学校再開へ…新型コロナウイルス対策は?/5/28練馬区議会 文教児童青少年委員会
5/28文教児童青少年委員会のレポートです。
学校再開へ…新型コロナウイルス対策は?
★何よりも、子どもの心のケア。そして、新しい教育の模索を!
給食は黙って食べる、友達とは距離をとり、行事も夏休みも縮小…
「新しい日常」と呼ばれる学校は、想像してだけでも、子どもたちにも先生方にも、ストレスに思われます。
その中で、元に戻すのではなく、新しい教育のあり方を考える。たとえば、ホワイトボードを使い、子どもと「黙るを楽しむ」工夫をしている先生もいます。
今の環境下でも、子どもが楽しく通える工夫をお願いし、質問に入りました。
★欠席の児童への支援を
Q 高口
「欠席扱いとしない」以外に、欠席者への学習等の対応は?
A 区
- 学校に来られないお子さんにも、学習の保証は必要
- 放課後課題を本人が取りに来ることが可能ならそのかたちで課題を提示
- 難しければ電話で連絡等、ご家庭と相談して知らせる
★第2波、第3波への備えは?
Q 高口
第2波、第3波への備えはどうしているか?
A 区
第2波が起きた場合…臨時措置を一斉にとるかとらないか、全校を休みにするか、学習の保証や子どものケアをどうするかなど、判断する
…と、答えになっていないのですが、この時点では言えないかなとも思います…(;^_^A
★オンライン教育、できることから!
Q 高口
●公式youtubeが開かれたのは一歩前進とは思うが、練馬区だからできることがある。
●たとえば、教科書に対応した教科のサポート、課題の注意点、子どもたちへのメッセージをUPする、朝の会をやるなど。
●「できることからやっていく」という点をどう考えるのか?
*1学期中にwebカメラ、ヘッドセット、ビデオカメラが配備
A 区
- 5月中の自宅課題の一つに、教科書会社のサイトで、動画がある
- 5月の課題は、動画、デジタル課題も活用している
- 個別で学校に来られないお子さんに対してもオンラインを使って…という指摘。
- もしご家庭のほうにデバイスがあれば、そういったことも講じてまいる
*オンラインを使って対応をしていくという、前向きな答弁が引き出せたのではないかな…?と思っています!
★教育委員会は、現場の後押しを!
Q 高口
保護者や現場がすすめようとしても、「教育委員会に止められた」という声が複数届いている。頑張っている先生、保護者を止めるのではなく、やれることからやれるような体制を。
A 区
- 学校の子どもは、同じ対応、平等が前提
- ある担任だけやり、隣ができないと、不信感、不平等感
- 一斉に、教育委員会と相談し、連携をとりたい
Q 高口
- 平等というが、他にできている自治体があり、練馬区の保護者はまさに「不平等感」を味わっている。
★PTAのオンライン化&男女別登校の中止を
Q 高口
- 「男女別」に分散登校がおこなわれていることが問題になっている。実際に、練馬区内でもいくつかある。男女平等の観点、また、トイレが混雑する感染対策の意味からも、別登校の中止を。
- PTAの活動についても不安の声がある。この機会に、PTAでも、メールシステムやIT環境を整えるよう、教育委員会からの支援を要望します。
★保育園の民間委託は、少なくとも落ち着くまで中止を
Q 高口
- 豊玉保育園、石神井台保育園の父母会から、練馬区長と文教の委員あてに、要望書が送られています。
- コロナの脅威が収まり、状況が落ち着いて保育と行事が例年通りに実施できるようになるまで、引継ぎ業務の延期を求めます。
- 例年通りの選定方法でない時点で、公平・公正に選定できるのか疑問。例年通りの選定ができるようになるまで、委託事業者公募と審査の延期を求めます。
- 写真やDVDの審査で、同じようにできるわけがない。
- この要望書に対する、練馬区の見解は?
A 区
- 心配の声と受け止め、手厚く丁寧な引継ぎを行う。
- (*他委員の同様の質問に対する回答)
- 5月予定の事業者選定→園の立ち入りは行わず、写真、動画DVD資料と、文書質問と回答
- 選定委員の園見学は、上記資料を送付し、委員の質問に文書で回答
- 6月に補完で、オンラインの追加開催=質問に回答
- 4-5月は立ち入りを行わず、可能な引継ぎをする
- 週1回、庁舎に場所を用意し、顔を合わせ、書面引継ぎのすり合わせできることから行う
- 今後→代替策をとりつつ、引継ぎ、選定、「十分に可能」
- コロナ下での引継ぎ、心配の声…ある
- 感染拡大防止、最優先、最大限配慮する
Q 高口
- 写真やDVDの審査で、「手厚く丁寧に」できるわけがない。
- 来春には事業者のフルメンバーが月20日も勤務
- 感染リスクが高まる季節に、密になる
- 本当に手厚くできるのか?…当然、疑問。
- 委託自体も反対だが、少なくとも落ち着くまでは中止を。
★保育園の「6月問題」
Q 高口
- 緊急事態宣言が解除され、勤務再開となるなか、保育園自粛は6月末まで
- 「6月問題」が大変という声
- 区はどう対応するのか?
A 区
- 強く自粛をお願いするが、仕事に行く人が増える
- 今までは「真に預かりが必要な人」という原則だったが、「可能な限り」という言い方にし、しっかり預かる
- 5/27付けで、園経由で通知を発送した
- 過度な自粛はいいことではない
- 必要な方はしっかりお預かりする
- 園と見解が分かれる場合、(区が)丁寧に対応をする
★区長異例のメッセージについて
Q 高口
- 保育園を休園としないことに対する区長のメッセージ
- 保護者や保育士から、怒りと失望の声が多数寄せられている
- 練馬区では保育士をやめる、やめてきた、という声も複数
A 区
- 一方で、勇気づけられた、との声も
- 原則開園の苦労は認識、感謝
- 最大限支援する
*「一方で」ということは、怒りと失望の声があることは認めた、ということでもあります。
★保育士の支援
Q 高口
- 保育士、学童指導員の特別手当を
- 一方、園児が減っているのに、会社が休ませてくれない、有給を使って休ませられる問題がある
- 新聞報道もある問題、実際に練馬区内でもあると聞いている
- 今後の保育士不足にもつながる問題。区の対応は?
A 区
- 園とのトラブルの相談事例があることは承知している
- 全体の自粛お願い→出勤抑制するよう、私立保育園にも「柔軟に対応してほしい」と伝えている
- 登園状況は、保育園側で一人ひとりコントロール難しい
- 施設長と保育士でトラブルになる事例がある
- 区は巡回支援を電話で実施
- トラブルの声、一つひとつ丁寧に応対する
Q 高口
- 巡回支援後も解決しないと聞いている。ぜひ責任をもって対応を
その他の問題点、区の回答は…?
*他委員の質問に対する、区の回答をまとめました。
★給食再開は3週目から
- まずは学校生活に慣れ、分散登校
- 2-3時間と限定的なので、給食は提供しない
- 3週目から午前授業→一斉登校で、給食を始める
- 通常の給食
- 配膳の量少なく、品数、皿数を少なくするなど工夫する
- 基本は栄養を満たすもの
★給食費の引き落とし
- 今はもらっていない
- ゆうちょ口座の引き落とし、手続きを先にやっているところがある
- 学校により、分割の引き落とし
- 食べていない分の引き落としもあり得る
- 最終的な清算で調整する
- 提供していない分はとらない
★登校時の安全確保は?
- 小1は、登校経験が浅い
- 練習の必要がある
- 歩く練習をさせている家庭も
- 分散登校時も、他学年の子どもたち、保護者の手伝いを頂きながら登校に慣れることを主眼に置きたい
- 下校時の心配
- 下校時は担任、他教職員が方面別に1年生を連れて帰る
- 学童は、職員が2週間送迎を行う
- 警察に、分散登校時の見守りをお願い
- 学校防犯指導員3名(警察OB)→分散登校時に巡回
- 学童養護員、横断歩道の安全はかる
- 子どもの安全を守るのは重要
- パターン様々、様々に工夫し、柔軟に対応
★心のケア、具体的には?
- 低学年→様々な不安を抱えての登校が予想される
- 分散登校の第一段階は、HR多めで、心の対話を増やしていきたい
- アンケート、面談、日記などで、早期把握したい
- 支援が必要→スクールカウンセラー、相談窓口、毎日2週間つけ、ケア
★非接触型検温計の準備は?
- 各校3台配布
- 幸い品薄だが、調達でき発注
- 基本的には子どもが自宅で検温→忘れたら学校で用意
- 脇のタイプ、すでに数台分ある
★感染者が出た場合の対応は?
- 親が感染した場合、家族は濃厚接触者となり、個別に保健相談所が指導。
- 症状が出なければ、通常の生活
- 自宅待機を命じるのが一般的
- 保健相談所が毎日確認の電話を入れる
- 陽性者が出たら、学校全体に知らせるが、濃厚接触者は知らせない
★臨時休校になった場合
- 校内に感染者が出たら、臨時休校の措置が基本
- 特定による誹謗中傷を避ける
- 学校ではなく、保健給食課が情報を集約し、教育委員会が対応を決定
- 授業日数が足りない場合、個別での指導を考える
- 別途放課後、学習室に呼ぶ、長期休業中などの方策
- 最終的には学校長の判断
- 教育委員会も学校と協議してすすめる
★国の対策、人材活用は?
- 国と都の通知、正式にない。待っている状態
- 人材はフル活用したい
★マスク問題
- 給食時→給食当番以外も装着
- 体育、激しい運動のときはマスクはしない
- (教員の負担)感染予防を優先、工夫を行っていただきたい
★水道の蛇口、自動化は?
- 手洗い方法は厚労省が詳しい方法を提示
- 丁寧にいろいろな個所を洗い、蛇口にさわることの対策→公式な見解はない(が、いくつかみつけた)
- 学校保健会「最後にペーパータオルかティッシュでひねり、捨てる」
- 蛇口の水洗い
- ひじ、手首で(蛇口をまわす)
- オート式にする予算(5億円?)は、工事の時間がない、実現は難しい
★中学校の入学式は?
- 6/19(金)
★情報の出し方、経過報告も随時出して。出せる情報はどんどん出して!
- (6/1からの)学校再開案、何度も話し合いを進め、会合や電話で連絡を詰めていた
- 議論を重ねて、出した
- 足並みをそろえ、同じ内容で(出せる用)見直したい
★youtubeの動画…今後は?
- 教育研究会が作成
- 作り十分ではないが…
- 学校があげているものも
- 教材集にしていけたら