区「状況をみて」「状況が動く」

Q:計画にないことをするのはよいのか?

  • 「今年度策定の3期計画で示す」
  • 「定員数は削減していない」から「供給量に変更は生じていない」

と、詭弁のような答弁。

2期の計画にはないけれど「3期計画」で示すからいいんだ、

あくまで「休止」であって「中止」ではない、つまり、実際には入れなくしたけれど、定員数は変更していないからいいんだ、

という答弁が、詭弁ではなくてなんでしょうか……

ICTに関する質疑が多数

ICT、タブレットについての質疑が多かったのですが、その中で、区の答弁

  • ICT活用推進計画を各校が策定→可視化
  • 進捗を毎月報告→把握

……報告を毎月。
先生方の働き方改革には逆行していますね……

 

イプスウィッチ市青少年練馬区訪問団の受け入れ

コロナ禍を経て、去年から、オーストラリア・イプスウィッチ市への練馬区中学生派遣が再開しました。

イプスウィッチ市からの青少年の受け入れ(相互訪問)が、今年、6年ぶりに再会。

9月11~18日まで、練馬区内の各家庭でホームステイしたり(24名、20校の生徒→24家庭で受入れ)、

練馬区の中学校で体験学習や歓迎パーティ等が行われました。

高口からは

  • 「来てよかった」「来てもらってよかった」と思えるように
  • 子どもたちが交流、コミュニケーションをとりやすくする工夫を
  • 来日する生徒の中に、練馬区が派遣した際のホストファミリーやバディがいたら、再会できるように工夫してほしい

などを求めました。