練馬区障害者&障害児計画(素案)へパブコメを!1/15〆切!!
練馬区議会・保健福祉委員会のレポートです!(12/8)
練馬区の障害者施策を決める計画「練馬区障害者計画・第六期障害福祉計画・第二期障害児福祉計画」の(素案)が、1/15まで、パブリックコメントを募集中!
高口が注目&質疑をした、計画のポイントをお伝えします。
ぜひ多くの方に、パブコメを送って頂きたく、文末に、パブコメの送り方もご紹介しています!
【注目1】住まいの確保、入居支援が「新規取組」に!
★障害者の住まい…「一人暮らし」という選択肢も!
「道草」という映画をご存じでしょうか?
知的障害の方がたが一人暮らしをする映画で、とても感動的です。
「地域で生きる」「親なき後の暮らし」という点で、障害者の方の一人暮らしも、選択肢のひとつとして、注目されています。
★住まい探しに難航する現実…
実際に、練馬区で一人暮らしをしている重度の障害者の方からは、住居探しにはやはり難航したと聞いています。
原因の一つが、まだ行政や相談事業所に、「一人暮らし」という選択肢が広がっていないこと。ぜひその点も視野にいれるよう、議会で要望したうえで、質疑しました。
Q 高口
・今計画の第3章「施策1」で、「住まいの確保」や「地域移行の促進」が重点に上がったことは大変重要
・この計画で、障害者の一人暮らしがどう位置づけられているか?
A 区
・「住まいの確保と地域生活をサポートできる体制づくり」を示している
①「居住支援法人と連携した住宅確保要配慮者への入居支援」
→アパート探し等を、居住支援法人と連携してサポートしていく
②「自立生活援助事業」
→施設やグループホーム、ご家庭から、一人暮らしをしたいと考えている障害の方をサポートする事業
・こういったものの拡充や利用促進を、今後計画の中で実施していきたい
Q 高口
・健常者と同じように、障害者のかたも、親元を出て一人暮らししたりまた親元に戻ったりと、人生の過程で住まいを変えるのは当然のようになっていけるといい
・そこを踏まえた支援や事業を要望したい
【注目2】「教育と福祉の連携」が重要!
★根強い差別や偏見…
Q 高口
別の障害当事者の方からは、
- 貸してもらえる賃貸物件がとても少ない
- 物件があっても家賃がとても高く、障害者年金ではとうてい賄えない
- そういう風潮があるのは、やはり障害者への差別や偏見が根強いからではないか
- 子供のころから健常者と障害者を分ける教育現場に問題があると思う
- 自分の地域に、小さい頃から、障害者がいるのが当たり前な社会にしなくてはいけないし、してほしい…
…と聞いています。
A 区
・障害者差別に関しては、リーフレットの作成、出張講座などをやってきた
・障害者団体と連携した啓発事業も今後も充実したい
・特に、学校現場での福祉教育、ユニバーサルデザイン教室
・今後も当事者団体と相談しながら進めたい
★教育が重要!
教育という観点で、今回、「施策4」で、「教育と福祉の連携」が示された点は、大変重要です。
Q 高口
・計画に、「教育機関と障害児支援、機関による協議の場の設置」とありますが、具体的には?
A 区
・具体的には、こども発達支援センター、学校教育支援センター、福祉事務所、保健相談所、それから各施設を所管している庁内の各課
・学校現場や保護者のほうからは、特に学齢期に入ってから課題が見つかって、どこに連絡相談すればよいかわからないといった声も聴く
・学校の現場と福祉の現場の連携を密にして、福祉の視点から必要な専門的なサポートを提供することが重要
・教育と福祉の関係機関をつなぐ会議体を設置し、どこにご案内するか、役割分担をどうするかなど、共通理解を深めていきたい
Q 高口
・理解・啓発をしっかり進めていただく意味でも、児童が普通学級に在籍して一緒の環境で学んでいく意義や支援も進めていただきたい
【注目3】「学びの機会」が明記!
★学び合い、仲間づくりも、学びには重要!
教育という点で、重要なのが、“学びの輪”。
単に講座を、単発的・受動的に受けるのではなく、グループワークなどを連続することにより仲間を作っていく。
理解し合う、一緒に学んでいく「学びの輪」が大変重要です。
発達障害でいえば、第一人者の星山麻木先生が、10年前位から、八王子で「学校サポーター」というサポーター講座を開いています。当事者や家族だけではなく、サポーターの方たちが勉強しあう学びの場を作った結果、10年経った今、地域に学びが、支え合いが広がっているそうです。
Q 高口
・52ページの「新たな学びの機会の確保」とあるが、
・学びあいや学びの輪づくり、仲間を作って理解を広げていく…という視点を重視してほしい
A 区
・生涯学習も含め、学校教育だけではない様々な学習がある
・サポートする人材には、地域の様々な団体、事業者との連携が必要
・情報共有を進め、全体の支援力の向上に努めたい
Q 高口
・団体や事業者との連携も重要だが、いわゆる無関心と言われる人たちに理解を広めていくことも重要
【注目4】「就労支援」に必要な支援とは?
★就労支援に、移動支援を!
「就労」も、大変重要な観点です。計画にも、いろいろ記載されていますが…
一方、車いすの方からは、
- 介助者がいれば通勤できるが…
- 通勤時、仕事中にヘルパーが使えないので働きに行くことができない
- さいたま市では、独自の助成制度を設け、重度障害者でも仕事ができるようになったそう
といった要望をいただきました。
Q 高口
・練馬区でも、ぜひヘルパーによる支援を
A 区
・今年度から国の制度として、重度訪問介護の利用者の通勤などの支援制度ができた
・現状、練馬区では福祉事務所等にはご相談がない状況
・制度としてあるので、需要を含め、検討していく必要がある
Q 高口
・制度としてはあるが、ヘルパーが少ないため、実際使いたくても使えないという話も頂いている。
・ヘルパーの充実ということも検討いただきたい
【注目5】情報提供のあり方
情報提供等、「情報」という点も重要です。
★知られていない障害への理解推進を
いま、コロナで精神疾患にかかり、仕事を変わられた方など、様々なお話を聞いています。
当事者の方からは、
- 精神疾患にも様々な種類があり、例えば「強迫性障害」等、あまり知られていない障害も多い
- 種類や症状など、具体的にどういう助けが必要なのか、HPに常設などし、区民に理解を高めてほしい
という要望がありました。
Q 高口
・区の見解を伺います。
A 区
・例えば、障害者週間に合わせた様々な障害の啓発にこれまでも取り組んできた
・新たな障害が新しくクローズアップされることもある
・機会をとらえ、様々な障害の生きづらさ、障害の状況など、引き続き発信に努めたい
【注目6】ニーズが増える放課後等デイサービス
全体版62ページに放課後デイサービスの供給量が示されていますが……。
★下校時の移動支援の課題
今、現場の話を聞くと、
- 報酬が引き下げられたので、特別支援学校には車を回せるが、区内の支援級を回りきることが難しい
- そのため、支援級の児童がデイを利用できなかったり、保護者が送迎のために仕事を変えるといった状況がある
という伺っている。
Q 高口
・移動支援サービスは、登校には使えるが、下校は使えない
・その支援も含めて供給量をみてほしいと思う
A 区
・放課後等デイサービスに対する給付費として、送迎の部分も見ている
・その中で事業者のほうが運行していると理解
【注目7】工賃が低い問題
練馬区の平均工賃は、国、都に比べてかなり低い状況にあります。
- 国:月額 16,118 円
- 都:月額 16,078 円
- 練馬区:月額 11,795 円
*「就労継続支援 B 型」事業所 平均工賃(平成30年度実績)
その理由に対し、区の答弁は…
- 比較的工賃が高いのは、
- 産業が集約している品川、大田
→工場が近く、受注品目の単価も大きい - 新宿、渋谷
- 産業が集約している品川、大田
- 第4ブロックで平均超えているのは中野区のみで、いずれも苦戦
- 重度の方が多い区は、工賃が相対的に低い傾向
- 区立施設→重度が多い
- 福祉作業所の民営化→生活介護を入れ、工賃を切り分けることで、一定の効果がある
とのこと。
工賃を引き上げる取り組みが重要です。
パブコメを送ろう!(超簡単♪)
以上、高口的注目点をお届けしましたが、もちろん他のポイント、ご意見、なんでもOK!
ぜひ、あなたの声で、よりよい計画にしていきましょう!
★提出〆切
2021年1月15日(金)(必着)
★提出方法
- 意見(なんでもOK!様式自由)
- 住所
- 氏名
→を明記のうえ、以下のいずれかの方法で送るだけ!
- 持参
- 郵送
〒176-8501 練馬区豊玉北6丁目12番1号
練馬区 福祉部 障害者施策推進課 事業計画担当係 - ファクス:03-5984-1215
- 電子メール:shogaisisaku02@city.nerima.tokyo.jp