【高口ようこ一般質問2022-6】子どもアドボカシーの制度構築を

2022/11/29、練馬区議会、高口ようこの一般質問、6つ目のテーマです!

子どもの権利条例の制定
子ども自身が声をあげられる制度

高口がずっと、求め続けてきたことです。

今回は、「子どもアドボカシー」について、直球質疑!

練馬区は本当に、まだまだまだまだ…ですが、声をあげ続けたいと思います!

 

↓以下、質疑です。


子どものマイクに

子どもの施策すべてに必要なのが、「子どもアドボカシー」です。

今の社会の根本に、アダルティズム=子ども差別が存在します。
子どもの声はかき消されやすい構造があり、
こどもが声をあげられる制度をつくる必要があります。

★子どもアドボケイトとは?

子どもの声を代弁する人のことを、子どもアドボケイト、
国では「意見表明支援員」と呼びます。

子どもが自分で意見を言えるよう支援し
それができない場合は代弁します。

それはよく、マイクにたとえられます

裁判の弁護士のように、
子どもの側だけに立ち、子どもの声を伝えるマイクになること。

こども主導・こども参加が原則で、
車でいえば、アドボケイトはあくまで助手席。
話を聴き情報提供しますが、運転はしません。
ハンドルは子どもが握ります。

★様々なアドボカシーのかたち

  1. フォーマルアドボカシー
  2. インフォーマルアドボカシー
  3. ピアアドボカシー
  4. 独立・専門アドボカシー

の4種類があり、それぞれがジグソーパズルのように補い合います

★練馬児童相談所では「未定」

国は2019年、本格的な検討を始め、

東京都も、東京都児童福祉審議会専門部会にて、
児相が関わる子どもの意見表明の仕組みを検討中です。

現時点で、練馬児童相談所での実施は未定です。

★区立の児童相談所が先行

先行して、江戸川区、板橋区の区立児童相談所では、
「一般社団法人子どもの声からはじめよう」の子どもアドボケートに依頼

参考一般社団法人子どもの声からはじめよう

板橋区立児相では、月2回3~4時間、一時保護所の子どもたちと、
まずは遊んだりご飯を食べたりしながら、信頼関係を築きます。
入所時に「権利ノート」を渡し、子どもからの依頼で意見を聴きます。

「子ども会議」のような話し合いも行っているとのこと。

1Q:練馬区でも実施を!

練馬区も、東京都まかせにせず、
子どもアドボケートの仕組みを構築すべきです。

現在国では、社会的養護における制度として進めていますが
本来すべての子どもたちに保障すべきです。

日本での第一人者、堀正嗣氏は、
公的子どもの権利擁護機関に必要な特質として、

  1. 独立性
  2. 調査、調整、勧告、意見表明、公表の権限
  3. 専門性
  4. 相談しやすさ

の4点をあげています。

練馬区は、スクールカウンセラー等、各機関で対応していると言いますが、
調査し、区に勧告したり、公表する権限まで与えられていません。

また、統廃合や谷原保育園の閉園など、区の施策によって不利益を受ける子もいます

だからこそ、独立性と権限をもった機関が必要です。

2Q:練馬区でできることを

他にも、練馬区でできることとして、勉強会、ピアアドボカシーの場づくりや意識啓発等があり、取り組みを求めます。

お答えください。

練馬区A(こども家庭部長)
  • 令和6年から施行される改正児童福祉法では
  • 都道府県は、児童相談所が一時保護等の措置を行う際に、子どもの意見表明等を支援する事業を実施することが努力義務とされています。
  • 都は、令和3年12月から都児童福祉審議会専門部会において、
  • 子どもの意見表明を支援する仕組みの検討を行っており
  • 今後予定される専門部会からの提言を受けて体制を整備すると聞いています。
  • 区は、都と緊密に連携し、子どもたちの権利擁護に取り組んでまいります。
  • 区では現在、専門性を有するスクールソーシャルワーカーや児童館職員などが、子どもたちの声を丁寧に聞きとり、子どもの最善の利益となるよう支援しています。
  • また、こどもまつり、子ども議会等の子どもに関わる事業の企画、実施にあたり、子どもたちが主体的に考え活動できるよう取り組んでいます。
  • こうした取組が、子どもが社会の一員であり、権利の主体であることへの理解につながるものと考えており、
  • 引き続き取り組んでまいります。
  • いろいろ言いたいことはありますが……(;^^
  • まず、子どもアドボケイトをちゃんと勉強してください!!!
  • …と言いたいです(;^^
  • そうすれば、なぜ独立した機関が必要なのかが、わかりますよ~~
  • ちなみにオススメはコチラの本『子どもアドボケイト養成講座』

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