一般質問(2)よりよい教育環境を求めて…(旭丘小中、小竹小の統廃合問題/少人数学級/共同の学び)

*一般質問の続きです→(1)はこちらから
http://koguchiyoko.net/report/20180912ippanshitsumon1/

テーマ2:教育のあり方について

2-1:小竹・旭丘の統廃合問題について

2項目に、教育のあり方について伺います。

まず、「旭丘小中学校、小竹小学校の3校で小中一貫教育校を設置する」という対応方針案について伺います。

私の長男は、当の小竹小に通っています。議員になる前の地域説明会で、どんなに反対の声があっても受け止めようとしない区の態度に驚きました。学校は地域が守り、育てるものです。地域の声を無視させてはならないと、立候補を決意。統廃合反対を大きく掲げた私の当選は、地域の期待の大きさだと言えるでしょう。

地域の代表としては、8月30日の文教児童青少年委員会で出された、「旭丘小と旭丘中で先行して、新たな小中一貫教育校の設置に向けた準備を開始する」という変更案は無視できません。

(質問)

この変更案の意味を確認します。改築後に開設される、新たな小中一貫教育校(以下、新校)は、「小学校の通学区域」は「旭丘小学校の通学区域が基本」である、言い換えれば、新校の通学区域には小竹小の学区域は含まれないことになります。つまり、新校開設にあたっては、小竹小の統廃合を前提としない、という点が、変更案の大きな柱であると理解しますが、それでよろしいか、明確にお答えください。

この変更案は、3校の統廃合を新校開設の前提としてきた、これまでの対応方針案の重要な見直しであり、小竹小の性急な統廃合方針を転換させた点で、小竹小地域の思いを受け止める一歩となりうるものです。

私たちは、この一歩が確かなものとなることを強く期待します。そのために今、教育委員会に求められるのは、区内で最も古く、築60年が迫る小竹小の改築に向けた、責任ある見通しを示すことです。区の説明では、新校開設には、これから少なくとも10年近くかかります。その時点で小竹小は築70年近くになり、一般的な校舎の耐用年数を10年も超えます。

(質問)

今年度、10年間の学校施設の改築対象校と改築の順序等を定める「学校施設管理実施計画」が策定されます。改築の順番は公正に判断すべきですが、小竹小の優先度の高さは明らかです。改築は待ったなし。新校開設時は小竹小が存続するとしながら、他方で、実施計画で改築の方針すら示せないとしたら、あまりに無責任です。実施計画に小竹小の改築を位置付けるべきですが、お答えください。

区は今回の変更案においても、小竹小も含めた3校統廃合という方針案の基本自体は変えないとしています。その根拠として、「中長期的な人口推計」における年少人口の減少をあげています。

(質問)

将来の人口推計は、練馬区全域を対象としたものと理解していますが、旭丘・小竹地域に限定した将来の人口推計はあるのでしょうか? お答えください。

全区的な推計なら、区の全学校に公平に当てはめるべきで、江古田地域だけの統廃合の根拠にはなりません。また、将来の少子化に備えるなら、施設の複合化や多目的化で十分対応できます。少なくともいったんは、リーディングプロジェクトや対応方針案そのものから見直すべきです。

遡ること2014年より3年間、関係者による「旭丘・小竹地域の教育環境を考える会」が開催されました。会では、「地域間のしこりが残らないような形で進めてほしい」「納得してもらえる手立てや方法をとってほしい」等の切実な意見が出ていました。今回の変更案は、まさにしこりを埋めるチャンスでもあります。地域のつながりが薄いといわれる今こそ、長年守られてきた地域の学校が重要です。学校を守ることは、まちを守ること。地域の声に、真摯に耳を傾けるよう要望し、次に移ります。

2-2:よりよい教育環境について

よりよい教育環境について伺います。

子どもには、一人ひとりに豊かな個性と力があります。それを伸ばすためにも、多様な子どもの主体性、自発性、自由と権利を尊重する教育環境や教育実践の拡大が求められます。そのためには、学級編成の規模そのものの見直しが不可欠です。

(質問)

日本の教育にかける予算や平均の学級規模は、OECD加盟国中、最低レベルにとどまります。少子化の今こそ、学校を減らす前に、教員の目が届きやすい、少人数学級に変えるチャンスです。

区は少人数学級について、極めて否定的な答弁を繰り返してきました。しかし、子どもの抱える課題の多様化、教師の負担増、ベテラン教員の大量退職といった現状で、学級編成を小規模な単位に見直すことは、大いに検討に値します。世界的にも広がっている小規模学級の意義を、区はどう評価しますか? お答えください。

(質問)

今の時代求められるのは、仲間と協力し、複雑で多様な課題に取り組み、探究する力です。そのために、子ども達が相互に関わる「共同の学び」が重要です。お茶の水女子大学附属小学校では、子ども達が疑問を話し合う「てつがく科」を設置。千代田区立麹町中学校では、中間・期末テストを廃止し再挑戦可能なテストに切り替える他、多様な意見が出せる環境作りを進めています。また荒川区では、多方面のコミュニケーションがとれるよう、机をコの字型に配置しています。このような取り組みを、区はどう評価しますか。

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