よくわかる議案解説Part2!石神井図書館の指定管理問題/練馬区議会第二定例会

Part1↓に続き、児童文教青少年委員会が担当の、重要な3議案を解説します!https://koguchiyoko.net/nerima/20190628gian_kaisetsu/

第52号 練馬区立図書館条例の一部を改正する条例

練馬区の図書館はこれまで、光が丘、石神井、練馬が直営、その他の指定管理館を支える…という体制でやってきました。

昨年の図書館専門員のストライキ問題は、練馬図書館の指定管理と絡んだ問題でしたが、さらに、石神井図書館も指定管理にする……というのが、今回の改正です。

★図書館の指定管理の問題点

ニューヨーク公立図書館が映画にもなり、話題です。まだ観られていませんが、予告だけでも、

「図書館は人」「本の置き場じゃない」
との言葉に、じーん。

図書館は、知の蓄積。憲法の知る権利を保障する施設。長期の運営が不可欠で、「指定管理はそぐわない」と、総務省も認めています。

図書館司書さんたちの仕事ぶりと、あまりにそぐわない給与、ワーキングプアも問題の一つ。

↓これまでの図書館問題は、ブログをご覧ください

練馬区の図書館が…ピンチ!!/11/20文教児童青少年委員会

練馬の図書館がピンチ!図書館専門員がいなくなる!?​

★石神井図書館で、正規職員の研修・マニュアル作成

図書館専門員(非常勤)の練馬図書館に対し、石神井図書館は、正規職員の研修、マニュアル作成を担っています。

それらの業務は光が丘で引き継ぐ、何の問題もない……と区はきっぱり言いますが、果たしてそうでしょうか。

「研修、マニュアルについて問題ないという、職員の了解はとれているのか?」との高口の質問に対し、「何を了解というのかわかりませんが……」と、あいまいな答え。

本当に問題なく引き継がれるのか、不安が残ります。

★なしくずしに、光が丘図書館もいずれ指定管理に…?

こうなると、残る直営は光が丘図書館のみ。「中央館的」な位置づけの光が丘図書館(中央館、ではありません。実は大きく違います)。

この光が丘も、なし崩しに指定管理するのでは……という質疑に対し、こちらもあいまいな区の答え。

様々な不安、懸念を残しつつ、条例は可決(改正が決定)。

私たちは、今こそ、ともに、「公共」とは何か、大切なものは何か、効率優先でいいのか、といったことを、考え直さなくてはいけないのだと思います。