【練馬区・予算特別委員会】外環道の陥没問題…練馬区も心配…なのに、ひどい答弁がまた続出……【都市整備費他】
※2022/2/25、練馬区議会・予算特別委員会「都市整備費、土木費、公共駐車場会計」のレポートです
※練馬区の答弁のまとめです
外環道の問題
※調布の陥没事故が大問題になった外環道。その後、大泉側のトンネル工事が再開するとの説明会があり、波紋を呼んでいます。それを受けての質疑が飛び交いました。
★練馬区で大深度部分にかかる住戸は?
- 事業者発表
- 地上部~以降区間は「約360件」
- その他は「公表していない」
- 練馬区で確認「区間→約450件」
★事故の問題をどう考える?
- 練馬区「適切な工事をすれば、地上に影響はない。適切な工事が前提」
- 「工事が要因」「再発防止の徹底が重要」
- ※高口注:いやいやいや……すごいすり替えというか…。
- 「問題は工事。事業には問題がない!」といっても、工事をする前提の事業です。そしてその工事に、問題が起きているわけですが……。
- ひどい答弁(略して”ひどうべん”)だな、と思います……。
★大泉の家屋調査→調布の事故は80mの所で起きたのに、なぜ40mまでしか調査をしない?
- 家屋調査は実施済み
- 今回、工事再開後に建て替えやリフォームをし、希望される方のみに、新たに家屋調査を実施(全員ではない)
- 家屋調査の範囲は「トンネル外側から40-45m」
※これに対して「調布市はトンネル外側80mで事故。なぜ(家屋調査も)80mでないのか?」と聞かれた練馬区は……
- 家屋調査の範囲は、調布でも「同様の範囲(40m)」
※これを2度、繰り返しました。
- ※高口注:質問されているのは、「トンネル外側80mで事故が起きたのだから、家屋調査も80mに設定すべきではないのか?」ということなのに
- (誰でもそういう質問だとわかると思いますが…)
- 「家屋調査の範囲は調布でも練馬でも40m」という、答えになっていない答弁を繰り返す練馬区……。
- わざとすり替えているのか、質問の意図がわからなかったのか?
- どちらにしても、ひどい答弁(ひどうべん)です……。
★青梅JCTの用地取得率→他と比べて低い!
- 38%→他と比べて低い!!
外環の2
★まちづくり協議会の準備=町会長、商店会長を訪問
- 昨年9-10月
- 区の職員が近隣の町会長(11)、商店街会長(6)を訪問
- そこで出た声「地域が分断されない方策を」
- 「乱開発防止を」…等
★町会と商店街の会長が、すべてのまちの声を代弁できるのか?
※町会加入率は「34%」。未加入者が多いなか、「自分の意見が通っているのか?」と不安の声もある、との質疑に対して……
- 練馬区「町会・商店街は、日頃の地域活動で地域の多くの声を聴いている」
- 「地域の多くの声を把握していると考えている」
※高口注:もちろん会長の皆さんは、誠実に活動していらっしゃると思いますが、「地域の多くの声を把握している」と言われるのは、逆にプレッシャーではないでしょうか?
まちづくり協議会は、若い方、女性が少ないなど、偏りもあります。町会・商店街まかせにせず、地域の声をしっかり聴く体制が必要です!
石神井公園再開発問題
★商店街通りの来年度予算→何に使う?
- イメージできるパース等作成のための経費を計上
★商店街の整備→協議する場もまだできていない!
- 練馬区「現在、理事者、地権者を職員が戸別訪問」「ご意見を伺っている」
- 「多くの方が賛同しているが、“様々なご意見”がある」
- 「今後、協議する場を設けていきたい」
※高口注:↑つまり、協議する場もまだできていない!なのに、再開発だけ先に進めてしまっていいのでしょうか?
また、「様々なご意見」というのはつまり、反対意見のこと。
行政答弁を読み解くのは難しいですが、要は反対意見がある、ということです。
★再開発に向けた動き
- 2020年11月に都市計画決定後……
- 練馬区「現在は、権利者に同意を頂く活動を行っているところ」
- 土地所有権者2/3、借地権者の2/3、面積2/3以上の同意が必要
- 区「ほぼ間違いなく2/3を上回る同意を頂ける」
- その後、「2022年度に組合を設立。事業に着手」
- 「権利変換の計画を検討」
- 「費用の一部を補助金、負担金を交付」
※高口注:と、根強い反対を無視して進めようとしています。しかもそこには、税金が使われる構図です。
大阪クリニック放火事件→練馬区の事故防止策は?
★緊急点検を実施
- 対象:不特定が出入りするビルのうち、直接階段が1つ、3F以上の類似施設
- 避難階段に物が置かれていないか等
- 不備があれば是正・指導
★点検結果
- 明らかな不備:1件
- 監督不行き届き:74件
- 既存不適格:27件
- 内容
- 防火戸を開けっ放し
- 階段に支障のあるものを置いてある
- 階段用ゲートが閉じたまま…等
★今後の対策は?
- 今回の調査を受け、指導
- 建築基準法:3年に1回の報告義務付け
- 違反があれば指導
- 情報提供があれば、立ち入り検査する場合もある
住まい支援
★住まい確保支援事業→成約が少なすぎる問題…(2%)
- 情報提供:136人
- 不動産業者が物件紹介:214人
- 成約:4件
★今年度開始の「伴奏型支援」→成約率高い!!(44%)
- 利用者:29人
- うち成約:13件!
- 別の手段で転居orとりやめ:9人
- 引き続き支援中:7人
※どちらも2022年2月4日までの数字
※高口注:伴奏型支援の効果がわかります!拡充すべきですね。
空き家
- 2015年の空き家調査:1507棟
- 2020年追跡調査:525棟(982棟減少)
- 老朽度A(重度):14
- B(中度):151
- C(軽度):117
- D(それ以外):243
★略式代執行=区がかわりに壊す
- 40年の空き家
- 相続人が35人、4世代!にわたる
- 両親が明治時代→すべての確認が困難
- 全員が相続放棄したため、代執行に
- 職員のみで手続き
- 練馬区「相当な労力」「件数が増えれば委託を検討」
- 法改正→「詳細が明らかになったら検討」
★負担額
- 約80万円
- 相続財産管理人を選任し、売却した費用で回収
公園
★稲荷山公園→オープンハウス
※「オープンハウスに、関係地権者は何人参加したのか?」と質問されたのに……
- 練馬区「オープンハウスには187人来場」
- 貴重な自然を残すため「未来のために取り組む」
※高口注:と、地権者が何人かは答えずでした。「未来のために取り組む!」とカッコよくキメるなら、まずは、質問に答えましょう(涙)。そして、そこまで言うなら、練馬の他のみどりも、ちゃんと守って頂きたいと思います……。
★全体の45%が30年以上
- 公園:689
- うち、30年以上~:312(45%)
★点検、遊具の撤去
- 月1回:確認
- 年1回:専門業者の点検
- 2012年:安全点検→更新、撤去完了
- その後、基準変更→基準に合わないものは逐次撤去
★遊具の種類
- ブランコ:99
- すべり台:92
- 鉄棒:68
- 複合遊具:82
- 健康遊具:270(あわせて)
★インクルーシブ公園、ユニバーサル遊具への考えは?
- 練馬区「障害がある子どももない子どもも」
- 誰もが楽しめる公園をめざす
- 「遊具の更新の際、様々な意見を伺う」
※高口注:↑ということで、明言を避けた練馬区ですが。高口は、ユニバーサル遊具を積極的に導入すべきと考えます!
★公園のトイレ、改修は?
- 練馬区「基本的にはバリアフリールート等、全体的な整備が必要」
- 「老朽化」等→「今後の改修方法を検討」
※高口注:基本的には公園全体を整備するときにあわせてトイレも改修…としながら、老朽化した場合は、トイレ単独の改修もやる、かも!?とニオわせる発言です。行政答弁って、わかりにくいですね~(;^^)
★光が丘・夏の雲公園→排水管に●●が!!?
- 大雨で水がたまる課題がある夏の雲公園
- 調査したところ……排水管に、樹木の根が!
- 来年度工事の予定
光が丘駅の2基目エレベーター→3年以内に整備へ!
- 東京都交通局の経営計画2022案→今月公表
- そのなかで、今後3年のうちにエレベーターを整備する6駅の一つに含まれた
※高口注:よかったですね!ぜひ小竹向原駅も続いて頂きたいと思います!
大江戸線延伸関連
★補助230号線の用地取得率
- 土支田~外環(1期区間):93%
- 外環~学園町(2期区間):65%
★萬年橋の架け替え
- 2021年度:施工計画
- 予定時期は示されていない
- 2022年度:搬入に着手~舗装等の工事を行う
どうなる!?タウンサイクル
★1台45000円!
- 来年度:350台を入れ替え
※高口注:特注なので、お高いのです……
★当日利用は激低!
- 練馬駅:平均18名
- 東部練馬:平均5名
- 春日町:平均5名
※2021年度実績
★今後は?
- 練馬区「シェアサイクルの代替え機を確保次第、休止に」
※高口注:当日利用をやめることを、明言しました