住まいの貧困、解決なるか?「区営住宅長寿命化計画」

「区営住宅長寿命化計画」とは

「住まいの貧困」が社会問題になっている今。区営住宅の必要性が高まっている一方で、倍率が高く、なかなか入れない状況が続いています。

また、老朽化も課題となっているなか……2021/6/15「練馬区議会・都市整備委員会」で、「区営住宅長寿命化計画」の案件がありました。

2012(平成24)年に10年間の現行計画ができ、今年(令和3)度で終了に。今後10年間を定める、第2弾の計画です。

今年度、調査や都との協議を行い、2022(令和4)年計画書を作成の予定です。

★現行計画との違いは

国の方針をもとに、

  • 点検・計画的修繕・改修等
  • 事業ごとの方針、具体的なスケジュールを出す

★長寿命化、どのくらい?

  • 公営住宅法→施行令は「70年」
  • 練馬区の「公共施設等総合管理計画」→「80年」
  • めやすは「70-80年」

★建て替え予定は?

  • 一番古い着工で昭和54年
  • 今回の計画でも、建て替え事業は実施されないものと思われます

注目ポイントは、バリアフリー、エレベーターの設置

Q:エレベーターの回収状況と、今後の設置は?

現行計画に「原則として 10 戸以上の住棟規模がある3階建て以上の廊下型住棟にエレベーターの設置を行う」とあります。

一方で、階段型の古いタイプが多く、エレベーターの設置が進まない状況が続いています。

これまでに、4階以上の7団地で設置。

「バリアフリーの視点で進める」
「まずは現地調査、都営住宅の動向踏まえ、計画に位置付ける」

との区の答弁でしたが……

高齢化が進む中、バリアフリー化、エレベーターの設置は重要と、要望しました。

区営住宅は増やさない?

「住まいの貧困」から、今後、区営住宅を増やしていくことも重要ではないか。

高口が質疑したところ、

練馬区は「住まい確保事業等、公営住宅とあわせ、使える資源を活用」との答弁。

なかなか増やすとは言えないのが現状でしょう。

家賃補助など、様々な施策を展開すべきです。今後も求めていきたいと思います!