【練馬区】子育て世帯への10万円(臨時特別給付金)、高校生世代はいつ?独自の対応は「しない」?【補正予算】
※12/27練馬区議会・補正予算のレポートです。
子育て世帯への臨時特別給付金(追加給付金)
練馬区では、児童手当受給世帯には、①12/24&27→②1/13と、5万円×2回に分けての振り込みに。
(申請不要で振り込むので「プッシュ型」と呼んでいます)
2021年中の5万円を「先行給付金」
2022年年明けの5万円を「追加給付金」
と呼んでいますが……
その経緯や課題が、質疑で明らかになりました。
(ちなみにどちらも、練馬区は「現金」です)
★高校生、18歳以下はいつ?
★2パターン
- 練馬区が口座を把握している方
- 〃 口座を把握していない方(申請が必要)
で、対応が分かれます。
★2/10頃支給開始
- 1月中旬に、対象と思われる方に、案内を発送
- 2月10日頃~支給開始
2回に分けた経緯は?(1回目12/24&27、2回目1/13)
★練馬区の説明は…
- 当初国の方針に従い、児童手当講座には確実に年内に5万円を振り込むため、12/10にはお知らせを発送
- 件数が多い
- 12/17までに会計に持ち込めば、年内に間に合った
- 12/24、12/27の2日で各2万人
- 国の方針が変換したとき→「事務をすでに進めており、転換は不可能な段階」
- 10万円にすると→21億円の財源不足
→「財源の計算からやり直しに」 - 「日程的に変更できなかった」
- 「残りは年明け早いうちに振り込む」
*高口注:国の方針がもう少し早かったら……というか途中で方針転換せずに最初から一括現金10万円と言っていれば!!と思ってしまいます。
★2回に分けて余計にかかった経費=約1千万円
- 福祉情報システム改修料、発送業務、通信費など…
- 「合計約980万円が、一括給付なら必要ない経費」
- 練馬区「今回、区としては不本意と感じている」
9月以降の離婚で、対象から漏れる問題
★明石市のような対応はしないのか?
【参考】子どもへの10万円、9月以降の離婚は養育者側に給付へ 兵庫・明石
9月以降の離婚では、養育していない親に支給される問題。
明石市のように、自治体独自に、実際養育している親への支給はできないのか?という質問も相次ぎましたが……
- 練馬区「二重支給、おかしなこと」
- 「独自の支給は考えていない」
- 「国に要望する考えはない」
とバッサリ……残念です。
明石市のように、状況を確認してから支給ということも、しない、とのことでした。
★独自の支給はできない理由とは?
練馬区の言い分をまとめると……
- 養育している親に独自支給はしていい
- が、養育していない親に支給しないことはできない
- 養育していない親の分を、養育する親にまわすことができない仕組み
- =二重支給になる
★「国のQ&A」に示されているから、よいのか?
Q:養育していない親に給付金がいく→制度の主旨と違うのでは?という質問に対しては
練馬区「国のQ&Aでそのように示されている」
確かに国の制度であり、練馬区が独自にやる財源の問題もあります。
しかし今回、国自体が二転三転し、十分に議論されていないから、このような問題が起きたのではないでしょうか。せめて国に要望だけでもしていくべきです。
そして、国に従うのではなく、自治体としてできる支援を考えていくべき、と思います!
★自治体でできる限り把握すべきでは?
- 練馬区「児童手当申請時に『離婚』といえば把握できるが、離婚+転居のケースが少なくない」
- 「離婚家庭の把握は困難」
- 「相談に応じる体制は整えている」
960万円の所得制限のカベ
★所得制限撤廃を、国に求める考えは?→「ナイ」
- 練馬区「国への働きかけは考えていない」
職員は遅くまで残業、休日出勤に……
職員は厳しいスケジュールのなか、急ぎの作業に追われました。
- 「平日は恒常的に22-23時」
- 「場合により24時まで残業」
- 12月中→「土日も誰かが出勤」
- お知らせの作業は概ね終わり
- 練馬区「年末年始は休んでもらいたい」
本当にお疲れ様です。
実際に作業する職員にしわよせがいくことのないよう、国にはしっかりと制度設計をしていただきたいと、強く思います。
まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした。