18歳までの医療費無償化(マル青)、2023年5月スタート!
※2022/8/23、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。
高校生等医療費助成事業
現在、練馬区では、中学生までの医療費の助成を行っています。
乳幼児→「マル乳(まるにゅう)」
小~中学生→「マル子(まるこ)」と呼んでいます。
その医療費助成を、18歳=高校生年代まで拡大することが決定!
来年2023年4月スタートの制度の詳細をお伝えします!
制度概要
★呼び名は
「マル青(まるあお)」とする想定。
★対象は
- 高校生等=18歳の年度末
- 所得制限なし=全員
- 国保の短期証、資格証も対象
※対象外
- 生活保護、施設入所者、里親にいる方
→別の制度で保証されているので、この制度では対象外に
気になるポイント!
★所得制限問題!
ここでも出てきた!
……という感じですが、所得制限。
そもそも、こちらは東京都の事業。
その東京都が、所得制限を設定(児童手当で線引き)。
「子育て施策ではなく福祉だから」という、都の考え方によるものです。
それだと、練馬区では、対象者約18000人のうち、約13600人のみ。
約4400人が対象外になってしまいます。
そこで、今回は、練馬区を含めた23区が、独自に予算を出し、対象外の子どもも無償になるようにします。
他区では、練馬区以上に、対象外の子どもが多く、負担が大きい所もあるそう。
高口からは、他のところでも所得制限が問題になっており、見直しを要望しました。
★200円の自己負担ナシ
同様に、東京都の制度では、200円の自己負担が発生します。
こちらも23区が独自に予算を出して、自己負担ゼロにします。
マル乳、マル子も、200円の自己負担があり、区独自の予算でゼロにしているので、それに合わせた対応です。
★経費(見込み)
以上から、区の持ち出しが発生します。
- 令和4年度:約2200万円
- 準備経費:システム改修、医療証発送委託料など
- うち、都補助金:約1900万円
- 区の持ち出し:300万円
- 令和5-7年度:約5億7千万円(1年度あたり)
- 医療費:約5億3千万円
- 事務費:約4千万円
- うち、都補助金:約4億1千万円
- 区の持ち出し:約1億6千万円
※医療費は、現在の国保の額+社保加入者が国保の7.3倍→算出
★東京都が相談なしに決めちゃった…
実際には23区が運営し、独自の財源も入れている子ども医療証なのですが……
今回、東京都は、23区に事前協議ナシに、発表をしてしまいました。
「信頼関係を大事にしてほしい」といった様々な話は、区長会から都に伝えている、とのことですが、しっかり協議をしてから決めてほしいものです……。
★2026年度(令和8年度)以降は未定!
都補助金(10/10=100%)が出ると確定しているのは、2023-2025年度まで。
2026年度以降は、「協議中」。
都が先に発表してしまったので、まずはとにかく来年度スタートしようと、今後が未定のままスタートした経緯があります。
東京都には、今後も補助金の継続を、しっかりやって頂きたいと思います。
スケジュール
- 練馬区議会、第三回定例会(9-10月の議会)
- 医療費助成の条例改正
- 補正予算で準備経費を計上(約2200万円)
- 2023年1月まで準備
- システム改修、区民・医療機関への周知、委託契約等
- 2023年2月
- 高校1-2年生等の保護者へ、確認書を発送
- 高校1-2年生等の保護者へ、確認書を発送
- 2023年3月
- 医療証発送
★現在高1・2年生の方は「確認書」の確認が必要です!
中学生までは、マル子の情報をもとに、マル青を発行するので、手続きは不要です。
今、高1、2年生は、練馬区が保健情報を持っていません。
そこで、練馬区から「確認書」を送り、情報を確認します。
現時点では、
- 変更がない方:返送不要
- 変更がある方のみ:要連絡
(QRコード→WEBや、電話連絡の予定)
という進め方にする予定です。
→変更がある方は、確認書が届いたら、必ずご連絡をお願いいたします!
まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした