非正規公務員(会計年度任用職員)の期末手当を下げてよいか?~練馬区議会・職員給与の条例改正の問題点

12月の議会…練馬区議会・第4定例会が、12月10日終わります。

そのなかから、重要な議案をお伝えします。

その一つが…

職員の給与の改正…期末手当の引き下げ

*正式名称「議案第121号 練馬区会計年度任用職員の給与および費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」

★問題点は?

どこが問題かというと、

会計年度任用職員…いわゆる非正規公務員の方々は、区が出した収入モデルの資料によれば、年収は200万円に満たない。

元々の給与がとても低いなかで、期末手当が引き下げられることになります。

月16日働く方では約3万円も下がってしまいます。

★引き下げはすでに2度目!

しかも、昨年の4月に会計年度任用職員の制度ができて、期末手当が始まってから
(それまでは期末手当自体がありませんでした!)

すでに引き下げ、2回目です。

★会計年度任用職員は下がる一方!

一般の職員も下がるのですが、
・期末手当で下がった分
・勤勉手当を上げる

→一般の職員は、勤勉手当で調整を取っています。

しかし会計年度任用職員は、期末手当はあるけれど、勤勉手当はありません。

だから、下がる一方なんです。。

しかも昇給もない、経験加算もない。

ただただ下がり続ける一方です。

★下げてよいのでしょうか?

区民サービスを根本から支えてくださっている非正規公務員の方たちの給与

……ただでさえ低い給与を、下げていいのでしょうか?

という問題意識をもって、

私達の会派(インクルーシブな練馬をめざす会)は、
この条例改正に反対をしました。

【参考】議会資料

区職員の勤務時間見直し→夜勤が可能に

*正式名称「議案第84号 練馬区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」

それからもう一つ、別の議案です。

これまで区の職員は、「24時を超えて働いてはいけない」と、働く時間が決まっていました。

それを、24時を超えても働けるように、条例改正をします。

★改正の理由は?

というのも……酸素・医療ステーションが先日、開設しました。

こちらは、24時間体制です。

そのため、夜勤ができるように、改正をした、ということです。

改正前は、24時で交代しなくてはいけないので、皆さん急いで終電で帰ったりしていました。

これからは24時間の体制、夜勤の体制を組んで行けることになります。

★職員のケアが不可欠

今回はあくまで、医療・酸素ステーションでの運用となるようですが、今後夜勤が常態化するようなことがないこと、また、職員の皆様の心身の負担にならないよう、配慮やケアは必要です。

こちらの条例改正は、賛成をしました。


以上

まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした。