小児救急…課題は医師不足/6/26医療・病院整備等特別委員会

6/26開催の、医療・病院整備等特別委員会。

案件は、「平成30年度小児救急事業について」

「小児救急事業」というと重度のイメージがありますが、時間外の夜間、土日の診療は、すべてここに含まれます。

練馬区で行っている機関は、以下のとおりです。

 

「長く待った」という方もいらっしゃると思いますが、詳細は以下のとおりで、7月は熱中症、1~2月はインフルエンザで、特に患者さんが増えます。

ご覧のとおり、夜間、土日に開院する機関が少ないのが現状です。

小児科不足…難しい課題

練馬区役所の休日診療所は、夜間は「夜間救急こどもクリニック」となり、小児科医がいます。

……が、石神井の休日急患診療所は、小児科医が「いることもあれば、いないこともある」状況。小さいお子さんなど、対応できない場合は、順天堂や、光が丘病院へ送るそうです。

小児科医不足は、全国的な課題ですが、石神井の休日診療所にも、小児科医を置いてほしいというのは、切実な願いのはず。

区の対策を伺ったところ、

「確保が難しい。現状も、医師会や、順天堂、光が丘病院、区外の先生にお願いしている。拡大は困難」

との回答でした。

国への提言など

東京都の取り組みや方向性は、こちらに詳しくのっています。

平成12年9月「東京都における今後の小児救急医療体制の在り方について」(東京都救急医療対策協議会報告)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kyuukyuu/shoni/arikata.files/10_08.pdf

そのなかの「第2章 取り組むべき小児救急医療対策について」「1 初期救急医療対策」「(2) 具体的方策例」をみると、

イ 複数の小児科診療所が、曜日固定方式により、準夜帯等に対応する方法

とのっています。

同資料、「第3節 国への提言」では、
1 小児医療、小児救急医療の不採算性を解消するため、診療報酬制度の抜本的な改善を提案
2 小児(救急)医学カリキュラムの整備・充実により小児科医師の養成・確保を図るよう提案

ともあります。

これを踏まえ、練馬区として、どのような方向、対策を行うのか伺ったところ、

「区として小児科を増やすよう、国に要望する考えはない」とのことでした。

 

何かできることはないのか……勉強して考えていきたいと思います。