【決算】非正規公務員の常勤化推進を!【高口質疑】

※2022/9/21、練馬区議会・決算特別委員会「総務費」より、高口の質疑です!

 

①    専門性のある常勤職員が必要な時代

★会計年度任用職員の問題

①ジェンダー格差

今年4月1日時点での会計年度任用職員の男女比は

  • 男性:380人、14%
  • 女性:2301人、86%

というジェンダー格差を、まず指摘しておきます。

②ダブルスタンダード

また、別の角度からですが、

練馬区が法定雇用率にカウントしている会計年度任用職員の障害者の方は、
25人、22%です。

障害者雇用促進法の法定雇用率は基本
「1 年を超えて雇用される者」が対象です。

一方で、練馬区は、会計年度任用職員の経験加算等をつけない理由として
1年ごとの任期だから、との答弁を続けています。

昇給などでは、「1年任期だから」と拒んでおきながら、
法定雇用率では「1年を超えると見込まれる者」だからいいのだとカウントするのは
ダブルスタンダードではないでしょうか。

③長期雇用の実態と乖離

先ほど質疑した婦人相談員の会計年度任用職員は、
長い方で18年、平均で5.7年も勤めていらっしゃいます。

すでに、「非正規公務員は1年任期」という理由自体が、
実態と乖離していることがわかります。

会計年度任用職員の問題に詳しいジャーナリストの竹信三恵子氏は

「専門性のある常勤職員がこれほど必要とされる時代に入って
常勤専門職による安定した支援なしでは困難女性の支援は難しい

と指摘しています。

Q1:いちはやく、「働きやすい練馬区」にすべき

答弁する部長方のように経験豊かなベテラン職員がいなくなり
私たちの世代は氷河期で非正規雇用が急増し、キャリアを積めず、
そして少子化で、働き手の確保がますます困難になる……。

そんな時代が、すぐそこまで来ています。

5年後10年後の社会、練馬区を考えたとき
今から安定的な雇用を増やし、しっかりと育てていくことが大切です。

そのためにも、非正規職員の常勤化の推進と、
常勤専門職の推進しかないと思うのですが、

これからのあり方について、区の見解を伺います。

練馬区A
  • 会計年度任用職員のうち女性が86%ということでございますが、
  • 決して我々、女性だからと選んでいるわけではございません。
  • 門戸は常に開いておりまして、こういう働き方を選ばれる方がいらっしゃる結果かなと、私共は考えてございます。
  • それから障害者の雇用率の関係でございますけれども、
  • これはそもそもの数え方のことになります
  • この場で言っていいかどうかわかりませんが、総務省の考え方と厚労省の考え方、この違いなのかなと認識しているところです。
  • まさに今おっしゃいました、これから働き手が不足してくる、ということについては、日本社会特有の課題であると思ってございます。
  • 今回、今定例会でお願いをしてございます、職員の定年引き上げの条例につきましても、そういった背景があって、60歳を過ぎても働くということが必要になってきているんだなぁということでお願いをしているわけでございます。
  • ただそれはそれとして理解しつつ、
  • 先ほどおっしゃいました、なかなか常勤化を図るということでございます。
  • 区では正規職員、定数今回ずっと削減してきてございますが、それを補うために会計年度任用職員を任用しているというものではございません。
  • このため、会計年度任用職員の職務の内容、責任の程度・度合い、こういったものを正規職員の職と異なる取り扱いをしてございます。
  • こういったことから会計年度任用職員の職を常勤化するという考えはございません。
  • なお、そもそものキャリアアップについてもご質問いただきました。
  • 例えば月16日7時間45分やりますと経験者採用試験なども受けられますので、是非こういったことをやっていただきたいと考えてございます。

※高口注

経験者採用で、わずか1名ですが、練馬区に非正規→正規職が誕生しました。

この経験者採用を広げていくなど、積極的な登用を今後も求めていきたいと思います!!!